天空闘技場
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翌朝、目が覚めるも体が動かない。
(まだあの痺れ薬が効いてるのかな?)
しかし、すぐに体が動かない理由が解った。イルミがナマエの腰に腕を回し、がっしりと抱き寄せていたからだった。
頭は動かせる為、イルミの顔を見上げるナマエ。そこにはスヤスヤと気持ち良さそうに眠っているイルミの寝顔があった。
(起こすのは忍びないけど……ずっとこの体勢もキツいしな~)
「イルミ、起きて」
とりあえず声を掛けてみるも、瞼がピクリと動くだけだった。
「イールーミー、起きないならご飯作らないよ~」
(って、こんな事じゃ起きないか……)
「おはよう」
上から覗き込むようにイルミの声が降って来た。
「って、起きたんかい!?」
「朝から元気だね、ナマエは」
「……いつから起きてたの?」
「30分位前から……かな」
「狸寝入りしてた訳か……」
「ナマエの反応が見たくてつい」
「……で、イルミさん」
「何?」
(何でいきなり“さん”付けなんだろ?)
「腰に当たってるモノ、何とかして下さい」
「無理」
「何で!?」
「男の生理現象だから」
「意味不明!」
「朝勃ちはどうしようもないよ」
「…………」
「そんな事より、朝ご飯何?」
「……まだ決めてない。とりあえず、腕離して」
「いや」
「じゃあ朝ご飯無しね、イルミだけ」
フイッと下を向くナマエ。そんなナマエの行動すら愛おしく感じたイルミは、抱き締めている腕に力を込めた。
「ごめん、ナマエ。こっち向いて」
「やだ」
「なら、無理矢理向かせるよ?」
そう言うや否や、イルミはナマエの体ごと自分の方へと向きを変えた。
「おはよう、ナマエ」
言いながらナマエの唇に優しくキスを落とすイルミ。
「……おはよう」
「まだこうしていたいけど、ナマエが嫌がるから起きる」
「そうして……」
(……心臓が何個あっても足りないよ、イルミ)
それから簡単な朝食を取り、ゴンが行うという試合を2人揃ってTVで見ていた。
「まだまだ荒削りだなぁ」
「でも、いい線いってると思うよ」
「そう?別に私の【弟】だからってお世辞言わなくていいんだけど」
「お世辞じゃないよ。ヒソカが目を付けただけあると思う」
「そっか……そういやヒソカに目を付けられてたんだっけ」
苦笑するナマエの肩を抱き寄せ、イルミはその頭を優しく撫でた。
「ナマエがヒソカを殺せって言うなら、オレは喜んで殺してくるよ?」
「物騒な事言わないで」
「ナマエが喜んでくれるなら、なんでもする」
「気持ちだけ貰っておくよ、今は。そのうち何か【お願い】するかもしれないけどね」
「うん」
結局、試合はゴンの負けで終わった。
「後でお見舞いに行かなきゃな~」
「お見舞い?」
「うん。イルミも行くでしょ?」
「……行って良いの?」
「良いでしょ。どうせ師範代に怒られても平然としてるだろうから、お仕置きが必要だし」
クスリと笑うナマエに手を引かれ、イルミは部屋を後にした。
ゴンの部屋の前に来た2人はドアをノックする。すると、出てきたのはゴンではなくキルアだった。
「ナマエ!」
「ゴンの様子見に来たよ。ついでにお説教も」
飛び付いてくるキルアにクスリと笑うナマエの横から、イルミが出てくる。
「や、キル」
「ゲッ……兄貴まで!?」
「そんな嫌そうな顔しないであげてよ、キルア」
「でも!!」
「ナマエから言われてるから、何もしないよ」
「本当かよ……?」
「うん。【約束】破ったら、ナマエに嫌われちゃうからね」
「ふ~ん」
興味が失せたと言わんばかりに、キルアの反応が薄くなる。
「それより、ゴンは?」
中に入るように促され、2人はゴンの部屋へと入っていく。
(まだあの痺れ薬が効いてるのかな?)
