三次試験
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「残った43名の諸君に、改めて挨拶しとこうかの。ワシが今回のハンター試験審査委員会代表責任者のネテロである。本来ならば最終試験で登場する予定であったが、一旦こうして現場に来てみると――」
ネテロの言葉に緊張感が走る。
「なんとも言えぬ緊張感が伝わってきていいもんじゃ。せっかくだからこのまま同行させてもらう事にする」
「次の目的地へは明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡するまで各自自由に時間をお使い下さい」
ビーンズの言葉に、少年組は飛行船探検に走り出した。
ナマエはシャワーを使いたく、部屋の鍵を求めて試験官を探していた。
「ねェ、今年は何人位残るかな?」
「合格者って事?」
「そ。なかなかのツブ揃いだと思うのよね、一度全員落としといてこう言うのもなんだけどさ」
ドアをノックしようとしたナマエに、試験官の会話が聞こえてくる。
「でも、それはこれからの試験内容次第じゃない?」
「そりゃまそーだけどさー。試験してて気付かなかった?結構良いオーラ出してた奴いたじゃない。サトツさんはどぉ?」
ノックしようとしていた手を思わず止めて、話に聞き入る。
「ふむ、そうですね。新人がいいですね、今年は」
「あ、やっぱりー!?あたしは1番と294番が良いと思うのよねー。294番はハゲだけど」
「私は断然1番と99番ですな。彼等は良い」
「99番はきっとワガママでナマイキよ。絶対B型!一緒に住めないわ!」
「そーゆー問題じゃ……」
「ブハラは?」
「そうだねー、新人だと1番。あと新人じゃないけど気になったのが、やっぱ44番……かな。メンチも気付いてたと思うけど、255番の人がキレ出した時一番殺気放ってたの、実はあの44番なんだよね」
「もちろん知ってたわよ。抑え切れないって感じの凄い殺気だったわ。でも、ブハラ知ってる?あいつ最初からああだったわよ。あたしらが姿見せた時からずーっと」
「ほんとー?」
「そ。あたしがピリピリしてたのも実はそのせい。あいつずーーっとあたしにケンカ売ってんだもん」
「私にもそうでしたよ。彼は要注意人物です。認めたくはありませんが、彼も我々と同じ穴のムジナです。ただ、彼は我々よりずっと暗い場所を好んで棲んでいる。我々ハンターは、心のどこかで好敵手を求めています。認め合いながら競い合える相手を探す場所……ハンター試験は、結局そんな所でしょう。そんな中にたまに現れるんですよねェ。ああいう異端児が。我々がブレーキをかける所で、躊躇い無くアクセルを踏み込めるような」
漸く話が終わったのか、部屋の中は沈黙に包まれていた。そこでやっとナマエは部屋の扉をノックした。
「はぁ~い」
扉を開けて出てきたのは、意外にもメンチだった。
「何の用?受験番号1番」
「シャワー浴びたいんですけど……どっかの部屋貸して貰えませんか?」
「……?あんた、ビーンズの説明聞いてなかったの?」
「?」
「トラブル回避の為、女性のみ個室が宛がわれてるのよ。鍵はビーンズが持ってるから、そっちに言って」
“じゃぁね~”と手をヒラヒラさせながら、メンチは扉を閉めた。
その場に残されたナマエは、ハッと我に返りビーンズを探して彷徨い始めた。
飛行船内を彷徨う事数十分。漸くビーンズの姿を発見したナマエは、ビーンズから個室の鍵を受け取った。
(これでシャワー浴びれる!!)
