一次試験
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ジンに連れられて来たのはザパン市の定食屋:ゴハン。
「ここが1次試験の会場だ。中に入ったら、『ステーキ定食を弱火でじっくり』と注文しろ。そうすれば会場に入れる」
「了解」
ザパン市に着いてすぐ、ナマエはジンから携帯を持たせられた。『試験中だろうが、何かあったらすぐに連絡しろ』と言われて。
定食屋に入る前に、ナマエは持ち物のチェックをした。モデルガンOK。煙草2カートンOK。靴も湿原を走ることを考えてエンジニアブーツ。黒い綿パンにグレイのシャツといったラフな格好をしている。
「じゃあ、行って来い。死ぬ事はないと思うが、怪我にも気をつけろよ?」
「解ってるよ。ジンこそ秘境で無茶しないでよね」
「親思いの義理娘を持ってオレは幸せ者だな!」
【義理娘】発言は聞こえない振りをした。ここで反応したら負けだ。
「煙草、あんまり吸い過ぎるなよ!!」
そう言ってジンは足早に立ち去って行った。
(本当、過保護だな。ジンは……)
「いらっしぇーい!!御注文はー?」
「ステーキ定食を弱火でじっくり」
店主はピクリと反応を示した。
「あいよー」
「お客さん、奥の部屋どうぞー」
店員に促され、ナマエは店の奥へと足を進めた。
そこには網の上で焼かれているステーキ定食があり、椅子に腰掛けると同時に部屋が動き出した。
(取り合えず……お腹減ってるし食べるか)
ナマエは黙々と目の前にあるステーキ定食をその腹に収めていった。
食べ終えた頃、漸く会場に着いたのか“チン”という音と共に扉が開いた。
「?」
(誰も……いない?!)
開いた扉の外にはビーンズしかいなかった。
「お待ちしてました、ナマエさん」
「会場、間違ったわけじゃ……ないよね?」
ビーンズに近寄りながら、ナマエは訊いた。
「合ってますよ。まだ誰も来ていないだけです」
『はい、どうぞ』とビーンズに渡されたナンバープレートの番号は1。つまり、到着者第一号という訳だ。
「ってか、何で私の名前知ってるの?」
「あの【ジン】さん推薦の受験生ですから」
にこやかに言うビーンズに対し、ナマエは苦笑した。どこまでも過保護過ぎる。
(試験内容にまで手を加えてなきゃいいけど……)
そう思いながら、ナマエは壁際に移動し座り込んだ。
「リミットまであとどの位ある?」
「6時間位ですね」
「分かった。有難う」
ナマエは座り込んだ状態のまま、【絶】をし眠りに入った。
「ぎゃあぁ~~~っ」
突然の悲鳴に、ナマエは目を覚ます。
「アーラ不思議♥腕が消えちゃった♠タネも仕掛けも御座いません♣」
「お。オ。オ。オオレのォォ~~~」
「気をつけようね♦人にぶつかったら謝らなくちゃ♣」
「チッ……」
軽く舌打ちしてナマエは天井を仰ぎ見た。そこにはヒソカが切り落とした男の腕が張り付いている。
(【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】!!)
