一次試験
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
「義理父特注のモデルガンでね。普通のよりかなり攻撃力があるんだ」
「へェ♠面白そうな武器だ♥」
「………あげないよ?」
「いらないよ♣ボクには必要ないモノだし♠」
その時、会場内に大きな音が鳴り響いた。
≪ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ≫
「ただ今をもって、受付時間を終了致します。では、これよりハンター試験を開始致します」
パイプの上からフワリと降り立ったサトツは、地に着くと共に歩き出した。
「こちらへどうぞ。さて、一応確認致しますが、ハンター試験は大変厳しい物もあり運が悪かったり実力が乏しかったりすると、ケガしたり死んだりします。先程の様に、受験生同士の争いで再起不能になる場合も多々御座います。それでも構わない―――という方のみ、ついて来て下さい」
サトツの言葉に、誰一人引き返すことは無かった。
「承知しました。第一次試験、405名全員参加ですね」
それだけ言うと、サトツは歩くスピードを速めた。周りはすでに走る者も出てきている。ナマエも例に漏れず、走っていた。
「申し遅れましたが、私一次試験担当官のサトツと申します。これより皆様を二次試験会場へ案内致します」
「?」
「二次……?って事は一次は?」
「もう始まっているので御座います。二次試験会場まで私について来る事。これが一次試験で御座います。場所や到着時刻はお答え出来ません。ただ私について来て頂きます」
暫く走っていると、後ろが騒がしい。どうやら主人公組がコントを繰り広げているのであろう。ナマエはそんな事を思いながら、前を見て走っていた。
「キミ、面白いね」
カタカタという音をさせながら、隣から話し掛けられた。
横を向くと変装したイルミことギタラクルがいた。
60km地点通過 脱落者いまだ0名
80km通過した時点で、漸く脱落者が出た。
「面白い?どこが??」
「あのヒソカに気に入られてる所が」
「好き好んで気に入られたわけじゃないんだけど……」
ナマエの言葉に、ギタラクルはジッとナマエの瞳を見つめた。
「そんなキモい顔で見つめないでくれない?薄気味悪くてしょうがない」
「それは無理」
「なんで?」
「気に入ったから」
「そ……」
ナマエはギタラクルから離れるようにスピードを上げる。
それから暫くすると、眼前には終わりの見えない階段が現れた。
「さて、ちょっとペースを上げますよ」
サトツはスタスタと二段飛ばしで階段を上っていく。
いつの間にか先頭まで来ていたナマエ。その時、無邪気な声に声を掛けられた。
「お姉さん凄いね!」
「そう?」
「うん!」
「随分元気だね、キミ達は」
「だってペース遅いんだもん。こんなんじゃ逆に疲れちゃうよなー」
「若者は元気でいいねぇ~」
「オレはゴン。こっちはキルアっていうんだ。お姉さんは?」
「ナマエ、だよ」
「よろしくね、ナマエさん!」
「こちらこそ、よろしくね。ゴン君、キルア君」
「ゴンでいいよ」
「オレもキルアでいい」
少年2人に笑顔で言われ、ナマエはどこか嬉しかった。
「分かったよ。ゴン、キルア」
やがて出口が見えてきた。
地上への階段中間地点 脱落者37名
地上へ出ると、そこは湿原地帯だった。
「ヌメーレ湿原。通称【詐欺師の塒】。二次試験会場へはここを通って行かねばなりません。この湿原にしかいない珍奇な動物達。その多くが人間を欺いて食料にしようとする、狡猾で貪欲な生き物です。十分注意してついて来て下さい。騙されると死にますよ」
サトツが言い終わると同時に、地上へ通じている階段の入り口が閉まった。
「この湿原の生き物はありとあらゆる方法で、獲物を欺き捕食しようとします。標的を騙して食い物にする生物達の生態系……【詐欺師の塒】と呼ばれる所以です。騙される事の無いよう、注意深くしっかりと私の後をついて来て下さい」
