会長選挙/アルカ
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「……」
「どうする?」
イルミの問いかけに、正直迷っているナマエ。このまま一緒に行っても、多分イルミの邪魔しかしない。
「……1人で行くよ」
「そう?」
「うん。どっちかと一緒に行っても、足手まといににしかならないし」
「オレは気にしないけど」
「うん。でも、今は1人で行動したいの」
困ったように見返してくるナマエに、イルミは溜息を吐きつつ了承した。
「分かった」
2人と別れたナマエは、1人で森の中を彷徨っていた。
(これでいい。一緒にいたら、全力でイルミの邪魔をしちゃう……)
ナマエは深く息を吐き出し、自身の顔を両手で強く叩いた。
「よしっ!行きますか」
気合いを入れる為、声を出して前を見据えたその時、携帯が着信を告げた。
「はい」
「ナマエ?」
電話の主は、先ほど別れたばかりのイルミだった。
「うん。どうしたの?もう寂しくなった?」
冗談めいて言うナマエの言葉に、イルミは肯定を示した。
『うん。それもあるけど、ナマエはヒソカみたく【ハズレ】を狩ってくれる?』
「……いいけど――ヤりはしないよ?」
『そこはナマエの判断に任せる。ただし、【当たり】がいたら連絡してね』
「了解」
ナマエの返事を聞くなり、イルミは電話を切った。
「そーいう事だから、オニイサン方の相手は私がする事になるみたいです」
通話を終えたナマエが振り返ると、そこには十数人のハンターがいた。
「お嬢さん1人でオレ達の相手をするのかい?」
「そうみたいですね~」
どこか他人事の様に言うナマエに苛立ったハンターの1人が、無言で斬りかかった。
「危ないなぁ……死なない程度に痛めつけさせて貰うよ?」
言うが早いか、ナマエは【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】で自身を取り囲んでいるハンター達に【念弾】を浴びせる。
ものの数分で片をつけたナマエは、今し方倒したハンターの1人から地図を奪った。
(本当に持ってたんだ、地図……)
奪いとった地図を片手に、ナマエは森の中を進んで行った。
進む事数十分。イルミとの合流地点を目指して走っていると、何組かのハンターに襲われ、その全てを返り討ちにしたナマエ。
(ヤらずに倒すのって、やっぱりシンドい――でも、やらなきゃ)
「出来るのかい?ならいいよ。それはゴンの時の【お願い】もその順序でやってくれるって事だよね?オレを殺す為にその2人を犠牲に出来るなら、ゴンを救う為に見知らぬ大勢を犠牲にする事も平気だろ?」
(ルール5……同じ人間が連続して【お願い】する事は出来ない)
「【うん】と言ってくれれば、オレは喜んで死ぬよ?お前の家族内指令大成功だろ?」
「イルミ?!」
「なんだ……来ちゃったんだ」
「ナマエ!?」
突然叫んだナマエを見て、イルミは残念そうにし、キルアは驚愕の表情を隠せずにいた。
「何で邪魔すんだよ!ナマエ!?」
「邪魔しに来たんじゃない!」
「なら……そこをどけ!!」
「嫌だ!イルミを止める!!」
「止める?ナマエがオレを止めるの?」
「あぁ――止めてみせる!」
ナマエはイルミを見据え、キルアを背にして【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】を発動させる。
「なっ……ナマエ!?正気か??」
「正気だよ!イルミ!家族間でこんな事止めて!!」
ナマエの悲痛な叫びにも、イルミは眉一つ動かさずにただ黙ってナマエを見つめている。
「家族間での殺しは御法度だけど、お前が【お願い】するそれは家族じゃないからね。さあ、殺りなよ?」
(仮にルール5が裏ルールでキルアには通用しなくても、オレが死んで遺る家族とナマエがセーフならそれでもいいさ。キルアとナマエは生涯苦しむだろう。オレはキルアとナマエの心の中で永遠に生き続ける……!!)
