G・I
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「G・Iは【現実】世界のどこかにある。この【ゲーム】は、【現実】で行われているんだ」
「そゆ事」
「ナマエ、知ってたの?」
「うん」
イルミの問いかけに、至極当然の様に笑顔で答えるナマエ。
「これは【ゲーム】内に入ってプレーしていると信じ込んでいる者には、聞かせてはいけないタブー。ボポボはそれを破ったから処刑された。あいつ……レイザーはゲームマスター。実在する人物だよ」
ツェズゲラの説明に、ゴンは疑問を持った。
「ゲームマスターって……」
「この【ゲーム】を創った奴の1人って事さ」
「え……え?じゃ……え!?」
「ボポボやそこの連中は、実際の死刑囚だろう。絶対服従を条件に、プロハンターが雇用する事はままある。ボポボは命令違反はおろか、脱走の煽動までやらかした……極刑は当然。むしろ、見逃せば雇用側が罰を受けるケースだ」
「――ここが、現実……」
「そういう事♠ちぇっ、ボクが説明したかったのに♣」
「気付かなかった」
「疑いすらしなかったわさ」
「気付かなくて当然。それだけ用意周到に創られた【ゲーム】なんだから」
「ナマエさんは……」
「ん?」
「ナマエさんは知っててプレーしてたの?」
「そうだけど?」
「何で……命の危険があるのに、何で!?」
「イルミが居る限り、私は【死なない】」
「どういう意味だよ……?」
ナマエの言葉に、ゴンよりもキルアが反応した。
「そのままの意味だよ。イルミが守ってくれるし、私もイルミやゴン達を守る。だから【死なない】し、【死ねない】」
ニヤリ、と笑うナマエ。その顔には、ビスケすら恐怖を覚えていた。
すると、空気を壊すかの如く、突然ボールが強く床に叩き付けられる音がした。全員の視線が、ボールを持っているレイザーに集まる。
「ま、本来はどっちでも同じ事さ。外界から隔離された空間である事に変わりない」
「えっ……ちょっと待って。現実って事は、じゃあまさか――ジンもこの中にいるの!?G・Iの中に!!」
「ジン?」
「!」
ゴンの言葉にレイザーが反応した。
「そうか、お前等がゴンとナマエか」
「うん!」
「だったら――何?」
ゴンとナマエの返答に、レイザーのオーラが増した。
「!!」
「へェ……」
「お前等が来たら、手加減するな……と言われてるぜ。お前等の親父にな」
一気に増したレイザーの圧倒的な存在感に、帰りたいだけ組は蜘蛛の子を散らした様に逃げて行く。止めるだけ無駄な行動だった。
「あんの……クソ親父!!」
レイザーの言葉に、ナマエもオーラ量を増す。
「ほぉ……良いオーラだ」
「褒めても――何も出ねぇからな」
ギロリとレイザーを睨みつけるナマエ。その気迫には仲間でさえも圧倒されている。
「ルールを説明する!!」
レイザーにより、ドッジボールの説明が開始された。
ナマエはその説明を聞き流し、イルミを見た。
イルミは何か考えているのか、手に顎を乗せて微動だにしない。
「……ミ」
「……」
「……ルミ」
「…………」
「イルミ!」
「ん?ああ、ナマエどうしたの?」
【思考】世界から【現実】世界に戻ってきたイルミは、不思議そうにナマエを見た。
「止めても無駄だから」
「え?」
「この試合、止めてもやるから」
イルミの目には、殺気で満ち溢れているナマエの姿が映った。
(やっぱりナマエは誰にも渡したくない……この殺気さえも、オレのモノにしたい)
「止めないよ。むしろ、止めた方がナマエは燃えそうだしね」
「さすがはイルミ。よく解ってらっしゃる」
クツクツと笑うナマエの表情は、久々に見た【怒り】で満ちたソレだった。
《それでは試合を開始します。審判を努めます、No0です。よろしく》
