最終試験
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レオリオ対ボドロの試合で、キルアがボドロを刺し殺した。キルアはそのまま何も言わずに会場を出て行った。突然の出来事で誰もが何も出来なかった。
「キルアにこんな事させて……」
「キルにハンターの資格はまだ早い」
「それを決めるのはイルミじゃない。キルア自身だ。今までキルアにしてきたであろう事、許せる事じゃない」
「ナマエには理解出来なくても仕方が無いよ」
「ああ。理解したくも無いね」
そして合格者達は講堂に集められ、ハンター証についての説明会を受ける事となった。しかし、クラピカとレオリオからキルアの失格について異議が唱えられて説明会は中断されてしまう。
その時、いきなりドアが物凄い勢いで開き、ゴンが入ってきた。ゴンはそのままイルミの元へと歩き出す。
「キルアに謝れ」
「謝る……?何を?」
「そんな事も解らないの?」
「うん」
「お前に兄貴の資格ないよ」
「?兄弟に資格が要るのかな?」
イルミの発言に、ゴンは無事な右手でイルミの右手を掴み引き上げた。イルミは特に驚いた様子も無く、綺麗に着地する。
「友達になるのにだって資格なんていらない!!」
握り締める手に力を加えるゴン。イルミの右手からは骨が折れる音が聞こえてくる。
(こいつ……)
「キルアのとこへ行くんだ。もう謝らなくたっていいよ。案内してくれるだけでいい」
「そしてどうする?」
「キルアを連れ戻す。決まってんじゃん」
「まるでキルが誘拐でもされた様な口ぶりだな。あいつは自分の足でここを出て行ったんだよ」
「でも自分の意思じゃない。お前達に操られてるんだから、誘拐されたも同然だ!」
ゴンの言葉に合格者の視線が集まる。
「ちょうどその事で議論していた所じゃ、ゴン」
ネテロが事情を説明し、クラピカとレオリオが意見を述べる。それに対し、ポックルもクラピカ対ヒソカ戦が不自然だったと意見を述べた。ハンゾーにいたってはすでに帰りたい一心だ。
「どうだっていいんだ、そんな事。人の合格にとやかく言う事なんてない。自分の合格が不満なら、満足出来るまで精進すればいい。キルアならもう一度受験すれば絶対に合格できる。今回落ちた事は残念だけど、仕方が無い。それより、もしも今まで望んでいないキルアに無理矢理人殺しさせていたのなら、お前を許さない」
イルミの右手がギシリと音を立てる。
「許さないか……ナマエにも言われたな。で、どうする?」
「どうもしないさ。お前達からキルアを連れ戻して、もう会わせない様にするだけだ」
イルミは左手をゴンに翳す。
「っ……イルミ!!」
ゴンは何かに気付いたのか、慌ててイルミから飛び退いた。
「……」
「さて、諸君よろしいかな?ゴンの言った通り、自分の【本当の合格】は自分自身で決めればよい。また、他人の合否を云々言っても我々は決定を覆すつもりはない。キルアの不合格は変わらんし、おぬし達の合格も変わらぬ」
「それでは、説明会を再開します。まぁ、せっかくですから最初から説明しますね」
ビーンズによりハンター証や協会の規約についての説明が長々とされた。
「――さて、以上で説明を終わります。後はあなた方次第です。試練を乗り越えて自身の力を信じて、夢に向かって前進して下さい。ここにいる8名を新しくハンターとして認定致します!」
「ギタラクル、キルアの行った場所を教えてもらう」
「止めた方がいいと思うよ」
「誰が止めるもんか。キルアはオレの友達だ!!絶対に連れ戻す!!」
「後ろの2人も同じかい?」
「当然よ」
ゴンが振り返ると、すぐ側にレオリオとクラピカが居た。
イルミは暫し考えて答えた。