「どうする?」
イルミの問いかけに、正直迷っているナマエ。このまま一緒に行っても、多分イルミの邪魔しかしない。
「……1人で行くよ」
「そう?」
「うん。どっちかと一緒に行っても、足手まといににしかならないし」
「オレは気にしないけど」
「うん。でも、今は1人で行動したいの」
困ったように見返してくるナマエに、イルミは溜息を吐きつつ了承した。
「分かった」
2人と別れたナマエは、1人で森の中を彷徨っていた。
(これでいい。一緒にいたら、全力でイルミの邪魔をしちゃう……)
ナマエは深く息を吐き出し、自身の顔を両手で強く叩いた。
「よしっ!行きますか」
気合いを入れる為、声を出して前を見据えたその時、携帯が着信を告げた。
「はい」
「ナマエ?」
電話の主は、先ほど別れたばかりのイルミだった。
「うん。どうしたの?もう寂しくなった?」
冗談めいて言うナマエの言葉に、イルミは肯定を示した。
『うん。それもあるけど、ナマエはヒソカみたく【ハズレ】を狩ってくれる?』
「……いいけど――ヤりはしないよ?」
『そこはナマエの判断に任せる。ただし、【当たり】がいたら連絡してね』
「了解」
ナマエの返事を聞くなり、イルミは電話を切った。
「そーいう事だから、オニイサン方の相手は私がする事になるみたいです」
通話を終えたナマエが振り返ると、そこには十数人のハンターがいた。
「お嬢さん1人でオレ達の相手をするのかい?」
「そうみたいですね~」
どこか他人事の様に言うナマエに苛立ったハンターの1人が、無言で斬りかかった。
「危ないなぁ……死なない程度に痛めつけさせて貰うよ?」
言うが早いか、ナマエは【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】で自身を取り囲んでいるハンター達に【念弾】を浴びせる。
ものの数分で片をつけたナマエは、今し方倒したハンターの1人から地図を奪った。
(本当に持ってたんだ、地図……)
奪いとった地図を片手に、ナマエは森の中を進んで行った。
進む事数十分。イルミとの合流地点を目指して走っていると、何組かのハンターに襲われ、その全てを返り討ちにしたナマエ。
(ヤらずに倒すのって、やっぱりシンドい――でも、やらなきゃ)
「出来るのかい?ならいいよ。それはゴンの時の【お願い】もその順序でやってくれるって事だよね?オレを殺す為にその2人を犠牲に出来るなら、ゴンを救う為に見知らぬ大勢を犠牲にする事も平気だろ?」
(ルール5……同じ人間が連続して【お願い】する事は出来ない)
「【うん】と言ってくれれば、オレは喜んで死ぬよ?お前の家族内指令大成功だろ?」
「イルミ?!」
「なんだ……来ちゃったんだ」
「ナマエ!?」
突然叫んだナマエを見て、イルミは残念そうにし、キルアは驚愕の表情を隠せずにいた。
「何で邪魔すんだよ!ナマエ!?」
「邪魔しに来たんじゃない!」
「なら……そこをどけ!!」
「嫌だ!イルミを止める!!」
「止める?ナマエがオレを止めるの?」
「あぁ――止めてみせる!」
ナマエはイルミを見据え、キルアを背にして【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】を発動させる。
「なっ……ナマエ!?正気か??」
「正気だよ!イルミ!家族間でこんな事止めて!!」
ナマエの悲痛な叫びにも、イルミは眉一つ動かさずにただ黙ってナマエを見つめている。
「家族間での殺しは御法度だけど、お前が【お願い】するそれは家族じゃないからね。さあ、殺りなよ?」
(仮にルール5が裏ルールでキルアには通用しなくても、オレが死んで遺る家族とナマエがセーフならそれでもいいさ。キルアとナマエは生涯苦しむだろう。オレはキルアとナマエの心の中で永遠に生き続ける……!!)