最終試験
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いつの間に入ってきたのか、変装を解いたイルミが浴室の壁に凭れ掛かりながら片手を上げていた。
「『や』じゃない、『や』じゃ!何でここにいるの!?」
「ナマエと話したかったから」
「ちょっ……とりあえず出て!私もすぐに出るから!!」
「何で?」
「このままだとのぼせるからに決まってるでしょうが!!」
イルミを浴室から追い出し、下着とバスローブを身に纏うナマエ。リビングへ移動すると、イルミはソファーにちょこんと座っていた。
「イルミ、ちょっと待ってて」
そう言うとナマエは内線で服のサイズと適当に見繕って持ってきて欲しいと相手に伝えていた。
「で、話したいって何を?」
「最終試験終わったら、オレと付き合う事をちゃんと考えてくれるのか確認したかっただけ」
「あ~……」
(そんな事を言った様な気がしなくも無いな……どうしよう)
「あくまで考えるだけだからね?付き合うかどうかは別問題」
「うん」
濡れた髪をタオルでガシガシと拭いていると、インターフォンが鳴った。出てみると、ホテルの従業員が先程頼んだ服を数点持って来ていた。
「支払いはカードでいい?」
「はい、結構で御座います」
一旦部屋に戻り、荷物から財布を取り出すとまたドアへと向かって急いだ。
従業員にカードを渡し、サインをすると一礼して従業員は立ち去った。
「どうしたの?それ」
ナマエが持っているショップの袋を指差しながら、イルミは問うた。
「当面の着替え」
それだけ答え、ナマエは着替えに寝室へと向かった。イルミはナマエが戻ってくるのをただじっと待っている。
暫くして、黒のタイトなドレスを着たナマエが寝室から出てきた。
「なんだ、まだ居たんだ?」
「うん」
イルミはナマエをジッと見つめる。
「何?どっか変?やっぱ着慣れないもの着るんじゃないねぇ……」
「いや、似合ってるよ」
イルミはいきなり立ち上がり、ナマエに近付くと抱き締めた。
「どうしたの?イルミ」
「挨拶」
「へ?」
「ハグは挨拶だよ、ナマエ」
「ふ~ん……」
解放されたと思ったら、頬に生暖かい感触。
「これも挨拶」
そういうとイルミは部屋を出て行った。
「……あん野郎、またキスしやがったな…………」
四次試験終了から3日後、ナマエ達受験生はホテルにある広間に集められていた。
「さて諸君、ゆっくり休めたかな?ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまで君達の貸切となっておる。最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。その組み合わせはこうじゃ」
ネテロがボードに掛かっていた布を取り去ると、そこにはトーナメント表が現れた。
「さて、最終試験のクリア条件だが、いたって明確。たった1勝で合格である!!」
「…………って事は」
「つまりこのトーナメントは勝った者が次々抜けて行き、敗けた者が上に登っていくシステム!この表の頂点は不合格を意味する訳だ。もうお解かりかな?」
「要するに、不合格はたった1人って事か」
「さよう。しかも、誰にでも2回以上の勝つチャンスが与えられている。何か質問は?」
ネテロは受験生を見回す。
「組み合わせが公平で無い理由は?」
「うむ。当然の疑問じゃな。この取り組みは今まで行われた試験の成績を元に決められている。簡単に言えば、成績の良い者にチャンスが多く与えられているという事」
ネテロの解説に、キルアがピクリと反応した。
「それって納得出来ないな。もっと詳しく点数のつけ方とか教えてよ」
「ダメじゃ」
「~~~なんでだよ!!」
「『や』じゃない、『や』じゃ!何でここにいるの!?」
「ナマエと話したかったから」
「ちょっ……とりあえず出て!私もすぐに出るから!!」
「何で?」
「このままだとのぼせるからに決まってるでしょうが!!」
イルミを浴室から追い出し、下着とバスローブを身に纏うナマエ。リビングへ移動すると、イルミはソファーにちょこんと座っていた。
「イルミ、ちょっと待ってて」
そう言うとナマエは内線で服のサイズと適当に見繕って持ってきて欲しいと相手に伝えていた。
「で、話したいって何を?」
「最終試験終わったら、オレと付き合う事をちゃんと考えてくれるのか確認したかっただけ」
「あ~……」
(そんな事を言った様な気がしなくも無いな……どうしよう)
「あくまで考えるだけだからね?付き合うかどうかは別問題」
「うん」
濡れた髪をタオルでガシガシと拭いていると、インターフォンが鳴った。出てみると、ホテルの従業員が先程頼んだ服を数点持って来ていた。
「支払いはカードでいい?」
「はい、結構で御座います」
一旦部屋に戻り、荷物から財布を取り出すとまたドアへと向かって急いだ。
従業員にカードを渡し、サインをすると一礼して従業員は立ち去った。
「どうしたの?それ」
ナマエが持っているショップの袋を指差しながら、イルミは問うた。
「当面の着替え」
それだけ答え、ナマエは着替えに寝室へと向かった。イルミはナマエが戻ってくるのをただじっと待っている。
暫くして、黒のタイトなドレスを着たナマエが寝室から出てきた。
「なんだ、まだ居たんだ?」
「うん」
イルミはナマエをジッと見つめる。
「何?どっか変?やっぱ着慣れないもの着るんじゃないねぇ……」
「いや、似合ってるよ」
イルミはいきなり立ち上がり、ナマエに近付くと抱き締めた。
「どうしたの?イルミ」
「挨拶」
「へ?」
「ハグは挨拶だよ、ナマエ」
「ふ~ん……」
解放されたと思ったら、頬に生暖かい感触。
「これも挨拶」
そういうとイルミは部屋を出て行った。
「……あん野郎、またキスしやがったな…………」
四次試験終了から3日後、ナマエ達受験生はホテルにある広間に集められていた。
「さて諸君、ゆっくり休めたかな?ここは委員会が経営するホテルじゃが、決勝が終了するまで君達の貸切となっておる。最終試験は1対1のトーナメント形式で行う。その組み合わせはこうじゃ」
ネテロがボードに掛かっていた布を取り去ると、そこにはトーナメント表が現れた。
「さて、最終試験のクリア条件だが、いたって明確。たった1勝で合格である!!」
「…………って事は」
「つまりこのトーナメントは勝った者が次々抜けて行き、敗けた者が上に登っていくシステム!この表の頂点は不合格を意味する訳だ。もうお解かりかな?」
「要するに、不合格はたった1人って事か」
「さよう。しかも、誰にでも2回以上の勝つチャンスが与えられている。何か質問は?」
ネテロは受験生を見回す。
「組み合わせが公平で無い理由は?」
「うむ。当然の疑問じゃな。この取り組みは今まで行われた試験の成績を元に決められている。簡単に言えば、成績の良い者にチャンスが多く与えられているという事」
ネテロの解説に、キルアがピクリと反応した。
「それって納得出来ないな。もっと詳しく点数のつけ方とか教えてよ」
「ダメじゃ」
「~~~なんでだよ!!」