四次試験
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小一時間歩き回ったナマエは、漸く泉を探し当てた。【円】で周囲を探り、監視担当試験官しか居ない事を確認する。
暫し逡巡し、ナマエは服を脱いで泉へとその身を沈めた。
(ちょっと寒いけど――埃まみれのままよりはマシか……)
一通り汚れを洗い落としたナマエは、服を着るべく荷物を置いた場所へ移動するが、視線を感じそちらを見やる。
すると、カタカタという音をさせたギタラクルがそこに立っていた。
「何の用?」
「ナマエがどうしてるか気になったから来てみた」
「そ。見ての通り水浴びしてたけど。用はそれだけ?」
「恥ずかしがらないんだね」
「羞恥心なんかとっくの昔に捨てたわ。そんなモンあったら、試験官が見てるの知ってて水浴びなんかしないし」
言いながら服を着るナマエ。
「ナマエってさ」
「ん?」
「着痩せするタイプなんだね」
「それが何か?」
「別に。思った事を口にしただけ」
ギタラクルとの意思疎通は難しい。顔を見てもカタカタいってる気色悪い顔だし、普段は無機質な声でしか喋らない。そこからどんな情報を読み取れというのか――そんな事を考えながら、ナマエは煙草を取り出した。
「煙草好きなの?」
「好きじゃなかったら吸わないよ」
「意外だな」
「よく言われる。これでも一時は禁煙してたんだけどねェ」
苦笑しながら煙草を吸うナマエに、ギタラクルは手を差し出した。
「何?」
「オレにも1本ちょうだい」
「いいけど……臭いつくよ?」
「ナマエの側に居る時点でついてるから、気にしない」
「メンソールだけど、大丈夫?」
「うん。任務で色んなの吸ってるから、大概は大丈夫」
「そ。なら、はい」
箱ごと煙草とライターを差し出すナマエ。ギタラクルはそれを受け取ると、迷わずに1本取り出し加えて火を点けた。
「ナマエが好きな味って、こんなのなんだ」
「そうだよ」
「女にしては結構重めの吸ってるんだね」
「1ミリとか吸った気しないからなぁ」
「これ、何ミリ?」
「8」
「普通だね」
暫く煙草談義に花を咲かせていると、鋭い殺気を感じた。
「向こうか……」
ナマエが動こうとした瞬間、ギタラクルは動き出していた。居なくなったと思った瞬間、殺気の主はギタラクルによって絶命していた。ギタラクルはそのまま自分のターゲットを見つけ、相手に致命傷を与えるも見逃してしまう。
「何で自分のターゲット見逃したの?」
「何でオレのターゲットだって判ったの?」
「企業秘密」
「チェッ……オレのターゲットはヒソカと闘りたいんだってさ」
80番のナンバープレートを手の中で転がしながら、イルミは答えた。
「コレ、あげようか?」
「いらない。自分の分は自分で狩るから」
するとイルミは携帯を取り出し、ヒソカに電話を掛けた。
『もしもし♦』
「ヒソカ?プレートはもう取ったか?」
『いや、まだだよ♣』
「どうせ、獲物が誰か判んないんだろ」
『うん♥』
「教えてやろうか」
『いいよ♠テキトーに3人狩るから♣』
プツリと音を立てて通話を終えたギタラクル。
「オレ、ターゲットの所に行くけどナマエはどうする?」
「私もそろそろ行動するよ」
「そう。怪我しないようにね」
イルミは片手を挙げて立ち去った。
(さて……そろそろキルアが動き出す頃かな)
ナマエは【円】でキルアの気配を探った。
(あっちの森か……間に合うといいなぁ)
キルアの気配がした森目掛けて、ナマエは疾走した。
「あれ、こっちは197番か。もー、オレってこういうカンはすげー鈍いんだよな。ねーあんたが199番?」
「……ああ」
「ちょーだい」
ウモリは舌打ちしながら自身のナンバープレートをキルアに投げ渡した。
暫し逡巡し、ナマエは服を脱いで泉へとその身を沈めた。
(ちょっと寒いけど――埃まみれのままよりはマシか……)
一通り汚れを洗い落としたナマエは、服を着るべく荷物を置いた場所へ移動するが、視線を感じそちらを見やる。
すると、カタカタという音をさせたギタラクルがそこに立っていた。
「何の用?」
「ナマエがどうしてるか気になったから来てみた」
「そ。見ての通り水浴びしてたけど。用はそれだけ?」
「恥ずかしがらないんだね」
「羞恥心なんかとっくの昔に捨てたわ。そんなモンあったら、試験官が見てるの知ってて水浴びなんかしないし」
言いながら服を着るナマエ。
「ナマエってさ」
「ん?」
「着痩せするタイプなんだね」
「それが何か?」
「別に。思った事を口にしただけ」
ギタラクルとの意思疎通は難しい。顔を見てもカタカタいってる気色悪い顔だし、普段は無機質な声でしか喋らない。そこからどんな情報を読み取れというのか――そんな事を考えながら、ナマエは煙草を取り出した。
「煙草好きなの?」
「好きじゃなかったら吸わないよ」
「意外だな」
「よく言われる。これでも一時は禁煙してたんだけどねェ」
苦笑しながら煙草を吸うナマエに、ギタラクルは手を差し出した。
「何?」
「オレにも1本ちょうだい」
「いいけど……臭いつくよ?」
「ナマエの側に居る時点でついてるから、気にしない」
「メンソールだけど、大丈夫?」
「うん。任務で色んなの吸ってるから、大概は大丈夫」
「そ。なら、はい」
箱ごと煙草とライターを差し出すナマエ。ギタラクルはそれを受け取ると、迷わずに1本取り出し加えて火を点けた。
「ナマエが好きな味って、こんなのなんだ」
「そうだよ」
「女にしては結構重めの吸ってるんだね」
「1ミリとか吸った気しないからなぁ」
「これ、何ミリ?」
「8」
「普通だね」
暫く煙草談義に花を咲かせていると、鋭い殺気を感じた。
「向こうか……」
ナマエが動こうとした瞬間、ギタラクルは動き出していた。居なくなったと思った瞬間、殺気の主はギタラクルによって絶命していた。ギタラクルはそのまま自分のターゲットを見つけ、相手に致命傷を与えるも見逃してしまう。
「何で自分のターゲット見逃したの?」
「何でオレのターゲットだって判ったの?」
「企業秘密」
「チェッ……オレのターゲットはヒソカと闘りたいんだってさ」
80番のナンバープレートを手の中で転がしながら、イルミは答えた。
「コレ、あげようか?」
「いらない。自分の分は自分で狩るから」
するとイルミは携帯を取り出し、ヒソカに電話を掛けた。
『もしもし♦』
「ヒソカ?プレートはもう取ったか?」
『いや、まだだよ♣』
「どうせ、獲物が誰か判んないんだろ」
『うん♥』
「教えてやろうか」
『いいよ♠テキトーに3人狩るから♣』
プツリと音を立てて通話を終えたギタラクル。
「オレ、ターゲットの所に行くけどナマエはどうする?」
「私もそろそろ行動するよ」
「そう。怪我しないようにね」
イルミは片手を挙げて立ち去った。
(さて……そろそろキルアが動き出す頃かな)
ナマエは【円】でキルアの気配を探った。
(あっちの森か……間に合うといいなぁ)
キルアの気配がした森目掛けて、ナマエは疾走した。
「あれ、こっちは197番か。もー、オレってこういうカンはすげー鈍いんだよな。ねーあんたが199番?」
「……ああ」
「ちょーだい」
ウモリは舌打ちしながら自身のナンバープレートをキルアに投げ渡した。