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「掠っただけでこの威力……敵にしてはなかなかやるねぇ」
その顔は、さも愉快そうだった。
「大丈夫かい?ナマエ♦」
「ん。右肩外れちった」
ケラケラ笑いながら、ナマエは外野へと移動した。
「ぐっ……せっかく上手く避けたと思ったのに」
「これであと2人。もう絶対、奴等にボールは渡せねェぞ!!」
「“バック”!!」
《ゴン選手、“バック”を宣言!!内野に移動です!!》
「本当に大丈夫かよ、あの子供で」
「ただの子供じゃねーさ。あの子だけがレイザーの、あの球と直接対決したんだぜ」
「外野は黙ってな……」
ナマエが通りすがりに、ドッジボールに参加していない仲間に向かって呟いた。
イルミの所まで来ると、ナマエは黙ってイルミの横に立った。
「ナマエ」
「何?」
「無茶したね?」
「キルアが殺されるよりマシでしょ?」
イルミを一瞥すると、ビスケとゴンに視線を向ける。
すると、今まで傍観してただけだったイルミが初めて動いた。
「っ痛……」
「完全に脱臼してるね」
「だから、さっきそう言ったじゃん」
「ふぅ……仕方がないから、治してあげる」
溜息を吐きながらも、イルミはナマエの右肩を抑えて右腕を動かし、外れた方を入れた。
「っ痛ぁー!!」
「これ位、我慢しなよ」
「イルミの感覚がおかしいだけで、立派に痛いの!!」
「平気か?」
「大丈夫!」
「1つ……判った事がある♣1度外野を経由すれば、ボールの破壊力は激減するよ♦【硬】じゃなくても、指2本で済んだ♥」
「レイザーの球にさえ注意して避ければ、大ダメージは避けられるな」
「そういう事♦」
「それじゃ勝った事にならない!」
「あ?」
ゴンの言葉に、キルアが静かにキレた。
「ざけんじゃねーぞ。まず、どんなでも勝たなきゃ、それこそ意味ねーだろ。頭に昇った血ィ下ろせ、バーーーカ!!」
「ムカついてないの?」
「あぁ!?」
「ナマエさんが突き飛ばしてなかったら、死んでたかもしれない。だろ?オレはすっごく頭に来てる。ハンパには勝たない!カンペキにアイツを負かしてやる!!」
怒りでオーラ量が上がっているゴン。
「何か手がありそうだね?」
「うん」
その様子を見て、ヒソカはゴンに確認した。持っていたボールはそのまま、キルアにパスしている。
「オレがやる。キルア、そこに立って」
コート中央にキルアを立たせるゴン。
「腰を落として、しっかりボール持っててね」
「?ああ」
キルアの近くで腰を落とし、右手にオーラを集中させるゴン。
「!」
キルアはゴンのやる事を察して、ボールを構えた。
「最初は、グー!!」
「!!」
「ジャン!!ケン!!!グー!!!」
キルアの持つボールを全力で殴りつけるゴン。
その威力はNo13を一撃でアウトにさせた。
「ほぉ」
《No13アウトーーー!!体がエリア外地域に触れた状態での捕球は反則無効です!!リスタートは、ゴンチーム外野ボールから!!》
「すげェーーー!!!」
「一番デカイのをすっ飛ばしたぜーーー!!!!」
「くそっ!!だめだ!!あんなんじゃ!!」
「……納得してねーらしい……悔しがってるぜ」
「はは。どーゆー神経してやがるんだ」
「漸く……エンジンかかったみたいね」
「そ」
右肩を抑えたままのナマエの頭をポンポンと叩きながら、イルミは飛んで来たボールを起用に片手で受け取った。
そのままボールをキルアへと回すイルミは、キルアの些細な異変に気付いた。
「キル……」
「うん、さっきので相当ダメージ受けてるね」
「止めないの?」
「止める?馬鹿言わないで。これは成長させるいい機会でもあるんだよ?止める訳ないじゃん」
