流星街
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「へェー。そんなに楽しかったんだ」
「うん!楽しかった」
昔の思い出に頬を緩ませるナマエを見て、イルミは堪らずに抱き締める。
「またイルミが甘えたになってるね」
「駄目?」
「いや、駄目じゃないよ」
そんなイルミを愛おしそうに見つめながら、ナマエはイルミの髪を撫でた。
「なんか、【お仕置き】が嘘だったみたいだなぁって思っただけ」
「【アレ】は正直、オレもキツかったんだよ?」
「そうなの?」
「だって、キスしただけで怖がられたりしたんだから」
そう言うイルミの声は拗ねていた。
「いや、【アレ】は恐怖しか感じられなかったから……」
「今は?」
「え?」
「今は、ちゃんとオレの【愛情】感じられる?」
ナマエの答えを聞く前に、イルミは深く口吻た。
「やっ……」
「【嫌】じゃないでしょ?」
「んっ…………」
大人しくイルミの首に両手を回し、そのキスを受け入れるナマエ。
深く甘い口吻けは、ナマエの思考をも甘い物へと書き換えていく。
「【愛してる】よ、ナマエ」
名残惜しそうに唇を離すと、耳元で囁くイルミ。
そんな行動・言動に顔を赤らめるしか出来ないナマエ。
「あ、赤くなった」
「ちょっ……からかってるの?!」
「違うよ。【可愛がってる】んだよ」
『はっはっはっ』と声を出して笑いながら、イルミはナマエを抱く腕の力を強めた。
明くる日、いよいよ流星街へ向けて出発した2人。
流星街のある国までは、ゾルディック家の飛行船での移動だった。
「はい」
「?」
渡されたのは数冊の、流星街に関するファイル。
「何これ?」
「ナマエ、流星街に関しての知識ないでしょ」
「まぁ……無いね」
「あそこ変化が激しいけど、うちで仕事請け負った時の資料を纏めたやつだから。頭に叩き込んでおいて」
「……こんなにあるの?」
「母さんの出身地でもあるからね。当時のデータは当てにならないけど、比較的最近の物だから」
「最近の物でこの量ですか……」
『問題ある?』と訊いてくるイルミに、ナマエは言葉を失った。
(生活に支障ない程度には、ハンター文字読めるけどさ……こんだけの量を読みきれるのか??)
1人で悶々と考えていると、イルミから声を掛けられた。
しかし、それに気付く事なくナマエは思考に耽っていた。
「オレを無視するなんて、いい度胸だね」
イルミの言葉は空に消え、静寂が2人を包み込む。
「ナマエ」
「ん」
「オレの事【好き】?」
「ん」
「じゃあ、【愛して】る?」
「ん」
「なら、今からシていい?」
「ん」
イルミが何を訊いても、単調に同じ言葉で返すナマエ。
そんなナマエにイルミは溜息を漏らしつつ、抱き締めた。
「どうしたの?イルミ」
抱き締められた事で思考を止めたナマエが、不思議そうにイルミを見た。
「今、シていいか訊いたら『良い』って返ってきた」
「は?!誰から??!」
「ナマエから」
「んな訳……」
「あるよ。訊いたの、ついさっきだし」
「……ノーカンでオネガイシマス」
「何で片言なの?」
「イルミを放置してたのは悪いと思うけど、心の準備がですね……」
「なら、【心の準備】してよ」
抱き付いた状態で、囁くように呟くイルミの声は、ナマエの耳にきちんと届いていた。
「ごめん……」
「何で謝るの?」
「イルミに悪いと思ってるから」
「悪いと思うなら、オレの事だけ見てよ」
不貞腐れるイルミに苦笑を零しつつ、ナマエはイルミの髪を撫でる。
「ちゃんとイルミの事だけ見てるよ。ただ――」
『時間が必要なの』と呟くナマエ。イルミはその様を見て、自分が『我儘を言っているだけなのか?』と考えた。
