流星街
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(少しはコンパスの違いを考えろっての!)
ナマエの思いも虚しく、イルミは走り続けた。
そのまま走る事2時間。イルミは1軒の店の前で立ち止まった。
いきなりの行動にナマエは転びそうになるのを堪え、何とか立ち止まりイルミの横に立った。
「どうしたの?急に……」
「あれ」
そう言ってイルミが指差した先に視線を送ると、そこにはシャルナークがいた。
「あれ?」
黙ってシャルナークを見つめていると、向こうに気付かれて声を掛けられる。
「ナマエじゃん。どうしたの?こんな所で会うなんてビックリしたよ」
にこやかに笑いながら問いかけてくるシャルナーク。
「ちょっと流星街に用事があってね。ね?イルミ」
「え?」
イルミを視認し、シャルナークは構えた。
「今日は戦うつもりないから、安心しなよ」
シャルナークの警戒を無視し、冷たく言い放つイルミ。
そんなイルミの態度に苦笑しながらも、ナマエはシャルナークに話しかけた。
「シャルナークこそ、こんな所で何してるの?」
「何って……買い物だけど」
「へぇ……旅団の人でも普通にお金払って買い物するんだ?」
「ナマエって意外と酷いね……オレはお金払って買う事もあるよ?」
「旅団の人は、皆奪うだけだと思ってた」
ケラケラ笑いながら言うナマエに、シャルナークは肩の力が抜けた。
「そんな事ないさ。メンバーによってはちゃんとお金払って買うよ」
「そうなんだね~」
「それより、流星街に何しに来たの?」
「ちょっと調べ物したくて……ね」
「ふ~ん……良かったら、オレが案内しようか?」
「いいの?!」
「うん。丁度仕事無くて暇だったし」
『どうする?』と純粋な親切心で訊いてくるシャルナークを見て、イルミに確認するナマエ。
「いいんじゃない?あそこ、変化激しいし」
「そんなに変わらないよ」
「住んでる奴等に取っては変わらないだろうけど、オレから見ると物凄く変化が激しいよ」
「ま、とりあえず立ち話してても埒があかないから行こうか」
そう言うと、シャルナークは1台の車に向かって歩き出した。
「車持ってたの?」
「ううん。盗ったヤツだよ」
「……訊いた私が馬鹿だった」
ナマエの反応に、シャルナークは笑った。
「笑い事じゃないと思うんだけどなぁ」
「彼女って、いつもこうなの?」
「うん」
ルームミラー越しに、シャルナークはイルミに確認した。
「ナマエはどこか抜けてるんだよね。ま、そこが可愛いんだけど」
「惚気話なら要らないよー」
呆れた様に言うシャルナークに、イルミは『そう?』と首を傾げた。
「そう言えば、調べ物って何?」
「ん~?シャルナークになら言ってもいいかな……」
少し考えて、ナマエはイルミを見た。
「いいんじゃない?オレはナマエの考えに従うよ」
「そっか……実はね、私達【トリップ】について調べに来たの」
「へぇ~、何だか面白そうだね」
「面白いかどうかは別にして、【トリップ】で思い当たる情報とかない?」
「【トリップ】かぁ……ホームに着いたら、調べてみようか?」
「いいの?」
「当たり前だよ!ウボォーとパクを助けて貰ったお礼、まだしてないんだしさ」
にこやかな笑みを浮かべるシャルナークに対し、ナマエは照れ臭そうに笑い返した。
「アレは好きでやった事だから、お礼なんかいいのに」
「そうもいかないよ!団長がいたら、お礼どころか本気で勧誘されるよ!?」
「え?そんなレベルなの??」
「そうだよ!」
「ナマエ……」
『クロロが本気で勧誘』というシャルナークの言葉に、イルミは一気に不機嫌になった。
「そんな機嫌悪くしなくても、私は旅団に入らないから。ね?イルミ」
何とか宥めようと必死のナマエを見て、シャルナークは吹き出した。
