三次試験
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
腰を摩りながら辺りを見回す。
ふと時計が目に留まり、近付いて確認する。
<一心同体の道
君達2人は、ここからゴールまでの道のりを一心同体で乗り越えなければならない
どちらか1人がリタイヤ・死亡した時点で残りの1人も不合格となる>
「面倒くせぇー……」
「何が面倒くさいの?」
急に背後から声を掛けられ、ビクリと反応するナマエ。
「なんだ、イルミか」
振り返った先には素顔のイルミが居た。
「や。で、何が面倒なの?」
「コレ」
前方に掲げられているプレートを指差しながらナマエはイルミに言った。
「パートナーがイルミだから大丈夫だと思うけど……くれぐれもグロいのは避けてね」
「頑張る」
「じゃあ、進みますか……」
プレートの前にあった時計を身に着けると横の壁がゴゴゴという音を立てながら開いた。
「こっちから行くみたいだね」
イルミが指差す方を見て、ナマエは足を進めた。
「ねえ」
「何?」
「何でナマエはハンター試験受けてるの?」
歩きながらも首を傾げ、イルミに問われるナマエ。
「何でって…義理父に勝手に申込まれたからだよ」
「義理父?ナマエ結婚してるの?」
「してないよ。養女にされただけ」
「ふ~ん」
訊いておきながら、イルミの反応は薄かった。
「イルミは?何で試験受けてるの?」
「次の仕事でどうしても必要だから」
淡々と答えるイルミの声は無機質だった。
道なりに歩く事数十分。特にトラップも無くただひたすら歩いているだけ。
「まさか、歩いて降りてくだけで試験終了じゃないよね……」
「違うと思うよ」
『ほら』と指差すイルミの前方には薄明かりが見えていた。
「出口――じゃなさそうだね」
「うん。凄い数の殺気が漏れてるからそれはないね」
数え切れない程の殺気を感じながらも、ナマエとイルミは先へと進んだ。
薄明かりの出所は大きな広間だった。その広間を囲うように、無数の殺気が2人に向けられる。2人が入ってきた扉は、2人が広間に足を踏み入れたと同時に閉まっていた。
「後戻りは出来ない……って事ね」
「戻りたかったの?」
コテンと首を傾げるイルミ。
「いや、どういう仕掛けなのかと思ってね」
「そ」
イルミと先程までと変わらず会話をしていると、広間に試験官:リッポーの声が響いた。
≪ようこそ、【虐殺の間】へ≫
「【虐殺の間】――ね。嫌な名前の部屋だ……」
≪名前の通り、ここで君達2人には囚人1000人と殺し合いをして貰う≫
「1000人……少ないな」
余裕淡々と言うイルミに対し、ナマエは溜息を吐いた。
≪ルールはいたって簡単。君達2人のどちらかが死ぬかリタイヤしたら、そこで君達の失格。囚人1000人を全て殺せば君達は合格だ≫
「胸糞悪ィルールだな……」
ナマエはリッポーの説明に怒りを覚えていた。いくら囚人だからと言って、虐殺されて良いものじゃない。
≪安心したまえ。そこに居る囚人はみな死刑囚だ。君達2人が負けようと死ぬ事に変わりはない連中という訳だ≫
「ナマエ、大丈夫?」
肩を震わせ怒りを抑えているナマエに、イルミは声を掛けた。
「大丈夫。それよりイルミ――巻き添え食らわない様に気をつけてよ?手加減出来る精神状態じゃなくなったから……」
顔を上げたナマエの表情は怒りに染まっていた。
(やっぱり嫁に欲しいな……)
「試験官!さっさと始めろ!!」
ジンに渡されたモデルガンを2挺構えるナマエ。
「トゥーハンドか――面白い!!」
死刑囚が一斉にナマエとイルミに向かって攻撃をしてきた。
「悪ぃな……手加減ナシで行くから遺言を聞いてやる事も出来ねェ」
「手加減?んなモン必要ねぇだろ!!」