喜び勇みながら割り当てられた個室に移動し、きちんと部屋の鍵を掛けてシャワーを浴びようと脱衣所へと向かう。替えの下着は持ってきている物の、服までは持って来ていない。仕方が無いので、脱衣所あった備え付けの乾燥機能付き洗濯機へ衣類を放り込んで浴室に足を運び入れる。
すると浴槽にはすでにお湯が張ってあり、いつでも入浴出来る状態だった。
(至れり尽くせりなんだな、女の受験生って……)
体の汚れを落とし、湯船にゆっくりと浸かるナマエ。
ネテロの言葉に緊張感が走る。
「なんとも言えぬ緊張感が伝わってきていいもんじゃ。せっかくだからこのまま同行させてもらう事にする」
「次の目的地へは明日の朝8時到着予定です。こちらから連絡するまで各自自由に時間をお使い下さい」
ビーンズの言葉に、少年組は飛行船探検に走り出した。
ナマエはシャワーを使いたく、部屋の鍵を求めて試験官を探していた。
「ねェ、今年は何人位残るかな?」
「合格者って事?」
「そ。なかなかのツブ揃いだと思うのよね、一度全員落としといてこう言うのもなんだけどさ」
ドアをノックしようとしたナマエに、試験官の会話が聞こえてくる。
「でも、それはこれからの試験内容次第じゃない?」
「そりゃまそーだけどさー。試験してて気付かなかった?結構良いオーラ出してた奴いたじゃない。サトツさんはどぉ?」
ノックしようとしていた手を思わず止めて、話に聞き入る。
「ふむ、そうですね。新人がいいですね、今年は」
「あ、やっぱりー!?あたしは1番と294番が良いと思うのよねー。294番はハゲだけど」
「私は断然1番と99番ですな。彼等は良い」
「99番はきっとワガママでナマイキよ。絶対B型!一緒に住めないわ!」
「そーゆー問題じゃ……」
「ブハラは?」
「そうだねー、新人だと1番。あと新人じゃないけど気になったのが、やっぱ44番……かな。メンチも気付いてたと思うけど、255番の人がキレ出した時一番殺気放ってたの、実はあの44番なんだよね」
「もちろん知ってたわよ。抑え切れないって感じの凄い殺気だったわ。でも、ブハラ知ってる?あいつ最初からああだったわよ。あたしらが姿見せた時からずーっと」
「ほんとー?」
「そ。あたしがピリピリしてたのも実はそのせい。あいつずーーっとあたしにケンカ売ってんだもん」
「私にもそうでしたよ。彼は要注意人物です。認めたくはありませんが、彼も我々と同じ穴のムジナです。ただ、彼は我々よりずっと暗い場所を好んで棲んでいる。我々ハンターは、心のどこかで好敵手を求めています。認め合いながら競い合える相手を探す場所……ハンター試験は、結局そんな所でしょう。そんな中にたまに現れるんですよねェ。ああいう異端児が。我々がブレーキをかける所で、躊躇い無くアクセルを踏み込めるような」
漸く話が終わったのか、部屋の中は沈黙に包まれていた。そこでやっとナマエは部屋の扉をノックした。
「はぁ~い」
扉を開けて出てきたのは、意外にもメンチだった。
「何の用?受験番号1番」
「シャワー浴びたいんですけど……どっかの部屋貸して貰えませんか?」
「……?あんた、ビーンズの説明聞いてなかったの?」
「?」
「トラブル回避の為、女性のみ個室が宛がわれてるのよ。鍵はビーンズが持ってるから、そっちに言って」
“じゃぁね~”と手をヒラヒラさせながら、メンチは扉を閉めた。
その場に残されたナマエは、ハッと我に返りビーンズを探して彷徨い始めた。
飛行船内を彷徨う事数十分。漸くビーンズの姿を発見したナマエは、ビーンズから個室の鍵を受け取った。
(これでシャワー浴びれる!!)
喜び勇みながら割り当てられた個室に移動し、きちんと部屋の鍵を掛けてシャワーを浴びようと脱衣所へと向かう。替えの下着は持ってきている物の、服までは持って来ていない。仕方が無いので、脱衣所あった備え付けの乾燥機能付き洗濯機へ衣類を放り込んで浴室に足を運び入れる。
すると浴槽にはすでにお湯が張ってあり、いつでも入浴出来る状態だった。
(至れり尽くせりなんだな、女の受験生って……)
体の汚れを落とし、湯船にゆっくりと浸かるナマエ。