三次試験
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「男女交際についての教育」
「…………」
イルミは暫し考える。
「………………そんな教育無かった。暗殺の仕方とか拷問の訓練とか、そんな教育で育ってきたから」
『だから【毒】も効かない』と続けるイルミ。
「……全うな手順はいきなり結婚しない。まずは付き合って、それから段階を踏んで結婚に至るんだよ」
ナマエは呆れたように溜息を吐いた。
「だったら、オレと付き合ってよ」
「……試験が終わったら考える」
「本当?」
「あぁ、本当。今は試験に集中したい」
「良かった。断られたら無理矢理オレの物にしようと思ってたから」
「無理矢理?」
ナマエの頭に疑問符が浮かび、嫌な予感が頭の中を飛び交った。
「うん。既成事実を作っちゃえば、ナマエはオレの物になるでしょ?」
「そういう事するヤツとは付き合わないし、一生会う事無い様に逃げるよ」
「判ってる。だから安心した。ナマエには何故か嫌われたくないから」
イルミはそれだけ言うとナマエの腰から腕を離し、ドアへと向かった。
「あ」
ドアの前で何かを思い出した様に、イルミは振り返った。
「オレがこの姿でキスしたのも口説いたのも、ナマエだけだから」
そう言いながら、物凄い速さで顔に針を刺して部屋から出て行った。
「本当、何考えてるんだろ……」
お腹がすいて来た為、食堂へ向かおうと部屋を出たナマエ。すると、どこからか血の臭いが漂ってくる。臭いの元へ向かうと、汗だくのキルアとその後ろに2人分の細切れになった遺体があった。
「コレ、キルアがやったの?」
「そうだけど……何?」
「いや、グロいの見ちゃったって後悔してる所」
「は?怒んねーの!?」
「怒る?何で??」
「オレがこいつ等殺したから」
「う~ん……怒る理由ないしなぁ……とりあえず、キルアも血生臭いからシャワー浴びてきなよ。コレは処理しといて貰うから」
「訳解んねーヤツ……」
キルアはポツリと呟いて、ナマエと別れた。
(グロいモン見ちゃって食欲失せたなぁ……取りあえずは審査委員会に片付けて貰おう)
ナマエは審査委員会の職員を探して、船内で受験生2人が死んでいる事を伝えた。職員はさも当たり前の様に死体の処理、掃除を行い、そこは何事も無かったかの様な空間になった。
時計が朝の9時半を指した頃、飛行船内にビーンズの声が響いた。
≪皆様、大変お待たせ致しました。目的地に到着です≫
ビーンズの声に外を見やると、巨大なタワーが見えてきた。そのタワーの頂上に飛行船は降り立ち、受験生は飛行船から降り始めた。
「何もねーし、誰もいねーな」
「一体ここで何をさせる気だ?」
風の音だけが辺りを包んでいた。
「ここはトリックタワーと呼ばれる塔の天辺です。ここが三次試験のスタート地点になります。さて試験内容ですが、試験官からの伝言です。生きて下まで降りて来る事。制限時間は72時間」
それだけ言うと、ビーンズを含めた試験委員会の人達は飛行船で飛び立ってしまった。
≪それではスタート!!頑張って下さいね≫
第三次試験 参加人数41名
「側面は窓1つ無いただの壁か」
「ここから降りるのは自殺行為だな」
「普通の人間ならな」
そう言うと、1人の男が壁を伝って降り始めた。
「アレは死んだな……」
独り言の様に呟いたナマエの声に、ヒソカが反応した。
「どうしてそう思うんだい?」
「見てれば解る」
男が下に下りるに連れて、森の方から何かが飛んでくるのが見えた。
「うわぁああぁあ」
男は森に棲む怪鳥の餌食となって息絶えた。
「ね?」
「キミにはこの展開が判ってたのかい?」
「まあね。どうやって知ったかは企業秘密」
それだけ言うと、ナマエはヒソカから離れた。ギタラクルが殺気を放ちながらこちらを見ていたからだ。
「ギタラクル、随分――えぇ~~~!?」