「【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】!!」
ふと時計が目に留まり、近付いて確認する。
<一心同体の道
君達2人は、ここからゴールまでの道のりを一心同体で乗り越えなければならない
どちらか1人がリタイヤ・死亡した時点で残りの1人も不合格となる>
「面倒くせぇー……」
「何が面倒くさいの?」
急に背後から声を掛けられ、ビクリと反応するナマエ。
「なんだ、イルミか」
振り返った先には素顔のイルミが居た。
「や。で、何が面倒なの?」
「コレ」
前方に掲げられているプレートを指差しながらナマエはイルミに言った。
「パートナーがイルミだから大丈夫だと思うけど……くれぐれもグロいのは避けてね」
「頑張る」
「じゃあ、進みますか……」
プレートの前にあった時計を身に着けると横の壁がゴゴゴという音を立てながら開いた。
「こっちから行くみたいだね」
イルミが指差す方を見て、ナマエは足を進めた。
「ねえ」
「何?」
「何でナマエはハンター試験受けてるの?」
歩きながらも首を傾げ、イルミに問われるナマエ。
「何でって…義理父に勝手に申込まれたからだよ」
「義理父?ナマエ結婚してるの?」
「してないよ。養女にされただけ」
「ふ~ん」
訊いておきながら、イルミの反応は薄かった。
「イルミは?何で試験受けてるの?」
「次の仕事でどうしても必要だから」
淡々と答えるイルミの声は無機質だった。
道なりに歩く事数十分。特にトラップも無くただひたすら歩いているだけ。
「まさか、歩いて降りてくだけで試験終了じゃないよね……」
「違うと思うよ」
『ほら』と指差すイルミの前方には薄明かりが見えていた。
「出口――じゃなさそうだね」
「うん。凄い数の殺気が漏れてるからそれはないね」
数え切れない程の殺気を感じながらも、ナマエとイルミは先へと進んだ。
薄明かりの出所は大きな広間だった。その広間を囲うように、無数の殺気が2人に向けられる。2人が入ってきた扉は、2人が広間に足を踏み入れたと同時に閉まっていた。
「後戻りは出来ない……って事ね」
「戻りたかったの?」
コテンと首を傾げるイルミ。
「いや、どういう仕掛けなのかと思ってね」
「そ」
イルミと先程までと変わらず会話をしていると、広間に試験官:リッポーの声が響いた。
≪ようこそ、【虐殺の間】へ≫
「【虐殺の間】――ね。嫌な名前の部屋だ……」
≪名前の通り、ここで君達2人には囚人1000人と殺し合いをして貰う≫
「1000人……少ないな」
余裕淡々と言うイルミに対し、ナマエは溜息を吐いた。
≪ルールはいたって簡単。君達2人のどちらかが死ぬかリタイヤしたら、そこで君達の失格。囚人1000人を全て殺せば君達は合格だ≫
「胸糞悪ィルールだな……」
ナマエはリッポーの説明に怒りを覚えていた。いくら囚人だからと言って、虐殺されて良いものじゃない。
≪安心したまえ。そこに居る囚人はみな死刑囚だ。君達2人が負けようと死ぬ事に変わりはない連中という訳だ≫
「ナマエ、大丈夫?」
肩を震わせ怒りを抑えているナマエに、イルミは声を掛けた。
「大丈夫。それよりイルミ――巻き添え食らわない様に気をつけてよ?手加減出来る精神状態じゃなくなったから……」
顔を上げたナマエの表情は怒りに染まっていた。
(やっぱり嫁に欲しいな……)
「試験官!さっさと始めろ!!」
ジンに渡されたモデルガンを2挺構えるナマエ。
「トゥーハンドか――面白い!!」
死刑囚が一斉にナマエとイルミに向かって攻撃をしてきた。
「悪ぃな……手加減ナシで行くから遺言を聞いてやる事も出来ねェ」
「手加減?んなモン必要ねぇだろ!!」
「【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】!!」