「へェ♠面白そうな武器だ♥」
「………あげないよ?」
「いらないよ♣ボクには必要ないモノだし♠」
その時、会場内に大きな音が鳴り響いた。
≪ジリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリリ≫
「ただ今をもって、受付時間を終了致します。では、これよりハンター試験を開始致します」
パイプの上からフワリと降り立ったサトツは、地に着くと共に歩き出した。
「こちらへどうぞ。さて、一応確認致しますが、ハンター試験は大変厳しい物もあり運が悪かったり実力が乏しかったりすると、ケガしたり死んだりします。先程の様に、受験生同士の争いで再起不能になる場合も多々御座います。それでも構わない―――という方のみ、ついて来て下さい」
サトツの言葉に、誰一人引き返すことは無かった。
「承知しました。第一次試験、405名全員参加ですね」
それだけ言うと、サトツは歩くスピードを速めた。周りはすでに走る者も出てきている。ナマエも例に漏れず、走っていた。
「申し遅れましたが、私一次試験担当官のサトツと申します。これより皆様を二次試験会場へ案内致します」
「?」
「二次……?って事は一次は?」
「もう始まっているので御座います。二次試験会場まで私について来る事。これが一次試験で御座います。場所や到着時刻はお答え出来ません。ただ私について来て頂きます」
暫く走っていると、後ろが騒がしい。どうやら主人公組がコントを繰り広げているのであろう。ナマエはそんな事を思いながら、前を見て走っていた。
「キミ、面白いね」
カタカタという音をさせながら、隣から話し掛けられた。
横を向くと変装したイルミことギタラクルがいた。
60km地点通過 脱落者いまだ0名
80km通過した時点で、漸く脱落者が出た。
「面白い?どこが??」
「あのヒソカに気に入られてる所が」
「好き好んで気に入られたわけじゃないんだけど……」
ナマエの言葉に、ギタラクルはジッとナマエの瞳を見つめた。
「そんなキモい顔で見つめないでくれない?薄気味悪くてしょうがない」
「それは無理」
「なんで?」
「気に入ったから」
「そ……」
ナマエはギタラクルから離れるようにスピードを上げる。
それから暫くすると、眼前には終わりの見えない階段が現れた。
「さて、ちょっとペースを上げますよ」
サトツはスタスタと二段飛ばしで階段を上っていく。
いつの間にか先頭まで来ていたナマエ。その時、無邪気な声に声を掛けられた。
「お姉さん凄いね!」
「そう?」
「うん!」
「随分元気だね、キミ達は」
「だってペース遅いんだもん。こんなんじゃ逆に疲れちゃうよなー」
「若者は元気でいいねぇ~」
「オレはゴン。こっちはキルアっていうんだ。お姉さんは?」
「ナマエ、だよ」
「よろしくね、ナマエさん!」
「こちらこそ、よろしくね。ゴン君、キルア君」
「ゴンでいいよ」
「オレもキルアでいい」
少年2人に笑顔で言われ、ナマエはどこか嬉しかった。
「分かったよ。ゴン、キルア」
やがて出口が見えてきた。
地上への階段中間地点 脱落者37名
地上へ出ると、そこは湿原地帯だった。
「ヌメーレ湿原。通称【詐欺師の塒】。二次試験会場へはここを通って行かねばなりません。この湿原にしかいない珍奇な動物達。その多くが人間を欺いて食料にしようとする、狡猾で貪欲な生き物です。十分注意してついて来て下さい。騙されると死にますよ」
サトツが言い終わると同時に、地上へ通じている階段の入り口が閉まった。
「この湿原の生き物はありとあらゆる方法で、獲物を欺き捕食しようとします。標的を騙して食い物にする生物達の生態系……【詐欺師の塒】と呼ばれる所以です。騙される事の無いよう、注意深くしっかりと私の後をついて来て下さい」