流星街
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「何で?」
「いつ消えるか判らないんだよ?そんな状態で、これ以上イルミと深い関係になったら……正直耐えられない」
「そう……解った」
それ以上何も言わず、何も訊かずにイルミはナマエをその腕から開放した。
その日の夜。食事を終えた後にナマエはあてがわれている飛行船内の自室に篭ってしまった。食事の度に体調を崩しはするものの、大体1~2時間もすれば回復するまでに【毒】への耐性は付いてきていた。
しかし、この日は3時間経っても部屋から出てこない。それどころか、何かに耐える様な呻き声が聞こえてくる始末。
心配になったイルミは、ナマエの部屋へと足を運んだ。
「ナマエ?」
「…………っ」
「ナマエ、大丈夫?」
「だ……いじょ…………ぶ……」
「入るよ」
「駄目っ!!来ないで!!!」
いきなり叫びだすナマエに驚きつつも、イルミはナマエの部屋へと足を踏み入れた。
「大……丈夫だから…………出てって、イルミ………………」
「全然大丈夫そうに見えない」
そう言うと、イルミはナマエのもとに近づいた。
ナマエは頬を赤らめ、肩で息をしている。額には汗がびっしょりと浮かんでいる。
「……ちょっと待ってて」
それだけ言うと、イルミはナマエの部屋を後にし、飛行船に乗っている執事を呼びつけた。
「何か御用でしょうか?イルミ様」
「ねぇ、ナマエに盛った【毒】持ってきて」
「致しかねます」
執事の拒否の言葉に、イルミは殺気を放った。
「何で?」
「キキョウ様のご命令です」
「母さんの?」
「左様でございます」
キキョウの名前が出た事で、一層殺気立つイルミ。
「いいから、持ってきて」
「しかし――」
執事が言葉を紡ぐ前に、イルミは鋲を刺していた。
「コ……ちらが……ナマエサマニ…………お出し……シタ…………【毒】デス」
「そう」
執事が差し出した【毒】を確認し、イルミはナマエの元へと戻り始めた。
(母さんも、余計な事してくれるよな……)
イルミの思惑とは別に、キキョウがナマエにいつもは絶対に取らせない様にしている【毒】を盛らせていた。
「ナマエ、【毒】の種類が判ったよ」
「そっ……」
「【解毒】する方法も判ったけど、どうする?」
「げ……どく?……んっ…………」
「あまりに辛いなら、強制的に【解毒】するけど――」
『どうする?』と真剣に訊いてくるイルミに対し、ナマエは答える事が出来ずにいた。
「ちなみに、盛られていたのは【媚薬】だった」
「そっ……イルミの…………し……じ…………なのっ?」
「オレじゃなく、母さんの指示だったみたい」
「そっ……かぁ…………」
苦しそうに息をするナマエを見て、イルミは鼓動が速くなっている事に気付いた。
(【薬】のせいとはいえ……オレを煽ってどうする気なの?)
『はぁ』と小さく溜息を吐いて、イルミはナマエの手を取った。それだけの行為なのに、ナマエは小さく喘ぎ声を上げた。
「あっ……っん……」
イルミを見遣る瞳は涙で濡れており、イルミを煽るには十分だった。
「ナマエ、ごめん。やっぱり無理矢理【解毒】する」
呟く様に言うと、イルミはナマエに覆い被さり、深く深く口吻た。
ナマエの思考は、イルミの口吻けを受けた所でブラックアウトした。
意識を取り戻したナマエが最初に目にした物。それは自身を抱き締めるイルミの顔だった。
(やっぱ綺麗だな、イルミの顔……)
暫く眺めていると、不意にイルミの瞼が動いた。
「んっ……ナマエ?」
「ん。なぁに?」
「身体……痛くない?大丈夫?」
少し心配そうに訊いてくるイルミに、ナマエは苦笑した。
「いつ消えるか判らないんだよ?そんな状態で、これ以上イルミと深い関係になったら……正直耐えられない」
「そう……解った」
それ以上何も言わず、何も訊かずにイルミはナマエをその腕から開放した。
その日の夜。食事を終えた後にナマエはあてがわれている飛行船内の自室に篭ってしまった。食事の度に体調を崩しはするものの、大体1~2時間もすれば回復するまでに【毒】への耐性は付いてきていた。
しかし、この日は3時間経っても部屋から出てこない。それどころか、何かに耐える様な呻き声が聞こえてくる始末。
心配になったイルミは、ナマエの部屋へと足を運んだ。
「ナマエ?」
「…………っ」
「ナマエ、大丈夫?」
「だ……いじょ…………ぶ……」
「入るよ」
「駄目っ!!来ないで!!!」
いきなり叫びだすナマエに驚きつつも、イルミはナマエの部屋へと足を踏み入れた。
「大……丈夫だから…………出てって、イルミ………………」
「全然大丈夫そうに見えない」
そう言うと、イルミはナマエのもとに近づいた。
ナマエは頬を赤らめ、肩で息をしている。額には汗がびっしょりと浮かんでいる。
「……ちょっと待ってて」
それだけ言うと、イルミはナマエの部屋を後にし、飛行船に乗っている執事を呼びつけた。
「何か御用でしょうか?イルミ様」
「ねぇ、ナマエに盛った【毒】持ってきて」
「致しかねます」
執事の拒否の言葉に、イルミは殺気を放った。
「何で?」
「キキョウ様のご命令です」
「母さんの?」
「左様でございます」
キキョウの名前が出た事で、一層殺気立つイルミ。
「いいから、持ってきて」
「しかし――」
執事が言葉を紡ぐ前に、イルミは鋲を刺していた。
「コ……ちらが……ナマエサマニ…………お出し……シタ…………【毒】デス」
「そう」
執事が差し出した【毒】を確認し、イルミはナマエの元へと戻り始めた。
(母さんも、余計な事してくれるよな……)
イルミの思惑とは別に、キキョウがナマエにいつもは絶対に取らせない様にしている【毒】を盛らせていた。
「ナマエ、【毒】の種類が判ったよ」
「そっ……」
「【解毒】する方法も判ったけど、どうする?」
「げ……どく?……んっ…………」
「あまりに辛いなら、強制的に【解毒】するけど――」
『どうする?』と真剣に訊いてくるイルミに対し、ナマエは答える事が出来ずにいた。
「ちなみに、盛られていたのは【媚薬】だった」
「そっ……イルミの…………し……じ…………なのっ?」
「オレじゃなく、母さんの指示だったみたい」
「そっ……かぁ…………」
苦しそうに息をするナマエを見て、イルミは鼓動が速くなっている事に気付いた。
(【薬】のせいとはいえ……オレを煽ってどうする気なの?)
『はぁ』と小さく溜息を吐いて、イルミはナマエの手を取った。それだけの行為なのに、ナマエは小さく喘ぎ声を上げた。
「あっ……っん……」
イルミを見遣る瞳は涙で濡れており、イルミを煽るには十分だった。
「ナマエ、ごめん。やっぱり無理矢理【解毒】する」
呟く様に言うと、イルミはナマエに覆い被さり、深く深く口吻た。
ナマエの思考は、イルミの口吻けを受けた所でブラックアウトした。
意識を取り戻したナマエが最初に目にした物。それは自身を抱き締めるイルミの顔だった。
(やっぱ綺麗だな、イルミの顔……)
暫く眺めていると、不意にイルミの瞼が動いた。
「んっ……ナマエ?」
「ん。なぁに?」
「身体……痛くない?大丈夫?」
少し心配そうに訊いてくるイルミに、ナマエは苦笑した。