しかし、すぐに体が動かない理由が解った。イルミがナマエの腰に腕を回し、がっしりと抱き寄せていたからだった。
頭は動かせる為、イルミの顔を見上げるナマエ。そこにはスヤスヤと気持ち良さそうに眠っているイルミの寝顔があった。
(起こすのは忍びないけど……ずっとこの体勢もキツいしな~)
「イルミ、起きて」
とりあえず声を掛けてみるも、瞼がピクリと動くだけだった。
「イールーミー、起きないならご飯作らないよ~」
(って、こんな事じゃ起きないか……)
「おはよう」
上から覗き込むようにイルミの声が降って来た。
「って、起きたんかい!?」
「朝から元気だね、ナマエは」
「……いつから起きてたの?」
「30分位前から……かな」
「狸寝入りしてた訳か……」
「ナマエの反応が見たくてつい」
「……で、イルミさん」
「何?」
(何でいきなり“さん”付けなんだろ?)
「腰に当たってるモノ、何とかして下さい」
「無理」
「何で!?」
「男の生理現象だから」
「意味不明!」
「朝勃ちはどうしようもないよ」
「…………」
「そんな事より、朝ご飯何?」
「……まだ決めてない。とりあえず、腕離して」
「いや」
「じゃあ朝ご飯無しね、イルミだけ」
フイッと下を向くナマエ。そんなナマエの行動すら愛おしく感じたイルミは、抱き締めている腕に力を込めた。
「ごめん、ナマエ。こっち向いて」
「やだ」
「なら、無理矢理向かせるよ?」
そう言うや否や、イルミはナマエの体ごと自分の方へと向きを変えた。
「おはよう、ナマエ」
言いながらナマエの唇に優しくキスを落とすイルミ。
「……おはよう」
「まだこうしていたいけど、ナマエが嫌がるから起きる」
「そうして……」
(……心臓が何個あっても足りないよ、イルミ)
それから簡単な朝食を取り、ゴンが行うという試合を2人揃ってTVで見ていた。
「まだまだ荒削りだなぁ」
「でも、いい線いってると思うよ」
「そう?別に私の【弟】だからってお世辞言わなくていいんだけど」
「お世辞じゃないよ。ヒソカが目を付けただけあると思う」
「そっか……そういやヒソカに目を付けられてたんだっけ」
苦笑するナマエの肩を抱き寄せ、イルミはその頭を優しく撫でた。
「ナマエがヒソカを殺せって言うなら、オレは喜んで殺してくるよ?」
「物騒な事言わないで」
「ナマエが喜んでくれるなら、なんでもする」
「気持ちだけ貰っておくよ、今は。そのうち何か【お願い】するかもしれないけどね」
「うん」
結局、試合はゴンの負けで終わった。
「後でお見舞いに行かなきゃな~」
「お見舞い?」
「うん。イルミも行くでしょ?」
「……行って良いの?」
「良いでしょ。どうせ師範代に怒られても平然としてるだろうから、お仕置きが必要だし」
クスリと笑うナマエに手を引かれ、イルミは部屋を後にした。
ゴンの部屋の前に来た2人はドアをノックする。すると、出てきたのはゴンではなくキルアだった。
「ナマエ!」
「ゴンの様子見に来たよ。ついでにお説教も」
飛び付いてくるキルアにクスリと笑うナマエの横から、イルミが出てくる。
「や、キル」
「ゲッ……兄貴まで!?」
「そんな嫌そうな顔しないであげてよ、キルア」
「でも!!」
「ナマエから言われてるから、何もしないよ」
「本当かよ……?」
「うん。【約束】破ったら、ナマエに嫌われちゃうからね」
「ふ~ん」
興味が失せたと言わんばかりに、キルアの反応が薄くなる。
「それより、ゴンは?」
中に入るように促され、2人はゴンの部屋へと入っていく。