『機嫌が悪いね』と続けようとしたナマエだが、床がガコンという音を立てて床下へと転落した。
「っ痛ェ……」
「…………」
イルミは暫し考える。
「………………そんな教育無かった。暗殺の仕方とか拷問の訓練とか、そんな教育で育ってきたから」
『だから【毒】も効かない』と続けるイルミ。
「……全うな手順はいきなり結婚しない。まずは付き合って、それから段階を踏んで結婚に至るんだよ」
ナマエは呆れたように溜息を吐いた。
「だったら、オレと付き合ってよ」
「……試験が終わったら考える」
「本当?」
「あぁ、本当。今は試験に集中したい」
「良かった。断られたら無理矢理オレの物にしようと思ってたから」
「無理矢理?」
ナマエの頭に疑問符が浮かび、嫌な予感が頭の中を飛び交った。
「うん。既成事実を作っちゃえば、ナマエはオレの物になるでしょ?」
「そういう事するヤツとは付き合わないし、一生会う事無い様に逃げるよ」
「判ってる。だから安心した。ナマエには何故か嫌われたくないから」
イルミはそれだけ言うとナマエの腰から腕を離し、ドアへと向かった。
「あ」
ドアの前で何かを思い出した様に、イルミは振り返った。
「オレがこの姿でキスしたのも口説いたのも、ナマエだけだから」
そう言いながら、物凄い速さで顔に針を刺して部屋から出て行った。
「本当、何考えてるんだろ……」
お腹がすいて来た為、食堂へ向かおうと部屋を出たナマエ。すると、どこからか血の臭いが漂ってくる。臭いの元へ向かうと、汗だくのキルアとその後ろに2人分の細切れになった遺体があった。
「コレ、キルアがやったの?」
「そうだけど……何?」
「いや、グロいの見ちゃったって後悔してる所」
「は?怒んねーの!?」
「怒る?何で??」
「オレがこいつ等殺したから」
「う~ん……怒る理由ないしなぁ……とりあえず、キルアも血生臭いからシャワー浴びてきなよ。コレは処理しといて貰うから」
「訳解んねーヤツ……」
キルアはポツリと呟いて、ナマエと別れた。
(グロいモン見ちゃって食欲失せたなぁ……取りあえずは審査委員会に片付けて貰おう)
ナマエは審査委員会の職員を探して、船内で受験生2人が死んでいる事を伝えた。職員はさも当たり前の様に死体の処理、掃除を行い、そこは何事も無かったかの様な空間になった。
時計が朝の9時半を指した頃、飛行船内にビーンズの声が響いた。
≪皆様、大変お待たせ致しました。目的地に到着です≫
ビーンズの声に外を見やると、巨大なタワーが見えてきた。そのタワーの頂上に飛行船は降り立ち、受験生は飛行船から降り始めた。
「何もねーし、誰もいねーな」
「一体ここで何をさせる気だ?」
風の音だけが辺りを包んでいた。
「ここはトリックタワーと呼ばれる塔の天辺です。ここが三次試験のスタート地点になります。さて試験内容ですが、試験官からの伝言です。生きて下まで降りて来る事。制限時間は72時間」
それだけ言うと、ビーンズを含めた試験委員会の人達は飛行船で飛び立ってしまった。
≪それではスタート!!頑張って下さいね≫
第三次試験 参加人数41名
「側面は窓1つ無いただの壁か」
「ここから降りるのは自殺行為だな」
「普通の人間ならな」
そう言うと、1人の男が壁を伝って降り始めた。
「アレは死んだな……」
独り言の様に呟いたナマエの声に、ヒソカが反応した。
「どうしてそう思うんだい?」
「見てれば解る」
男が下に下りるに連れて、森の方から何かが飛んでくるのが見えた。
「うわぁああぁあ」
男は森に棲む怪鳥の餌食となって息絶えた。
「ね?」
「キミにはこの展開が判ってたのかい?」
「まあね。どうやって知ったかは企業秘密」
それだけ言うと、ナマエはヒソカから離れた。ギタラクルが殺気を放ちながらこちらを見ていたからだ。
「ギタラクル、随分――えぇ~~~!?」
『機嫌が悪いね』と続けようとしたナマエだが、床がガコンという音を立てて床下へと転落した。
「っ痛ェ……」