天空闘技場
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「お見舞いに来たよ~、ゴン」
「ナマエさん!それにイルミも?!」
「や」
「怪我の割には元気そうだね~。全治何ヶ月だって?」
「4ヶ月。こいつ、大怪我覚悟でスリルを楽しんでやがったんだぜ!?」
『信じらんねぇ』とキルアは溢した。
「師範代はもう来たの?」
「いや、まだ誰も来てねーよ。ナマエと兄貴が一番乗り」
「そっか……なら問題ないかな」
「何が?」
「今からちょっとした【念】を見せてあげる」
「本当!?ナマエさん?!」
「本当。その後はお説教コースだけどね」
ニコニコと目だけが笑っていない笑顔で答えるナマエに、ゴンとキルアは若干の恐怖心を抱いた。
「ナマエさんの【念】って、どんなのなの?」
「ん~……色々あるけど、今から見せるのは自己治癒力を上げる能力かな」
「へぇ~、そんな事も出来るんだ?」
「世の中には色んな【念】があるんだよ、ゴン」
ベッドにいるゴンの頭をワシャワシャと撫でながら、ナマエは続けた。
「とりあえず、師範代が来る前に終わらせちゃおうか」
(【ゼロの調律(マギア)】発動)
ナマエはポケットから携帯音楽プレイヤーを取り出し、音楽をかけ始めた。
「音楽?」
シーっと人差し指を唇に当てると、ナマエは唄い出した。
「君と出会い
叶わぬ夢を見た
それはたった一秒で越える永遠♪」
ナマエが唄うと、室内の空気が一変した。イルミがいる事でどこか緊張状態だったゴンとキルアの肩から力が抜けていく。
「光の早さで消えていく昨日へ手を振って
何処までも明るい砂漠を
今、僕等は時を蹴り走る♪」
イルミの瞳から、涙が一筋零れ落ちた。
(なんだろう、この気持ち……)
「I'm calling 閉じる螺旋に逆らって
哭いて叫んで消えて行く僕等は♪」
(解らない、こんな気持ち)
「生きて、いるんだ
此処に、いるんだ……♪」
ナマエが唄い終わった時、ゴンの身体を白い光が覆っていた。
やがてその光も収まり、ゴンは何が起こったのか理解できずにいた。
「よし、これでゴンの自己治癒力上がったよ。後はこれでも食べてな」
そう言ってゴンに手渡したのは【煮干】である。カルシウムを取れという事で見舞い品は【煮干】となった。
「何かよく判らないけど、有難うナマエさん」
「どう致しまして」
ニコリと笑みを浮かべると、キルアが食って掛かってきた。
「今のの何処が【念】なんだよ!!」
「言ったでしょ?ゴンの治癒能力を上げる【念】だって。攻撃だけが【念】じゃないんだよ」
ナマエは宥めるようにキルアの頭を撫でる。
(イルミと違って、ふわっふわだ)
「自分の見た物だけが全てだと思わない事。強くなりたいなら尚更、ね?」
「………解ったよ」
頬をプクッと膨らませて横を向いてしまったキルアに愛おしさを感じながらも、ナマエはゴンに向き直った。
「さて――本題のお説教に入りますか」
また目だけが笑っていない笑顔を向けられ、ゴンは背筋に冷たい物が流れるのを感じた。
「何であんな無茶な戦い方をした?そんなに死にたいの?ねぇ、死にたいの??」
「……死にたくない」
「聞こえない!」
「死にたくない!」
「だったらあんな無茶な戦い方すんじゃねぇ!!」
ナマエの怒声が部屋に木霊する。
「大体、師範代は許可出して無いんだろ?【念】についてちゃんと知りたいなら、まずは手順を踏め!【纏】だけが【念】じゃねーんだよ!!それを、【纏】無しで相手の【念】を受けるとかありえない!!!本ッ当に馬鹿だね!こんなんじゃ、ジンについて教える事は何も無い。私を失望させて楽しいのか?うん??」
「ごめんなさい……」
ナマエの言葉が胸に刺さり、シュンとするゴン。そんなゴンに向けて、なおもナマエは続ける。
