天空闘技場
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「じゃ、そろそろ時間だから行ってくるよ」
イルミに背を向けて控え室を後にしようとした所、イルミに手首を捉まれて制止されてしまう。
「何?」
「いってらっしゃい」
そういうと、イルミはナマエの頬にキスをした。
「なっ…!?」
「いってらっしゃい」
「……いってきます」
試合はあっけなくナマエの勝利で終わった。
200階に上がってからも、相変わらずイルミはナマエの部屋に居座った。今では寝る時間になっても自身の部屋には戻らず、ナマエのベッドで共に寝ている。
(キス以上の事してこないからまだマシだと思おう。うん、そうしよう)
隣で眠っているイルミの顔を見ながら思案していると、閉じられていたイルミの瞳がパチリと開いた。
「オレの顔に何かついてるの?」
「へ?」
「ずっと見てたでしょ、俺の顔」
「あぁ……綺麗な顔してるな~って思って」
「そう?ナマエの方が綺麗だと思うけど」
「いや、イルミには負けるって」
「そんな事無いよ。オレは綺麗だと思ってるから」
『おはよう』とナマエの唇に軽くキスをしながら、イルミは起き上がった。
(朝から心臓に悪い事しやがって……)
顔を赤らめながら、ナマエは起き上がり、着替えてリビングへ向かうとイルミがコーヒーを入れてナマエを待っていた。
「これ、イルミが入れたの?」
「うん」
「お坊ちゃんなのに、こういう事も出来るんだね~」
「一通りの家事は出来るよ。そういう教育も受けてるから」
(なら、何で恋愛に関する教育をしていないんだ!?)
「オレ、結婚は親父が決めた相手とする予定だったんだ。だからナマエのいう【普通の交際】ってのが未だに解らない。何処までが許される関係なのか判らない」
明らかに不安そうな顔で呟くイルミに向かって、ナマエは優しく言った。
「今のままで大丈夫だよ、イルミ。おかしな展開になったら、ちゃんと言うから」
「うん。そうしてくれると助かる」
しょんぼりするイルミの背を叩き、ソファーに座るように促すナマエ。イルミは大人しくそれに従い、ナマエの隣に座った。
「そんな心配そうな顔しないの。それより、コレ【毒】無しだよね?」
茶化すようにナマエはイルミに確認した。
「うん。【毒】はオレのにしか入れてないよ。今持ってる【毒】はナマエには強すぎて死んじゃうから」
真顔で恐ろしいことを言うイルミに軽く退きながら、ナマエは続けた。
「なら安心して飲めるね。有難う、イルミ」
「うん」
その日の夜、ナマエはヒソカの禍々しいオーラで目が覚めた。隣で眠っているイルミも同じく、目を開けていた。
「コレって、ヒソカ……だよね」
「うん」
「何があったらこんな禍々しいオーラ出せるんだろう……」
「多分、オレがナマエと一緒にここにいる事に気付いたんだよ」
「はい?」
「携帯にヒソカから何回も着信あったし、メールも着てたけど無視してたんだ」
「何で?」
「ナマエとの時間を邪魔されたくなかったから」
「はぁ~……で、今日の試合で一緒にいるのがバレてこの殺気に至るって訳?」
「多分」
【円】でヒソカの気配を探ると、部屋があるフロアまで来ていた。
「どうやら、この部屋にまで来るつもりみたいだね」
「うん」
「ったく――しょうがない。着替えるか……」
ナマエはベッドから起き上がると簡単な服に着替え、イルミにも着替えを促した。
リビングへ移動したのと同時に、部屋のインターフォンが鳴る。コーヒーメーカーでコーヒーを淹れるようイルミに指示を出し、ナマエはドアへと向かった。
「やあ♦」
「こんな時間に何の用?」
不機嫌に訊ねるナマエに対し、ヒソカはニンマリと笑った。
「何でキミがイルミといるのか、気になってね♣」
イルミに背を向けて控え室を後にしようとした所、イルミに手首を捉まれて制止されてしまう。
「何?」
「いってらっしゃい」
そういうと、イルミはナマエの頬にキスをした。
「なっ…!?」
「いってらっしゃい」
「……いってきます」
試合はあっけなくナマエの勝利で終わった。
200階に上がってからも、相変わらずイルミはナマエの部屋に居座った。今では寝る時間になっても自身の部屋には戻らず、ナマエのベッドで共に寝ている。
(キス以上の事してこないからまだマシだと思おう。うん、そうしよう)
隣で眠っているイルミの顔を見ながら思案していると、閉じられていたイルミの瞳がパチリと開いた。
「オレの顔に何かついてるの?」
「へ?」
「ずっと見てたでしょ、俺の顔」
「あぁ……綺麗な顔してるな~って思って」
「そう?ナマエの方が綺麗だと思うけど」
「いや、イルミには負けるって」
「そんな事無いよ。オレは綺麗だと思ってるから」
『おはよう』とナマエの唇に軽くキスをしながら、イルミは起き上がった。
(朝から心臓に悪い事しやがって……)
顔を赤らめながら、ナマエは起き上がり、着替えてリビングへ向かうとイルミがコーヒーを入れてナマエを待っていた。
「これ、イルミが入れたの?」
「うん」
「お坊ちゃんなのに、こういう事も出来るんだね~」
「一通りの家事は出来るよ。そういう教育も受けてるから」
(なら、何で恋愛に関する教育をしていないんだ!?)
「オレ、結婚は親父が決めた相手とする予定だったんだ。だからナマエのいう【普通の交際】ってのが未だに解らない。何処までが許される関係なのか判らない」
明らかに不安そうな顔で呟くイルミに向かって、ナマエは優しく言った。
「今のままで大丈夫だよ、イルミ。おかしな展開になったら、ちゃんと言うから」
「うん。そうしてくれると助かる」
しょんぼりするイルミの背を叩き、ソファーに座るように促すナマエ。イルミは大人しくそれに従い、ナマエの隣に座った。
「そんな心配そうな顔しないの。それより、コレ【毒】無しだよね?」
茶化すようにナマエはイルミに確認した。
「うん。【毒】はオレのにしか入れてないよ。今持ってる【毒】はナマエには強すぎて死んじゃうから」
真顔で恐ろしいことを言うイルミに軽く退きながら、ナマエは続けた。
「なら安心して飲めるね。有難う、イルミ」
「うん」
その日の夜、ナマエはヒソカの禍々しいオーラで目が覚めた。隣で眠っているイルミも同じく、目を開けていた。
「コレって、ヒソカ……だよね」
「うん」
「何があったらこんな禍々しいオーラ出せるんだろう……」
「多分、オレがナマエと一緒にここにいる事に気付いたんだよ」
「はい?」
「携帯にヒソカから何回も着信あったし、メールも着てたけど無視してたんだ」
「何で?」
「ナマエとの時間を邪魔されたくなかったから」
「はぁ~……で、今日の試合で一緒にいるのがバレてこの殺気に至るって訳?」
「多分」
【円】でヒソカの気配を探ると、部屋があるフロアまで来ていた。
「どうやら、この部屋にまで来るつもりみたいだね」
「うん」
「ったく――しょうがない。着替えるか……」
ナマエはベッドから起き上がると簡単な服に着替え、イルミにも着替えを促した。
リビングへ移動したのと同時に、部屋のインターフォンが鳴る。コーヒーメーカーでコーヒーを淹れるようイルミに指示を出し、ナマエはドアへと向かった。
「やあ♦」
「こんな時間に何の用?」
不機嫌に訊ねるナマエに対し、ヒソカはニンマリと笑った。
「何でキミがイルミといるのか、気になってね♣」