「……いいだろう。教えた所でどうせ辿り着けないし。キルは自宅に戻っているはずだ。ククルーマウンテン。この頂上にオレ達一族の棲み家がある」
「キルアにこんな事させて……」
「キルにハンターの資格はまだ早い」
「それを決めるのはイルミじゃない。キルア自身だ。今までキルアにしてきたであろう事、許せる事じゃない」
「ナマエには理解出来なくても仕方が無いよ」
「ああ。理解したくも無いね」
そして合格者達は講堂に集められ、ハンター証についての説明会を受ける事となった。しかし、クラピカとレオリオからキルアの失格について異議が唱えられて説明会は中断されてしまう。
その時、いきなりドアが物凄い勢いで開き、ゴンが入ってきた。ゴンはそのままイルミの元へと歩き出す。
「キルアに謝れ」
「謝る……?何を?」
「そんな事も解らないの?」
「うん」
「お前に兄貴の資格ないよ」
「?兄弟に資格が要るのかな?」
イルミの発言に、ゴンは無事な右手でイルミの右手を掴み引き上げた。イルミは特に驚いた様子も無く、綺麗に着地する。
「友達になるのにだって資格なんていらない!!」
握り締める手に力を加えるゴン。イルミの右手からは骨が折れる音が聞こえてくる。
(こいつ……)
「キルアのとこへ行くんだ。もう謝らなくたっていいよ。案内してくれるだけでいい」
「そしてどうする?」
「キルアを連れ戻す。決まってんじゃん」
「まるでキルが誘拐でもされた様な口ぶりだな。あいつは自分の足でここを出て行ったんだよ」
「でも自分の意思じゃない。お前達に操られてるんだから、誘拐されたも同然だ!」
ゴンの言葉に合格者の視線が集まる。
「ちょうどその事で議論していた所じゃ、ゴン」
ネテロが事情を説明し、クラピカとレオリオが意見を述べる。それに対し、ポックルもクラピカ対ヒソカ戦が不自然だったと意見を述べた。ハンゾーにいたってはすでに帰りたい一心だ。
「どうだっていいんだ、そんな事。人の合格にとやかく言う事なんてない。自分の合格が不満なら、満足出来るまで精進すればいい。キルアならもう一度受験すれば絶対に合格できる。今回落ちた事は残念だけど、仕方が無い。それより、もしも今まで望んでいないキルアに無理矢理人殺しさせていたのなら、お前を許さない」
イルミの右手がギシリと音を立てる。
「許さないか……ナマエにも言われたな。で、どうする?」
「どうもしないさ。お前達からキルアを連れ戻して、もう会わせない様にするだけだ」
イルミは左手をゴンに翳す。
「っ……イルミ!!」
ゴンは何かに気付いたのか、慌ててイルミから飛び退いた。
「……」
「さて、諸君よろしいかな?ゴンの言った通り、自分の【本当の合格】は自分自身で決めればよい。また、他人の合否を云々言っても我々は決定を覆すつもりはない。キルアの不合格は変わらんし、おぬし達の合格も変わらぬ」
「それでは、説明会を再開します。まぁ、せっかくですから最初から説明しますね」
ビーンズによりハンター証や協会の規約についての説明が長々とされた。
「――さて、以上で説明を終わります。後はあなた方次第です。試練を乗り越えて自身の力を信じて、夢に向かって前進して下さい。ここにいる8名を新しくハンターとして認定致します!」
「ギタラクル、キルアの行った場所を教えてもらう」
「止めた方がいいと思うよ」
「誰が止めるもんか。キルアはオレの友達だ!!絶対に連れ戻す!!」
「後ろの2人も同じかい?」
「当然よ」
ゴンが振り返ると、すぐ側にレオリオとクラピカが居た。
イルミは暫し考えて答えた。
「……いいだろう。教えた所でどうせ辿り着けないし。キルは自宅に戻っているはずだ。ククルーマウンテン。この頂上にオレ達一族の棲み家がある」