ゾルディック家
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「「兄貴に【口説かれ】てるんかよ!?」」
「うん。で、イルミの許可は貰ってるからキルアと2人きりにして貰えないかな?」
有無を言わせぬ笑顔で、ナマエはミルキに迫る。
「ッ……」
「言う事聞いてくれないとイルミの怒り買うし、私も何するか判らないよ?」
モデルガン片手に、なおもミルキに迫るナマエ。
「モデルガンごときでいい気になるな!!」
「これでも【モデルガンごとき】って言えるのかな?」
ナマエは手近な壁目掛け弾を撃ち込む。すると、かなり頑丈なはずの壁が崩れた。
「な!?」
「本気で撃てば頭吹っ飛ばすの位は軽く出来る改造モデルガンなんだよね~」
ニコニコ笑いながら、なおもミルキに選択を促す。
「イルミと私に【お仕置き】されるのと、黙って私のいう事きくの、どっちが賢い選択か解るでしょ?」
ナマエがミルキの頭に照準を合わせたその時、拷問室の扉が開いた。
「何の騒ぎじゃ?」
「ゼノじいちゃん!!この女が!!!」
「ナマエ」
「あぁ?!」
「【この女】じゃなくて【ナマエ】」
「おお、イルミの連れて来た客人か」
「ドウモハジメマシテ」
「で、その客人がこんな所で何をしとる?」
「イルミの許可を貰ったんで、キルアに会いにきました。そこのオニイサンが許可してくれないんで、ちょっと脅し掛けてた所ですがね」
「さっきの音は?」
「コレでそこの壁を撃ち抜いた音ですね」
「そうか……ミル、行くぞ」
「でもゼノじいちゃん!!」
「イルが許可を出したんだ。いいから行くぞ」
ゼノに首根っこを掴まれ、ミルキは強制退場になった。
「あ~、やっと2人きりになれた!」
先程の気迫が消えて笑顔で言うナマエに、キルアはどこかホッとした。
「ナマエ、何しに来たんだよ!?」
「ん?キルアに会いに来たんだよ」
「そうじゃなくて!!」
「いや、本当にキルアに会うのが目的だし」
真顔で言うナマエ。キルアはそんなナマエに溜息を吐いた。
「大分絞られてるみたいだね」
「ああ。母親とミルキ――あ、さっきのブタ君ね。2人を刺してハンター試験受けてたからな」
苦笑するキルアに、ナマエは黙って近付いた。そして背伸びをしてキルアの頭を撫でようとする。
「くっ……やっぱ届かないか」
ガクンとへこむナマエを見て、キルアが笑った。
「自分の身長考えろよ」
「いやぁ~、背伸びしたら届くかなって期待がだね……」
「ナマエって意外と抜けてんのな」
子供らしい笑みを浮かべるキルアは、いまだ吊るされたままだ。そして、体中にはミルキが行った拷問の痕。
(見ているこっちが痛々しいや……)
「痛くない?」
「ん?コレ位当たり前の生活だからなァ……痛いのは痛いけど、我慢出来るレベルかな。ブタ君の力はそんなに強くないし」
さも当たり前と言ってのけるキルアに、胸の奥がズキンと痛んだ。
「ねぇ、キルア」
「ん~?」
「ゴン達がここに向かってるって言ったら――どうする?」
「ゴン達が!?」
「うん。普通の飛行船で来てるし、まだまだ【試しの門】は開けられないから1ヶ月近く掛かるとは思うけど……彼等はキルアをここから助け出すんだって意気込んでたよ」
ナマエが苦笑しながらキルアに告げた。
「…………」
「キルア?」
「それは嬉しい事だけど……オレはゴンに会う資格が無い」
「何で?」
「最終試験でゴンを見捨てたから……」
心底悔しそうにキルアは呟いた。
「見捨ててなんか無いよ。アレはイルミがそうする様に仕組んだ事なんだし」
「でもっ!!」
「いい?キルア。友達は必要な物だよ。孤独を恐れな。暗殺家業を続けたいって心底思っているなら別だけど、そうでないなら私は何があってもキルアの味方をする」
