流星街
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「腰が重いけど、他は多分大丈夫」
「そっか……今回は母さんがごめん」
「いいよ。もともと悪いのは私なんだから」
『だから、イルミは気にしないで』と続け、艶のあるイルミの髪を撫でた。
「どんな理由があっても、ナマエの意に沿わない事で抱いたオレにも非はあるよ」
『だからごめん』と力なく呟いたイルミに、ナマエは笑顔を向けた。
「キキョウさんの気持ちは、判らなくもないから。だからそんな顔しないで。ね?」
ナマエの言葉に、イルミは何も言えなかった。
「……分かった」
漸くそれだけ言うと、イルミは抱きしめている腕の力を込めた。
「でも、今回のはノーカンね」
「ノーカン?」
「そ。気持ちが通じあっての行為じゃないし。ノーカン」
「……そっか」
少し残念そうに言うイルミに、ナマエは罪悪感を感じていた。
「もう少ししたら、ちゃんとカウント入るようになるから。だからそんな残念そうにしないでよ」
困ったように眉を下げるナマエを見て、イルミは笑った。
「うん。次は頑張る」
「いや……頑張らなくていいからね?!」
「何で?」
「何でも!!」
ナマエとイルミがベッドの中で戯れていると、部屋の扉をノックする音がした。
時計を見るとお昼を過ぎた頃。
「執事さん……かな?」
「だろうね」
至福の時間を妨害されたとばかりに不機嫌になったイルミを宥め、ナマエは扉を開けた。
「ナマエ様、イルミ様はお目覚めですか?」
「はい、起きてますよ」
「お食事は如何なさいましょうか?」
「ん~……イルミー!ご飯どうする~?」
「部屋で食べる」
「だそうです」
苦笑して執事に伝えると、執事は恭しく礼をして立ち去った。
「邪魔された」
ムスリと膨れるイルミに対し、ナマエは笑いながら宥めている。
(偶にはこういう時間も悪くないな)
ナマエがそんな事を思っていると、ベッドから出てきたイルミに抱き締められた。
「何考えてるの?」
「ん?イルミの事」
「ならいいや」
『おはよう』とナマエのこめかみにキスをし、イルミは着替え始めた。
「あ、そうだ」
「ん~?どうしたの?」
「シャワー浴びてきなよ。昨日入れなかっただろ?」
「そうだね……」
「1人じゃ入れないなら、オレが一緒に入ろうか?」
「遠慮しますっ!」
「ちぇっ……」
心底残念そうに舌打ちしたイルミを余所に、ナマエは急いで準備してシャワーを浴びた。
(ちょっ……流石にこれは酷いんじゃないの?!)
いつもより手早くシャワーを終えたナマエは、慌ててイルミの元へと向かった。
「ちょっと、イルミ!」
「何?」
眠たそうに欠伸をするイルミに向かって、ナマエは叫ぶようにして言った。
「付けすぎ!!」
「何が?」
何の事か全く解らないという顔で首を傾げるイルミ。
「キスマーク!付けすぎ!!」
「え?ナマエがつけてって言ったのに」
「言ったとしても!これは付けすぎ!!」
ナマエは見える箇所どころか見えない箇所までキスマークを付けられている事に文句を言った。
「可愛くお強請りしたナマエが悪い」
それだけ返すと、イルミはそっぽを向いてしまった。
そんなイルミに殺意を抱きそうになった時、またドアをノックする音が聞こえて思考は中断された。
「とりあえず着替えなよ」
ナマエの頭を宥める様に軽く叩きながら、イルミはドアに向かって歩き出した。
そんな事があった日から2日経ち、飛行船は流星街のある国の飛行場へと降り立った。
「ここから走るけど、大丈夫?」
「うん。道案内よろしく」
言うが早いか、確認したイルミは飛行場を出た途端に走りだした。それに遅れまいと後を追いかけるナマエは全力疾走だった。
「そっか……今回は母さんがごめん」
「いいよ。もともと悪いのは私なんだから」
『だから、イルミは気にしないで』と続け、艶のあるイルミの髪を撫でた。
「どんな理由があっても、ナマエの意に沿わない事で抱いたオレにも非はあるよ」
『だからごめん』と力なく呟いたイルミに、ナマエは笑顔を向けた。
「キキョウさんの気持ちは、判らなくもないから。だからそんな顔しないで。ね?」
ナマエの言葉に、イルミは何も言えなかった。
「……分かった」
漸くそれだけ言うと、イルミは抱きしめている腕の力を込めた。
「でも、今回のはノーカンね」
「ノーカン?」
「そ。気持ちが通じあっての行為じゃないし。ノーカン」
「……そっか」
少し残念そうに言うイルミに、ナマエは罪悪感を感じていた。
「もう少ししたら、ちゃんとカウント入るようになるから。だからそんな残念そうにしないでよ」
困ったように眉を下げるナマエを見て、イルミは笑った。
「うん。次は頑張る」
「いや……頑張らなくていいからね?!」
「何で?」
「何でも!!」
ナマエとイルミがベッドの中で戯れていると、部屋の扉をノックする音がした。
時計を見るとお昼を過ぎた頃。
「執事さん……かな?」
「だろうね」
至福の時間を妨害されたとばかりに不機嫌になったイルミを宥め、ナマエは扉を開けた。
「ナマエ様、イルミ様はお目覚めですか?」
「はい、起きてますよ」
「お食事は如何なさいましょうか?」
「ん~……イルミー!ご飯どうする~?」
「部屋で食べる」
「だそうです」
苦笑して執事に伝えると、執事は恭しく礼をして立ち去った。
「邪魔された」
ムスリと膨れるイルミに対し、ナマエは笑いながら宥めている。
(偶にはこういう時間も悪くないな)
ナマエがそんな事を思っていると、ベッドから出てきたイルミに抱き締められた。
「何考えてるの?」
「ん?イルミの事」
「ならいいや」
『おはよう』とナマエのこめかみにキスをし、イルミは着替え始めた。
「あ、そうだ」
「ん~?どうしたの?」
「シャワー浴びてきなよ。昨日入れなかっただろ?」
「そうだね……」
「1人じゃ入れないなら、オレが一緒に入ろうか?」
「遠慮しますっ!」
「ちぇっ……」
心底残念そうに舌打ちしたイルミを余所に、ナマエは急いで準備してシャワーを浴びた。
(ちょっ……流石にこれは酷いんじゃないの?!)
いつもより手早くシャワーを終えたナマエは、慌ててイルミの元へと向かった。
「ちょっと、イルミ!」
「何?」
眠たそうに欠伸をするイルミに向かって、ナマエは叫ぶようにして言った。
「付けすぎ!!」
「何が?」
何の事か全く解らないという顔で首を傾げるイルミ。
「キスマーク!付けすぎ!!」
「え?ナマエがつけてって言ったのに」
「言ったとしても!これは付けすぎ!!」
ナマエは見える箇所どころか見えない箇所までキスマークを付けられている事に文句を言った。
「可愛くお強請りしたナマエが悪い」
それだけ返すと、イルミはそっぽを向いてしまった。
そんなイルミに殺意を抱きそうになった時、またドアをノックする音が聞こえて思考は中断された。
「とりあえず着替えなよ」
ナマエの頭を宥める様に軽く叩きながら、イルミはドアに向かって歩き出した。
そんな事があった日から2日経ち、飛行船は流星街のある国の飛行場へと降り立った。
「ここから走るけど、大丈夫?」
「うん。道案内よろしく」
言うが早いか、確認したイルミは飛行場を出た途端に走りだした。それに遅れまいと後を追いかけるナマエは全力疾走だった。