レイザーチームはNo1が、ゴンチームはイルミが外野でスタートした。
「そゆ事」
「ナマエ、知ってたの?」
「うん」
イルミの問いかけに、至極当然の様に笑顔で答えるナマエ。
「これは【ゲーム】内に入ってプレーしていると信じ込んでいる者には、聞かせてはいけないタブー。ボポボはそれを破ったから処刑された。あいつ……レイザーはゲームマスター。実在する人物だよ」
ツェズゲラの説明に、ゴンは疑問を持った。
「ゲームマスターって……」
「この【ゲーム】を創った奴の1人って事さ」
「え……え?じゃ……え!?」
「ボポボやそこの連中は、実際の死刑囚だろう。絶対服従を条件に、プロハンターが雇用する事はままある。ボポボは命令違反はおろか、脱走の煽動までやらかした……極刑は当然。むしろ、見逃せば雇用側が罰を受けるケースだ」
「――ここが、現実……」
「そういう事♠ちぇっ、ボクが説明したかったのに♣」
「気付かなかった」
「疑いすらしなかったわさ」
「気付かなくて当然。それだけ用意周到に創られた【ゲーム】なんだから」
「ナマエさんは……」
「ん?」
「ナマエさんは知っててプレーしてたの?」
「そうだけど?」
「何で……命の危険があるのに、何で!?」
「イルミが居る限り、私は【死なない】」
「どういう意味だよ……?」
ナマエの言葉に、ゴンよりもキルアが反応した。
「そのままの意味だよ。イルミが守ってくれるし、私もイルミやゴン達を守る。だから【死なない】し、【死ねない】」
ニヤリ、と笑うナマエ。その顔には、ビスケすら恐怖を覚えていた。
すると、空気を壊すかの如く、突然ボールが強く床に叩き付けられる音がした。全員の視線が、ボールを持っているレイザーに集まる。
「ま、本来はどっちでも同じ事さ。外界から隔離された空間である事に変わりない」
「えっ……ちょっと待って。現実って事は、じゃあまさか――ジンもこの中にいるの!?G・Iの中に!!」
「ジン?」
「!」
ゴンの言葉にレイザーが反応した。
「そうか、お前等がゴンとナマエか」
「うん!」
「だったら――何?」
ゴンとナマエの返答に、レイザーのオーラが増した。
「!!」
「へェ……」
「お前等が来たら、手加減するな……と言われてるぜ。お前等の親父にな」
一気に増したレイザーの圧倒的な存在感に、帰りたいだけ組は蜘蛛の子を散らした様に逃げて行く。止めるだけ無駄な行動だった。
「あんの……クソ親父!!」
レイザーの言葉に、ナマエもオーラ量を増す。
「ほぉ……良いオーラだ」
「褒めても――何も出ねぇからな」
ギロリとレイザーを睨みつけるナマエ。その気迫には仲間でさえも圧倒されている。
「ルールを説明する!!」
レイザーにより、ドッジボールの説明が開始された。
ナマエはその説明を聞き流し、イルミを見た。
イルミは何か考えているのか、手に顎を乗せて微動だにしない。
「……ミ」
「……」
「……ルミ」
「…………」
「イルミ!」
「ん?ああ、ナマエどうしたの?」
【思考】世界から【現実】世界に戻ってきたイルミは、不思議そうにナマエを見た。
「止めても無駄だから」
「え?」
「この試合、止めてもやるから」
イルミの目には、殺気で満ち溢れているナマエの姿が映った。
(やっぱりナマエは誰にも渡したくない……この殺気さえも、オレのモノにしたい)
「止めないよ。むしろ、止めた方がナマエは燃えそうだしね」
「さすがはイルミ。よく解ってらっしゃる」
クツクツと笑うナマエの表情は、久々に見た【怒り】で満ちたソレだった。
《それでは試合を開始します。審判を努めます、No0です。よろしく》
レイザーチームはNo1が、ゴンチームはイルミが外野でスタートした。