「これは私の我儘。イルミには、付き合わせて悪いと思ってる。だけど、今のままじゃイルミとそういう事出来ない――ってのが心情かな」
「うん!楽しかった」
昔の思い出に頬を緩ませるナマエを見て、イルミは堪らずに抱き締める。
「またイルミが甘えたになってるね」
「駄目?」
「いや、駄目じゃないよ」
そんなイルミを愛おしそうに見つめながら、ナマエはイルミの髪を撫でた。
「なんか、【お仕置き】が嘘だったみたいだなぁって思っただけ」
「【アレ】は正直、オレもキツかったんだよ?」
「そうなの?」
「だって、キスしただけで怖がられたりしたんだから」
そう言うイルミの声は拗ねていた。
「いや、【アレ】は恐怖しか感じられなかったから……」
「今は?」
「え?」
「今は、ちゃんとオレの【愛情】感じられる?」
ナマエの答えを聞く前に、イルミは深く口吻た。
「やっ……」
「【嫌】じゃないでしょ?」
「んっ…………」
大人しくイルミの首に両手を回し、そのキスを受け入れるナマエ。
深く甘い口吻けは、ナマエの思考をも甘い物へと書き換えていく。
「【愛してる】よ、ナマエ」
名残惜しそうに唇を離すと、耳元で囁くイルミ。
そんな行動・言動に顔を赤らめるしか出来ないナマエ。
「あ、赤くなった」
「ちょっ……からかってるの?!」
「違うよ。【可愛がってる】んだよ」
『はっはっはっ』と声を出して笑いながら、イルミはナマエを抱く腕の力を強めた。
明くる日、いよいよ流星街へ向けて出発した2人。
流星街のある国までは、ゾルディック家の飛行船での移動だった。
「はい」
「?」
渡されたのは数冊の、流星街に関するファイル。
「何これ?」
「ナマエ、流星街に関しての知識ないでしょ」
「まぁ……無いね」
「あそこ変化が激しいけど、うちで仕事請け負った時の資料を纏めたやつだから。頭に叩き込んでおいて」
「……こんなにあるの?」
「母さんの出身地でもあるからね。当時のデータは当てにならないけど、比較的最近の物だから」
「最近の物でこの量ですか……」
『問題ある?』と訊いてくるイルミに、ナマエは言葉を失った。
(生活に支障ない程度には、ハンター文字読めるけどさ……こんだけの量を読みきれるのか??)
1人で悶々と考えていると、イルミから声を掛けられた。
しかし、それに気付く事なくナマエは思考に耽っていた。
「オレを無視するなんて、いい度胸だね」
イルミの言葉は空に消え、静寂が2人を包み込む。
「ナマエ」
「ん」
「オレの事【好き】?」
「ん」
「じゃあ、【愛して】る?」
「ん」
「なら、今からシていい?」
「ん」
イルミが何を訊いても、単調に同じ言葉で返すナマエ。
そんなナマエにイルミは溜息を漏らしつつ、抱き締めた。
「どうしたの?イルミ」
抱き締められた事で思考を止めたナマエが、不思議そうにイルミを見た。
「今、シていいか訊いたら『良い』って返ってきた」
「は?!誰から??!」
「ナマエから」
「んな訳……」
「あるよ。訊いたの、ついさっきだし」
「……ノーカンでオネガイシマス」
「何で片言なの?」
「イルミを放置してたのは悪いと思うけど、心の準備がですね……」
「なら、【心の準備】してよ」
抱き付いた状態で、囁くように呟くイルミの声は、ナマエの耳にきちんと届いていた。
「ごめん……」
「何で謝るの?」
「イルミに悪いと思ってるから」
「悪いと思うなら、オレの事だけ見てよ」
不貞腐れるイルミに苦笑を零しつつ、ナマエはイルミの髪を撫でる。
「ちゃんとイルミの事だけ見てるよ。ただ――」
『時間が必要なの』と呟くナマエ。イルミはその様を見て、自分が『我儘を言っているだけなのか?』と考えた。
「これは私の我儘。イルミには、付き合わせて悪いと思ってる。だけど、今のままじゃイルミとそういう事出来ない――ってのが心情かな」