真剣な眼差しでゴンとキルアを見つめるナマエ。そんなナマエに、イルミは何も言えなかった。ナマエが楽しそうに2人を見ているからだ。
その顔は、さも愉快そうだった。
「大丈夫かい?ナマエ♦」
「ん。右肩外れちった」
ケラケラ笑いながら、ナマエは外野へと移動した。
「ぐっ……せっかく上手く避けたと思ったのに」
「これであと2人。もう絶対、奴等にボールは渡せねェぞ!!」
「“バック”!!」
《ゴン選手、“バック”を宣言!!内野に移動です!!》
「本当に大丈夫かよ、あの子供で」
「ただの子供じゃねーさ。あの子だけがレイザーの、あの球と直接対決したんだぜ」
「外野は黙ってな……」
ナマエが通りすがりに、ドッジボールに参加していない仲間に向かって呟いた。
イルミの所まで来ると、ナマエは黙ってイルミの横に立った。
「ナマエ」
「何?」
「無茶したね?」
「キルアが殺されるよりマシでしょ?」
イルミを一瞥すると、ビスケとゴンに視線を向ける。
すると、今まで傍観してただけだったイルミが初めて動いた。
「っ痛……」
「完全に脱臼してるね」
「だから、さっきそう言ったじゃん」
「ふぅ……仕方がないから、治してあげる」
溜息を吐きながらも、イルミはナマエの右肩を抑えて右腕を動かし、外れた方を入れた。
「っ痛ぁー!!」
「これ位、我慢しなよ」
「イルミの感覚がおかしいだけで、立派に痛いの!!」
「平気か?」
「大丈夫!」
「1つ……判った事がある♣1度外野を経由すれば、ボールの破壊力は激減するよ♦【硬】じゃなくても、指2本で済んだ♥」
「レイザーの球にさえ注意して避ければ、大ダメージは避けられるな」
「そういう事♦」
「それじゃ勝った事にならない!」
「あ?」
ゴンの言葉に、キルアが静かにキレた。
「ざけんじゃねーぞ。まず、どんなでも勝たなきゃ、それこそ意味ねーだろ。頭に昇った血ィ下ろせ、バーーーカ!!」
「ムカついてないの?」
「あぁ!?」
「ナマエさんが突き飛ばしてなかったら、死んでたかもしれない。だろ?オレはすっごく頭に来てる。ハンパには勝たない!カンペキにアイツを負かしてやる!!」
怒りでオーラ量が上がっているゴン。
「何か手がありそうだね?」
「うん」
その様子を見て、ヒソカはゴンに確認した。持っていたボールはそのまま、キルアにパスしている。
「オレがやる。キルア、そこに立って」
コート中央にキルアを立たせるゴン。
「腰を落として、しっかりボール持っててね」
「?ああ」
キルアの近くで腰を落とし、右手にオーラを集中させるゴン。
「!」
キルアはゴンのやる事を察して、ボールを構えた。
「最初は、グー!!」
「!!」
「ジャン!!ケン!!!グー!!!」
キルアの持つボールを全力で殴りつけるゴン。
その威力はNo13を一撃でアウトにさせた。
「ほぉ」
《No13アウトーーー!!体がエリア外地域に触れた状態での捕球は反則無効です!!リスタートは、ゴンチーム外野ボールから!!》
「すげェーーー!!!」
「一番デカイのをすっ飛ばしたぜーーー!!!!」
「くそっ!!だめだ!!あんなんじゃ!!」
「……納得してねーらしい……悔しがってるぜ」
「はは。どーゆー神経してやがるんだ」
「漸く……エンジンかかったみたいね」
「そ」
右肩を抑えたままのナマエの頭をポンポンと叩きながら、イルミは飛んで来たボールを起用に片手で受け取った。
そのままボールをキルアへと回すイルミは、キルアの些細な異変に気付いた。
「キル……」
「うん、さっきので相当ダメージ受けてるね」
「止めないの?」
「止める?馬鹿言わないで。これは成長させるいい機会でもあるんだよ?止める訳ないじゃん」
真剣な眼差しでゴンとキルアを見つめるナマエ。そんなナマエに、イルミは何も言えなかった。ナマエが楽しそうに2人を見ているからだ。