キメラ=アント
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《次のニュースは、最近各地で続発しているUMA(未確認生物)騒動の続報です。今回の騒ぎが今までの物と決定的に違う点は、増え続ける被害者、そして存在を裏付ける確実な証拠の数と言えるでしょう。何しろ証言者の大多数は現役の警察官です。彼等は生き残ったという意味では、幸運な立場にいます。現場に駆けつけた同僚の半数以上が、謎の生物によって殺されてしまいました》
《何が起きたか、全く分かりませんでした。目が覚めたら病院のベッドに寝ていたのです。――はい……そうです。巨大なエビでした》
《これがツクマさんの右目と両脚を奪った生物の映像です。お見せ出来ませんが、生物の足元にはツクマさんの仲間が無惨な姿で横たわっています。この様な事件が現在、各地で報告され、異形の生物が多数撮影されています。生物に共通しているのは、非常に狂暴で言葉を話し、人前に出る事を全く恐れないという事です。その最たる例が【ネバスカの獅子男】でしょう。カメラの前でポーズを取り、堂々とインタビューを受けています。内容は聞くに耐えない、幼稚な王国論です。フリーライターでインタビュアーの女性は、辛抱強く獅子男の話を聞いていましたが……とうとう彼女は、視聴者が一番気になっている疑問を口にしました》
《あなたが本物だという事を、この場で証明出来ますか?》
《これが彼女の最後の言葉となりました。この直後、彼女は殺されます。二度と彼女の様な犠牲者を出さない為、あえて私達はこの場で発表します!彼女の上半身は、獅子男の一噛みでこの世から消え去りました。変装した人間には、決して出来ない芸当です!!怪物は実在します!!異形生物の出現する地域は、今の所ヨルビアン大陸に限られていますが、今後拡大する可能性が高く、有効な対処法も全く見つかっていないのが現状です。万が一それらしき生物を発見した場合、決して興味本位で近付かず、素早く避難して下さい!!》
ネバスカでその放送を見ていたナマエは、【ネバスカの獅子男】ことハギャを探していた。
(向こうから現れてくれると楽なんだけどなぁ)
コーヒーショップでコーヒーを買い、大通りに面した路上でそれを飲みながらハギャを探す。
(【円】の最大半径、何mだったかな……)
そんな事を思いながら、コーヒーに口をつける。
暫くそうして思考に耽りながらコーヒーを飲んでいると、突然周りが騒がしくなった。
「おい!あっちの方で【ネバスカの獅子男】が出たらしいぞ!!」
「逃げろ!!」
(あら……簡単に出てきてくれちゃった)
拍子抜けしたナマエだが、すぐに指差された方向へと足を向ける。
「アンタ、早く逃げるんだ!」
そんなナマエに気付いた通行人が、慌てて声を掛ける。
「大丈夫ですよ。コレでも協会から派遣されたハンターなんで」
にこやかに返しながらも、ナマエは足を早めた。
「見つけた、【ネバスカの獅子男】」
「ああ?」
ハギャの足元には、駆けつけた警官達の無惨な死体が転がっていた。
「アンタのやった事は許されない……!」
「何だ?てめー……」
「お前を狩りに来た――レア物……ハンターだよ!」
ホルスターからモデルガンを取り出し、吐き捨てる様に呟くと、ナマエはハギャに向かって構える。
「へェ……今度は嬢ちゃんが相手か。オレも甘く見られたもんだな」
「甘く見てないから、私が派遣されたんだ……よっ!!」
(【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】発動!)
モデルガンから念弾を打ち出し、ハギャを撃ち抜く。
「なっ……!?」
「【餌】だからって甘く見てると――【死ぬ】よ?」
妖しく笑みを浮かべるナマエに、ハギャは【餌】を前に初めて恐怖を感じた。
「何で……何で避けてるのに当たるんだよっ!」
「そりゃ~、普通の【弾】じゃないからさ」
笑みを湛えたまま、ナマエはハギャに向かって行く。
「【餌】如きが……調子に乗ってるんじゃねェ!!」
《何が起きたか、全く分かりませんでした。目が覚めたら病院のベッドに寝ていたのです。――はい……そうです。巨大なエビでした》
《これがツクマさんの右目と両脚を奪った生物の映像です。お見せ出来ませんが、生物の足元にはツクマさんの仲間が無惨な姿で横たわっています。この様な事件が現在、各地で報告され、異形の生物が多数撮影されています。生物に共通しているのは、非常に狂暴で言葉を話し、人前に出る事を全く恐れないという事です。その最たる例が【ネバスカの獅子男】でしょう。カメラの前でポーズを取り、堂々とインタビューを受けています。内容は聞くに耐えない、幼稚な王国論です。フリーライターでインタビュアーの女性は、辛抱強く獅子男の話を聞いていましたが……とうとう彼女は、視聴者が一番気になっている疑問を口にしました》
《あなたが本物だという事を、この場で証明出来ますか?》
《これが彼女の最後の言葉となりました。この直後、彼女は殺されます。二度と彼女の様な犠牲者を出さない為、あえて私達はこの場で発表します!彼女の上半身は、獅子男の一噛みでこの世から消え去りました。変装した人間には、決して出来ない芸当です!!怪物は実在します!!異形生物の出現する地域は、今の所ヨルビアン大陸に限られていますが、今後拡大する可能性が高く、有効な対処法も全く見つかっていないのが現状です。万が一それらしき生物を発見した場合、決して興味本位で近付かず、素早く避難して下さい!!》
ネバスカでその放送を見ていたナマエは、【ネバスカの獅子男】ことハギャを探していた。
(向こうから現れてくれると楽なんだけどなぁ)
コーヒーショップでコーヒーを買い、大通りに面した路上でそれを飲みながらハギャを探す。
(【円】の最大半径、何mだったかな……)
そんな事を思いながら、コーヒーに口をつける。
暫くそうして思考に耽りながらコーヒーを飲んでいると、突然周りが騒がしくなった。
「おい!あっちの方で【ネバスカの獅子男】が出たらしいぞ!!」
「逃げろ!!」
(あら……簡単に出てきてくれちゃった)
拍子抜けしたナマエだが、すぐに指差された方向へと足を向ける。
「アンタ、早く逃げるんだ!」
そんなナマエに気付いた通行人が、慌てて声を掛ける。
「大丈夫ですよ。コレでも協会から派遣されたハンターなんで」
にこやかに返しながらも、ナマエは足を早めた。
「見つけた、【ネバスカの獅子男】」
「ああ?」
ハギャの足元には、駆けつけた警官達の無惨な死体が転がっていた。
「アンタのやった事は許されない……!」
「何だ?てめー……」
「お前を狩りに来た――レア物……ハンターだよ!」
ホルスターからモデルガンを取り出し、吐き捨てる様に呟くと、ナマエはハギャに向かって構える。
「へェ……今度は嬢ちゃんが相手か。オレも甘く見られたもんだな」
「甘く見てないから、私が派遣されたんだ……よっ!!」
(【わが臈たし悪の華(デビルフラミンゴ)】発動!)
モデルガンから念弾を打ち出し、ハギャを撃ち抜く。
「なっ……!?」
「【餌】だからって甘く見てると――【死ぬ】よ?」
妖しく笑みを浮かべるナマエに、ハギャは【餌】を前に初めて恐怖を感じた。
「何で……何で避けてるのに当たるんだよっ!」
「そりゃ~、普通の【弾】じゃないからさ」
笑みを湛えたまま、ナマエはハギャに向かって行く。
「【餌】如きが……調子に乗ってるんじゃねェ!!」