「『ごめんなさい』で済むなら、医者もハンターもいらねーんだよ。お前は何の為にハンターになった?」
「ナマエさん!それにイルミも?!」
「や」
「怪我の割には元気そうだね~。全治何ヶ月だって?」
「4ヶ月。こいつ、大怪我覚悟でスリルを楽しんでやがったんだぜ!?」
『信じらんねぇ』とキルアは溢した。
「師範代はもう来たの?」
「いや、まだ誰も来てねーよ。ナマエと兄貴が一番乗り」
「そっか……なら問題ないかな」
「何が?」
「今からちょっとした【念】を見せてあげる」
「本当!?ナマエさん?!」
「本当。その後はお説教コースだけどね」
ニコニコと目だけが笑っていない笑顔で答えるナマエに、ゴンとキルアは若干の恐怖心を抱いた。
「ナマエさんの【念】って、どんなのなの?」
「ん~……色々あるけど、今から見せるのは自己治癒力を上げる能力かな」
「へぇ~、そんな事も出来るんだ?」
「世の中には色んな【念】があるんだよ、ゴン」
ベッドにいるゴンの頭をワシャワシャと撫でながら、ナマエは続けた。
「とりあえず、師範代が来る前に終わらせちゃおうか」
(【ゼロの調律(マギア)】発動)
ナマエはポケットから携帯音楽プレイヤーを取り出し、音楽をかけ始めた。
「音楽?」
シーっと人差し指を唇に当てると、ナマエは唄い出した。
「君と出会い
叶わぬ夢を見た
それはたった一秒で越える永遠♪」
ナマエが唄うと、室内の空気が一変した。イルミがいる事でどこか緊張状態だったゴンとキルアの肩から力が抜けていく。
「光の早さで消えていく昨日へ手を振って
何処までも明るい砂漠を
今、僕等は時を蹴り走る♪」
イルミの瞳から、涙が一筋零れ落ちた。
(なんだろう、この気持ち……)
「I'm calling 閉じる螺旋に逆らって
哭いて叫んで消えて行く僕等は♪」
(解らない、こんな気持ち)
「生きて、いるんだ
此処に、いるんだ……♪」
ナマエが唄い終わった時、ゴンの身体を白い光が覆っていた。
やがてその光も収まり、ゴンは何が起こったのか理解できずにいた。
「よし、これでゴンの自己治癒力上がったよ。後はこれでも食べてな」
そう言ってゴンに手渡したのは【煮干】である。カルシウムを取れという事で見舞い品は【煮干】となった。
「何かよく判らないけど、有難うナマエさん」
「どう致しまして」
ニコリと笑みを浮かべると、キルアが食って掛かってきた。
「今のの何処が【念】なんだよ!!」
「言ったでしょ?ゴンの治癒能力を上げる【念】だって。攻撃だけが【念】じゃないんだよ」
ナマエは宥めるようにキルアの頭を撫でる。
(イルミと違って、ふわっふわだ)
「自分の見た物だけが全てだと思わない事。強くなりたいなら尚更、ね?」
「………解ったよ」
頬をプクッと膨らませて横を向いてしまったキルアに愛おしさを感じながらも、ナマエはゴンに向き直った。
「さて――本題のお説教に入りますか」
また目だけが笑っていない笑顔を向けられ、ゴンは背筋に冷たい物が流れるのを感じた。
「何であんな無茶な戦い方をした?そんなに死にたいの?ねぇ、死にたいの??」
「……死にたくない」
「聞こえない!」
「死にたくない!」
「だったらあんな無茶な戦い方すんじゃねぇ!!」
ナマエの怒声が部屋に木霊する。
「大体、師範代は許可出して無いんだろ?【念】についてちゃんと知りたいなら、まずは手順を踏め!【纏】だけが【念】じゃねーんだよ!!それを、【纏】無しで相手の【念】を受けるとかありえない!!!本ッ当に馬鹿だね!こんなんじゃ、ジンについて教える事は何も無い。私を失望させて楽しいのか?うん??」
「ごめんなさい……」
ナマエの言葉が胸に刺さり、シュンとするゴン。そんなゴンに向けて、なおもナマエは続ける。
「『ごめんなさい』で済むなら、医者もハンターもいらねーんだよ。お前は何の為にハンターになった?」