「っく、あはははは!ナマエが必死な姿って、初めて見たかも。あははははは!!」
ナマエの思いも虚しく、イルミは走り続けた。
そのまま走る事2時間。イルミは1軒の店の前で立ち止まった。
いきなりの行動にナマエは転びそうになるのを堪え、何とか立ち止まりイルミの横に立った。
「どうしたの?急に……」
「あれ」
そう言ってイルミが指差した先に視線を送ると、そこにはシャルナークがいた。
「あれ?」
黙ってシャルナークを見つめていると、向こうに気付かれて声を掛けられる。
「ナマエじゃん。どうしたの?こんな所で会うなんてビックリしたよ」
にこやかに笑いながら問いかけてくるシャルナーク。
「ちょっと流星街に用事があってね。ね?イルミ」
「え?」
イルミを視認し、シャルナークは構えた。
「今日は戦うつもりないから、安心しなよ」
シャルナークの警戒を無視し、冷たく言い放つイルミ。
そんなイルミの態度に苦笑しながらも、ナマエはシャルナークに話しかけた。
「シャルナークこそ、こんな所で何してるの?」
「何って……買い物だけど」
「へぇ……旅団の人でも普通にお金払って買い物するんだ?」
「ナマエって意外と酷いね……オレはお金払って買う事もあるよ?」
「旅団の人は、皆奪うだけだと思ってた」
ケラケラ笑いながら言うナマエに、シャルナークは肩の力が抜けた。
「そんな事ないさ。メンバーによってはちゃんとお金払って買うよ」
「そうなんだね~」
「それより、流星街に何しに来たの?」
「ちょっと調べ物したくて……ね」
「ふ~ん……良かったら、オレが案内しようか?」
「いいの?!」
「うん。丁度仕事無くて暇だったし」
『どうする?』と純粋な親切心で訊いてくるシャルナークを見て、イルミに確認するナマエ。
「いいんじゃない?あそこ、変化激しいし」
「そんなに変わらないよ」
「住んでる奴等に取っては変わらないだろうけど、オレから見ると物凄く変化が激しいよ」
「ま、とりあえず立ち話してても埒があかないから行こうか」
そう言うと、シャルナークは1台の車に向かって歩き出した。
「車持ってたの?」
「ううん。盗ったヤツだよ」
「……訊いた私が馬鹿だった」
ナマエの反応に、シャルナークは笑った。
「笑い事じゃないと思うんだけどなぁ」
「彼女って、いつもこうなの?」
「うん」
ルームミラー越しに、シャルナークはイルミに確認した。
「ナマエはどこか抜けてるんだよね。ま、そこが可愛いんだけど」
「惚気話なら要らないよー」
呆れた様に言うシャルナークに、イルミは『そう?』と首を傾げた。
「そう言えば、調べ物って何?」
「ん~?シャルナークになら言ってもいいかな……」
少し考えて、ナマエはイルミを見た。
「いいんじゃない?オレはナマエの考えに従うよ」
「そっか……実はね、私達【トリップ】について調べに来たの」
「へぇ~、何だか面白そうだね」
「面白いかどうかは別にして、【トリップ】で思い当たる情報とかない?」
「【トリップ】かぁ……ホームに着いたら、調べてみようか?」
「いいの?」
「当たり前だよ!ウボォーとパクを助けて貰ったお礼、まだしてないんだしさ」
にこやかな笑みを浮かべるシャルナークに対し、ナマエは照れ臭そうに笑い返した。
「アレは好きでやった事だから、お礼なんかいいのに」
「そうもいかないよ!団長がいたら、お礼どころか本気で勧誘されるよ!?」
「え?そんなレベルなの??」
「そうだよ!」
「ナマエ……」
『クロロが本気で勧誘』というシャルナークの言葉に、イルミは一気に不機嫌になった。
「そんな機嫌悪くしなくても、私は旅団に入らないから。ね?イルミ」
何とか宥めようと必死のナマエを見て、シャルナークは吹き出した。
「っく、あはははは!ナマエが必死な姿って、初めて見たかも。あははははは!!」