「何で……?何でオレなんかにそこまですんの?!」
「うん。で、イルミの許可は貰ってるからキルアと2人きりにして貰えないかな?」
有無を言わせぬ笑顔で、ナマエはミルキに迫る。
「ッ……」
「言う事聞いてくれないとイルミの怒り買うし、私も何するか判らないよ?」
モデルガン片手に、なおもミルキに迫るナマエ。
「モデルガンごときでいい気になるな!!」
「これでも【モデルガンごとき】って言えるのかな?」
ナマエは手近な壁目掛け弾を撃ち込む。すると、かなり頑丈なはずの壁が崩れた。
「な!?」
「本気で撃てば頭吹っ飛ばすの位は軽く出来る改造モデルガンなんだよね~」
ニコニコ笑いながら、なおもミルキに選択を促す。
「イルミと私に【お仕置き】されるのと、黙って私のいう事きくの、どっちが賢い選択か解るでしょ?」
ナマエがミルキの頭に照準を合わせたその時、拷問室の扉が開いた。
「何の騒ぎじゃ?」
「ゼノじいちゃん!!この女が!!!」
「ナマエ」
「あぁ?!」
「【この女】じゃなくて【ナマエ】」
「おお、イルミの連れて来た客人か」
「ドウモハジメマシテ」
「で、その客人がこんな所で何をしとる?」
「イルミの許可を貰ったんで、キルアに会いにきました。そこのオニイサンが許可してくれないんで、ちょっと脅し掛けてた所ですがね」
「さっきの音は?」
「コレでそこの壁を撃ち抜いた音ですね」
「そうか……ミル、行くぞ」
「でもゼノじいちゃん!!」
「イルが許可を出したんだ。いいから行くぞ」
ゼノに首根っこを掴まれ、ミルキは強制退場になった。
「あ~、やっと2人きりになれた!」
先程の気迫が消えて笑顔で言うナマエに、キルアはどこかホッとした。
「ナマエ、何しに来たんだよ!?」
「ん?キルアに会いに来たんだよ」
「そうじゃなくて!!」
「いや、本当にキルアに会うのが目的だし」
真顔で言うナマエ。キルアはそんなナマエに溜息を吐いた。
「大分絞られてるみたいだね」
「ああ。母親とミルキ――あ、さっきのブタ君ね。2人を刺してハンター試験受けてたからな」
苦笑するキルアに、ナマエは黙って近付いた。そして背伸びをしてキルアの頭を撫でようとする。
「くっ……やっぱ届かないか」
ガクンとへこむナマエを見て、キルアが笑った。
「自分の身長考えろよ」
「いやぁ~、背伸びしたら届くかなって期待がだね……」
「ナマエって意外と抜けてんのな」
子供らしい笑みを浮かべるキルアは、いまだ吊るされたままだ。そして、体中にはミルキが行った拷問の痕。
(見ているこっちが痛々しいや……)
「痛くない?」
「ん?コレ位当たり前の生活だからなァ……痛いのは痛いけど、我慢出来るレベルかな。ブタ君の力はそんなに強くないし」
さも当たり前と言ってのけるキルアに、胸の奥がズキンと痛んだ。
「ねぇ、キルア」
「ん~?」
「ゴン達がここに向かってるって言ったら――どうする?」
「ゴン達が!?」
「うん。普通の飛行船で来てるし、まだまだ【試しの門】は開けられないから1ヶ月近く掛かるとは思うけど……彼等はキルアをここから助け出すんだって意気込んでたよ」
ナマエが苦笑しながらキルアに告げた。
「…………」
「キルア?」
「それは嬉しい事だけど……オレはゴンに会う資格が無い」
「何で?」
「最終試験でゴンを見捨てたから……」
心底悔しそうにキルアは呟いた。
「見捨ててなんか無いよ。アレはイルミがそうする様に仕組んだ事なんだし」
「でもっ!!」
「いい?キルア。友達は必要な物だよ。孤独を恐れな。暗殺家業を続けたいって心底思っているなら別だけど、そうでないなら私は何があってもキルアの味方をする」
「何で……?何でオレなんかにそこまですんの?!」