僅かな殺気を含め、ナマエは【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】で男の腕を天井から撃ち落した。落ちてきた腕を拾うと、そのままビーンズの元へと持っていく。
「♪」
(面白いコ、見ィつけた♥)
「はい、コレ。今ならまだ間に合うと思うから、出血多量になる前に処置してあげて」
ポイッと男の腕をビーンズに渡しながら言うナマエ。その表情は眠りを妨害されたからか、不機嫌その物だった。
突然現れたナマエに、トンパは下剤入りジュースを渡そうと近付いた。しかし、後一歩の所で邪魔をされてしまう。
「やぁ♥」
「ん?」
ナマエが振り向くと、そこにはヒソカが立っていた。
「何か?」
「さっきの、どうやったんだい?」
「さっきの?」
「うん♦ボクが切り落とした男の腕、どうやって見つけて落としたんだい?」
「上を見たらあったから、コレで撃っただけ」
そう言いながら、ナマエはヒソカにモデルガンを見せた。
「ここが1次試験の会場だ。中に入ったら、『ステーキ定食を弱火でじっくり』と注文しろ。そうすれば会場に入れる」
「了解」
ザパン市に着いてすぐ、ナマエはジンから携帯を持たせられた。『試験中だろうが、何かあったらすぐに連絡しろ』と言われて。
定食屋に入る前に、ナマエは持ち物のチェックをした。モデルガンOK。煙草2カートンOK。靴も湿原を走ることを考えてエンジニアブーツ。黒い綿パンにグレイのシャツといったラフな格好をしている。
「じゃあ、行って来い。死ぬ事はないと思うが、怪我にも気をつけろよ?」
「解ってるよ。ジンこそ秘境で無茶しないでよね」
「親思いの義理娘を持ってオレは幸せ者だな!」
【義理娘】発言は聞こえない振りをした。ここで反応したら負けだ。
「煙草、あんまり吸い過ぎるなよ!!」
そう言ってジンは足早に立ち去って行った。
(本当、過保護だな。ジンは……)
「いらっしぇーい!!御注文はー?」
「ステーキ定食を弱火でじっくり」
店主はピクリと反応を示した。
「あいよー」
「お客さん、奥の部屋どうぞー」
店員に促され、ナマエは店の奥へと足を進めた。
そこには網の上で焼かれているステーキ定食があり、椅子に腰掛けると同時に部屋が動き出した。
(取り合えず……お腹減ってるし食べるか)
ナマエは黙々と目の前にあるステーキ定食をその腹に収めていった。
食べ終えた頃、漸く会場に着いたのか“チン”という音と共に扉が開いた。
「?」
(誰も……いない?!)
開いた扉の外にはビーンズしかいなかった。
「お待ちしてました、ナマエさん」
「会場、間違ったわけじゃ……ないよね?」
ビーンズに近寄りながら、ナマエは訊いた。
「合ってますよ。まだ誰も来ていないだけです」
『はい、どうぞ』とビーンズに渡されたナンバープレートの番号は1。つまり、到着者第一号という訳だ。
「ってか、何で私の名前知ってるの?」
「あの【ジン】さん推薦の受験生ですから」
にこやかに言うビーンズに対し、ナマエは苦笑した。どこまでも過保護過ぎる。
(試験内容にまで手を加えてなきゃいいけど……)
そう思いながら、ナマエは壁際に移動し座り込んだ。
「リミットまであとどの位ある?」
「6時間位ですね」
「分かった。有難う」
ナマエは座り込んだ状態のまま、【絶】をし眠りに入った。
「ぎゃあぁ~~~っ」
突然の悲鳴に、ナマエは目を覚ます。
「アーラ不思議♥腕が消えちゃった♠タネも仕掛けも御座いません♣」
「お。オ。オ。オオレのォォ~~~」
「気をつけようね♦人にぶつかったら謝らなくちゃ♣」
「チッ……」
軽く舌打ちしてナマエは天井を仰ぎ見た。そこにはヒソカが切り落とした男の腕が張り付いている。
(【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】!!)
僅かな殺気を含め、ナマエは【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】で男の腕を天井から撃ち落した。落ちてきた腕を拾うと、そのままビーンズの元へと持っていく。
「♪」
(面白いコ、見ィつけた♥)
「はい、コレ。今ならまだ間に合うと思うから、出血多量になる前に処置してあげて」
ポイッと男の腕をビーンズに渡しながら言うナマエ。その表情は眠りを妨害されたからか、不機嫌その物だった。
突然現れたナマエに、トンパは下剤入りジュースを渡そうと近付いた。しかし、後一歩の所で邪魔をされてしまう。
「やぁ♥」
「ん?」
ナマエが振り向くと、そこにはヒソカが立っていた。
「何か?」
「さっきの、どうやったんだい?」
「さっきの?」
「うん♦ボクが切り落とした男の腕、どうやって見つけて落としたんだい?」
「上を見たらあったから、コレで撃っただけ」
そう言いながら、ナマエはヒソカにモデルガンを見せた。