最終試験
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「採点内容は極秘事項でな。全てを言う訳にはいかん。まあ、やり方位は教えてやろう。まず審査基準。これは大きく3つ。身体能力値。精神能力値。そして印象値。これからなる。身体能力値は敏捷性・柔軟性・耐久力・五感能力等の総合値を、精神能力値は耐久性・柔軟性・判断力・創造力等の総合値を示す。だが、これはあくまで参考程度。最終試験まで残ったのだから、何をか言わんやじゃ。重要なのは印象値!これはすなわち、前に挙げた値では計れない【何か】!!言うなればハンターの資質評価と言った所か。それと諸君等の生の声とを吟味した結果こうなった。以上じゃ!」
「…………」
ネテロの解説にキルアは何も言えなくなった。キルアだけではない。他の誰もが無言だ。
「戦い方も単純明快。武器OK。反則なし。相手に『まいった』と言わせれば勝ち!ただし、相手を死に至らしめてしまった者は即失格。その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ。よいな」
「それでは最終試験を開始する!!第一試合、ハンゾー対ナマエ。私、立会人を勤めさせて頂きますマスタです。よろしく」
「よお、久しぶり。四次試験の間、ずっとオレを尾けてたろ」
「!お気づきでしたか」
「当然よ。四次試験では受験生1人1人に試験官が尾いてたんだろ?まあ、他の連中も気付いてたとは思うがな。礼を言っておくぜ!!オレのランクが上なのはアンタの審査が正確だったからだ!まー当然の事だが」
「……はぁ」
ナマエは黙ってモデルガンを取り出して異常がないか確認していた。
「それはそうと、訊きたい事があるぜ!」
「何か?」
「勝つ条件は『まいった』と言わせるしか無いんだな?気絶させてもカウントは取らないしTKOもなし」
「はい……それだけです!」
ハンゾーはモデルガンを弄くるナマエをチラリと見やった。
「それでは、始め!!」
ハンゾーは開始の合図と共にナマエに向かって走り出した。
「オレは足に自信があるんでな。そんなオモチャじゃ勝てないぜ?」
「ただのオモチャかどうか――試してみる?」
不敵に笑ったナマエに、四次試験の時の殺気を思い出すハンゾー。
「大丈夫、死にはしないよ」
そう言い、ナマエはハンゾーに向かってモデルガンを構え撃ち込んだ。
ハンゾーに避けられた弾は会場の壁にめり込む。
「なっ……!?」
「言ったでしょ、ただのオモチャじゃないって」
今度はナマエが攻撃を仕掛け始める。もう1挺のモデルガンを取り出し、縦横無尽に撃ち込む。それでいて、他の受験者と立会人には当たらないよう、絶妙な感覚で撃ち込んだ。
避け切れなかったハンゾーはあちこちに擦り傷を作っている。
「これ、直撃したら軽く骨折する位の威力があるんだよ」
『それでも続ける?』とナマエはハンゾーに訊いた。
「止める訳ねーだろ!!」
ハンゾーが仕込み刃を出しながら突進してくる。
「馬鹿の一つ覚え」
「それはこっちのセリフだ!」
ハンゾーはナマエの右手目掛けて刃を振り落とす。『ヤった』と思ったハンゾー。しかし、手ごたえが無い。
「なっ……!?いつの間に??!」
「足の速さは忍者の専売特許じゃないんだよ」
ハンゾーの両脚にモデルガンを突きつけながら、背後から言うナマエ。
「どうする?両脚骨折と『まいった』と言うの、どっちがいいか選ばせてあげる」
ナマエの冷たい声が低い位置から聞こえてくる。
「本気か……?」
「本気じゃなきゃ、こんな事訊かずに脚を撃ち抜いてる」
「…………判った。オレの負けだ」
「利口な判断だね」
「…………」
「アンタなら合格出来るよ、私が保証する」
「……有難うな」
「どう致しまして」
先程の冷徹な声とは別の、温かな声が返ってきた。その声に振り向くと、ナマエはスタスタとドアに向かって歩いていた。
「…………」
ネテロの解説にキルアは何も言えなくなった。キルアだけではない。他の誰もが無言だ。
「戦い方も単純明快。武器OK。反則なし。相手に『まいった』と言わせれば勝ち!ただし、相手を死に至らしめてしまった者は即失格。その時点で残りの者が合格、試験は終了じゃ。よいな」
「それでは最終試験を開始する!!第一試合、ハンゾー対ナマエ。私、立会人を勤めさせて頂きますマスタです。よろしく」
「よお、久しぶり。四次試験の間、ずっとオレを尾けてたろ」
「!お気づきでしたか」
「当然よ。四次試験では受験生1人1人に試験官が尾いてたんだろ?まあ、他の連中も気付いてたとは思うがな。礼を言っておくぜ!!オレのランクが上なのはアンタの審査が正確だったからだ!まー当然の事だが」
「……はぁ」
ナマエは黙ってモデルガンを取り出して異常がないか確認していた。
「それはそうと、訊きたい事があるぜ!」
「何か?」
「勝つ条件は『まいった』と言わせるしか無いんだな?気絶させてもカウントは取らないしTKOもなし」
「はい……それだけです!」
ハンゾーはモデルガンを弄くるナマエをチラリと見やった。
「それでは、始め!!」
ハンゾーは開始の合図と共にナマエに向かって走り出した。
「オレは足に自信があるんでな。そんなオモチャじゃ勝てないぜ?」
「ただのオモチャかどうか――試してみる?」
不敵に笑ったナマエに、四次試験の時の殺気を思い出すハンゾー。
「大丈夫、死にはしないよ」
そう言い、ナマエはハンゾーに向かってモデルガンを構え撃ち込んだ。
ハンゾーに避けられた弾は会場の壁にめり込む。
「なっ……!?」
「言ったでしょ、ただのオモチャじゃないって」
今度はナマエが攻撃を仕掛け始める。もう1挺のモデルガンを取り出し、縦横無尽に撃ち込む。それでいて、他の受験者と立会人には当たらないよう、絶妙な感覚で撃ち込んだ。
避け切れなかったハンゾーはあちこちに擦り傷を作っている。
「これ、直撃したら軽く骨折する位の威力があるんだよ」
『それでも続ける?』とナマエはハンゾーに訊いた。
「止める訳ねーだろ!!」
ハンゾーが仕込み刃を出しながら突進してくる。
「馬鹿の一つ覚え」
「それはこっちのセリフだ!」
ハンゾーはナマエの右手目掛けて刃を振り落とす。『ヤった』と思ったハンゾー。しかし、手ごたえが無い。
「なっ……!?いつの間に??!」
「足の速さは忍者の専売特許じゃないんだよ」
ハンゾーの両脚にモデルガンを突きつけながら、背後から言うナマエ。
「どうする?両脚骨折と『まいった』と言うの、どっちがいいか選ばせてあげる」
ナマエの冷たい声が低い位置から聞こえてくる。
「本気か……?」
「本気じゃなきゃ、こんな事訊かずに脚を撃ち抜いてる」
「…………判った。オレの負けだ」
「利口な判断だね」
「…………」
「アンタなら合格出来るよ、私が保証する」
「……有難うな」
「どう致しまして」
先程の冷徹な声とは別の、温かな声が返ってきた。その声に振り向くと、ナマエはスタスタとドアに向かって歩いていた。