天空闘技場
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180階に到達した辺りで、ゴンとキルアが闘技場へとやって来た。気配でそれを察したイルミは、やはりどこか不機嫌だった。
「イルミ、【条件】忘れてないよね?」
「忘れて無いよ。それより、【条件】っていう言い方嫌だ」
「じゃあ、【約束】なら良い?」
「うん。そっちの方が良い」
そう答えると、ナマエから離れてイルミはどこかに電話を掛け始めた。
電話を終えるとナマエの隣に戻ってくるイルミ。
「親父がキルに外出許可出したんだって」
「そう」
「だから連れ戻す必要もないし、【約束】通り見守る事にする」
「そうしてくれると助かる」
ナマエはにこやかに笑う。イルミはきちんと【約束】を守ってくれる。そんな確信があったから。
ゴン達が順調に勝ち進んでいる間に、ナマエとイルミは200階に到達していた。
「すぐに戦闘する?」
「いや、ゴン達を待つよ。伝えなきゃいけない事があるし」
「伝えなきゃいけない事って?」
「私がゴンの義理姉だって事」
イルミはその大きな目を瞠った。
「じゃあ、最終試験の時にオレはナマエの【弟】を殺しかけたんだ……」
「そうだね~」
ケラケラ笑うナマエにイルミは不思議だという思いが頭の中を駆け巡った。
「何で止めなかったの?」
「本気で殺そうとしてたら、私も本気で妨害しに行ってた。けど、イルミからはキルアに対する殺気しか感じられなかった。それが理由かな」
ナマエはあっけらかんと答えた。あの一瞬でそこまで把握してたナマエに、イルミは驚かせられた。
「でも、今度ゴンに何かしようとしたら――いくら【彼氏】だからって容赦なく潰しにかかるよ」
笑みの消えた顔でナマエに告げられたイルミ。
「大丈夫。【恋人】の家族に手は出さないよ。結婚したら兄弟になる訳だし」
「まだ結婚するかどうか判らないのに、そういう事言うか」
笑みの戻ったナマエに対し、イルミは至極真剣な声で言った。
「ナマエが今どう思ってようと、オレはナマエと結婚したいと思ってるから」
『だから邪魔者は排除する』と続けるイルミ。
「解ったから、その物騒な殺気しまって」
殺気を放つイルミを宥めつつ、ナマエはイルミの頭を撫でた。今度は子供をあやす様に。
「私は何処にも行かないよ、【約束】を守ってくれてる限りはね」
「大丈夫。【約束】はちゃんと守る。だからオレから離れないで」
子供の様に甘えるイルミは年が近いにもかかわらず、やはり可愛らしかった。
「イルミって、普段はそっけないのになァ」
頭上からクスクスと笑うナマエの声が降ってくる。イルミはそれをどこかもどかしく感じながらも、ナマエの行動・言動に甘んじていた。今はこの甘い時間に浸っていたいという思考がイルミを支配していた。
200階に到達して2ヶ月程経った頃、ナマエは戦闘申請を行った。イルミも同じく、ナマエとは別日指定での戦闘申請を行っている。
ナマエの初戦は新人潰しのギド。イルミは同じく新人潰しのサダソと当たった。
「ナマエ、無理しないでね」
「大丈夫。今日から【念】を使うから」
ナマエの戦闘開始前、選手控え室でイルミはナマエと話していた。
「そんなに心配なら、チケット取れば良かったのに」
クスクス笑うナマエに対し、イルミは眉を微かに寄せていた。
「勝つのが判ってるのに、見る意味が無い。ただ、ナマエは優しいから格下相手に手加減して怪我しないかが心配なだけ」
「心配しなくても、200階で手抜きはしないよ。【念能力者】相手に手加減出来るほど、私は器用じゃないし」
イルミの心配をよそに、ナマエは笑顔を浮かべるのみ。
「イルミ、【条件】忘れてないよね?」
「忘れて無いよ。それより、【条件】っていう言い方嫌だ」
「じゃあ、【約束】なら良い?」
「うん。そっちの方が良い」
そう答えると、ナマエから離れてイルミはどこかに電話を掛け始めた。
電話を終えるとナマエの隣に戻ってくるイルミ。
「親父がキルに外出許可出したんだって」
「そう」
「だから連れ戻す必要もないし、【約束】通り見守る事にする」
「そうしてくれると助かる」
ナマエはにこやかに笑う。イルミはきちんと【約束】を守ってくれる。そんな確信があったから。
ゴン達が順調に勝ち進んでいる間に、ナマエとイルミは200階に到達していた。
「すぐに戦闘する?」
「いや、ゴン達を待つよ。伝えなきゃいけない事があるし」
「伝えなきゃいけない事って?」
「私がゴンの義理姉だって事」
イルミはその大きな目を瞠った。
「じゃあ、最終試験の時にオレはナマエの【弟】を殺しかけたんだ……」
「そうだね~」
ケラケラ笑うナマエにイルミは不思議だという思いが頭の中を駆け巡った。
「何で止めなかったの?」
「本気で殺そうとしてたら、私も本気で妨害しに行ってた。けど、イルミからはキルアに対する殺気しか感じられなかった。それが理由かな」
ナマエはあっけらかんと答えた。あの一瞬でそこまで把握してたナマエに、イルミは驚かせられた。
「でも、今度ゴンに何かしようとしたら――いくら【彼氏】だからって容赦なく潰しにかかるよ」
笑みの消えた顔でナマエに告げられたイルミ。
「大丈夫。【恋人】の家族に手は出さないよ。結婚したら兄弟になる訳だし」
「まだ結婚するかどうか判らないのに、そういう事言うか」
笑みの戻ったナマエに対し、イルミは至極真剣な声で言った。
「ナマエが今どう思ってようと、オレはナマエと結婚したいと思ってるから」
『だから邪魔者は排除する』と続けるイルミ。
「解ったから、その物騒な殺気しまって」
殺気を放つイルミを宥めつつ、ナマエはイルミの頭を撫でた。今度は子供をあやす様に。
「私は何処にも行かないよ、【約束】を守ってくれてる限りはね」
「大丈夫。【約束】はちゃんと守る。だからオレから離れないで」
子供の様に甘えるイルミは年が近いにもかかわらず、やはり可愛らしかった。
「イルミって、普段はそっけないのになァ」
頭上からクスクスと笑うナマエの声が降ってくる。イルミはそれをどこかもどかしく感じながらも、ナマエの行動・言動に甘んじていた。今はこの甘い時間に浸っていたいという思考がイルミを支配していた。
200階に到達して2ヶ月程経った頃、ナマエは戦闘申請を行った。イルミも同じく、ナマエとは別日指定での戦闘申請を行っている。
ナマエの初戦は新人潰しのギド。イルミは同じく新人潰しのサダソと当たった。
「ナマエ、無理しないでね」
「大丈夫。今日から【念】を使うから」
ナマエの戦闘開始前、選手控え室でイルミはナマエと話していた。
「そんなに心配なら、チケット取れば良かったのに」
クスクス笑うナマエに対し、イルミは眉を微かに寄せていた。
「勝つのが判ってるのに、見る意味が無い。ただ、ナマエは優しいから格下相手に手加減して怪我しないかが心配なだけ」
「心配しなくても、200階で手抜きはしないよ。【念能力者】相手に手加減出来るほど、私は器用じゃないし」
イルミの心配をよそに、ナマエは笑顔を浮かべるのみ。