G・I
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「コレって、どういう仕組なんだろう?」
「さぁ?そこまで考えてなかったなぁ……」
「気にならないの?」
「【ゲーム】の内容を気にしたら負けだよ、イルミ」
『楽しまなくちゃ』と続けるナマエに、イルミは首を傾げた。
「ナマエは楽しんでるの?」
「そこそこ――ねっ!」
またもや現れて襲い来るモンスターを薙ぎ倒しながら、ナマエはイルミを見る。
「イルミも楽しまなきゃ損だよ?っとぉ~」
モンスターからの攻撃を避けながら、ナマエは続ける。
「せっかくジンが用意してくれたんだ。楽しまなきゃ勿体無いよ」
辺りのモンスターを粗方片付けた2人は、周りの気配に気を配りながら先に進んだ。
マサドラに着いた所で、ナマエは交換ショップに向かった。
「イルミ、換金しよう」
「うん」
マサドラの交換ショップでモンスターのカードをお金と食糧、水に変える。
数日分の食糧と水をそれぞれのバインダーに収納し、2人は街の地図を購入する事にした。
「どっちを買うの?」
白紙と全て埋まっている2種類の地図を指差しながら、イルミはナマエを見た。
「白紙の方で良くない?あのモンスター達、そんなにお金にならなかったし」
あっさりと決定した地図の購入。
「ま、ゆっくり楽しもうよ。イルミ」
鼻歌を唄いながら、ナマエは交換ショップを後にした。
そんなナマエの後を、イルミは無言で付いて行った。
暫く何もせず、ただイルミと過ごすだけの日々を送って居るナマエ。【お仕置き】期間中に比べると、なんとも穏やかな日々だった。
「ナマエってさ、考えなしだよね」
「何が?」
突然のイルミの発言に、ナマエはその顔を見遣った。
「だって、考えがあったらこんな無駄な時間過ごしてないだろ?」
イルミの言う【無駄な時間】が何を指しているのかは分からなかった。けれども、このまま穏やかな時間を堪能してもいられない事は解っていた。
「……待ってるんだよ」
「待ってる?」
「そ。(ヒソカと)旅団の何人かはG・Iに来るからね……それを待ってる」
「何で?」
「何で……か。何でだろうね。きっと、【何か】したいんだよ」
「自分の事なのに、解らないの?」
不思議そうに問うてくるイルミに、ナマエは苦笑しながら答えた。
「自分の事だから、【解らない】んだよ。この世で一番理解できないのは【自分】だから」
イルミにはナマエのその表情が、今にも消えてしまいそうな程儚く見えた。
堪らずにナマエを抱き締めるイルミ。
「どうしたの?」
イルミの行動が理解出来ず、疑問符を浮かべたナマエ。
「なんでもない。ただ、こうしていたいだけ」
ギュッと力を入れて抱きしめてくるイルミの背を優しく叩いてやると、イルミの力が若干弱まった。
「何でもないなら、普段のイルミはこんな事しないでしょ」
「本当になんでもない。だから、オレの前から消えないで」
心配そうな声音で、イルミは呟いていた。
「消えないよ。そう簡単に消えて堪るかっての」
尚も苦笑するナマエの首筋にイルミは顔を埋めて、力なく笑った。
「今のナマエ、すぐに消えちゃいそうだった」
「そう?」
「うん……」
「そんなに心配しなくても、私は簡単に死んだりしないよ」
声を出して笑うナマエに対し、イルミは思った。
(この笑顔を守りたいな――って、オレらしくもないか)
「うん。ナマエはオレが守るから、死なないよ」
もう一度力を入れて抱きしめれば、ナマエもそれに応える様に抱きしめ返してくる。
「大丈夫。イルミの心配は無用の長物だって事が今に判るよ」
「……だといいんだけど、ね」
「さて……あんまり心配させ過ぎちゃってるみたいだから、そろそろ動こうかな」
「うん」
「さぁ?そこまで考えてなかったなぁ……」
「気にならないの?」
「【ゲーム】の内容を気にしたら負けだよ、イルミ」
『楽しまなくちゃ』と続けるナマエに、イルミは首を傾げた。
「ナマエは楽しんでるの?」
「そこそこ――ねっ!」
またもや現れて襲い来るモンスターを薙ぎ倒しながら、ナマエはイルミを見る。
「イルミも楽しまなきゃ損だよ?っとぉ~」
モンスターからの攻撃を避けながら、ナマエは続ける。
「せっかくジンが用意してくれたんだ。楽しまなきゃ勿体無いよ」
辺りのモンスターを粗方片付けた2人は、周りの気配に気を配りながら先に進んだ。
マサドラに着いた所で、ナマエは交換ショップに向かった。
「イルミ、換金しよう」
「うん」
マサドラの交換ショップでモンスターのカードをお金と食糧、水に変える。
数日分の食糧と水をそれぞれのバインダーに収納し、2人は街の地図を購入する事にした。
「どっちを買うの?」
白紙と全て埋まっている2種類の地図を指差しながら、イルミはナマエを見た。
「白紙の方で良くない?あのモンスター達、そんなにお金にならなかったし」
あっさりと決定した地図の購入。
「ま、ゆっくり楽しもうよ。イルミ」
鼻歌を唄いながら、ナマエは交換ショップを後にした。
そんなナマエの後を、イルミは無言で付いて行った。
暫く何もせず、ただイルミと過ごすだけの日々を送って居るナマエ。【お仕置き】期間中に比べると、なんとも穏やかな日々だった。
「ナマエってさ、考えなしだよね」
「何が?」
突然のイルミの発言に、ナマエはその顔を見遣った。
「だって、考えがあったらこんな無駄な時間過ごしてないだろ?」
イルミの言う【無駄な時間】が何を指しているのかは分からなかった。けれども、このまま穏やかな時間を堪能してもいられない事は解っていた。
「……待ってるんだよ」
「待ってる?」
「そ。(ヒソカと)旅団の何人かはG・Iに来るからね……それを待ってる」
「何で?」
「何で……か。何でだろうね。きっと、【何か】したいんだよ」
「自分の事なのに、解らないの?」
不思議そうに問うてくるイルミに、ナマエは苦笑しながら答えた。
「自分の事だから、【解らない】んだよ。この世で一番理解できないのは【自分】だから」
イルミにはナマエのその表情が、今にも消えてしまいそうな程儚く見えた。
堪らずにナマエを抱き締めるイルミ。
「どうしたの?」
イルミの行動が理解出来ず、疑問符を浮かべたナマエ。
「なんでもない。ただ、こうしていたいだけ」
ギュッと力を入れて抱きしめてくるイルミの背を優しく叩いてやると、イルミの力が若干弱まった。
「何でもないなら、普段のイルミはこんな事しないでしょ」
「本当になんでもない。だから、オレの前から消えないで」
心配そうな声音で、イルミは呟いていた。
「消えないよ。そう簡単に消えて堪るかっての」
尚も苦笑するナマエの首筋にイルミは顔を埋めて、力なく笑った。
「今のナマエ、すぐに消えちゃいそうだった」
「そう?」
「うん……」
「そんなに心配しなくても、私は簡単に死んだりしないよ」
声を出して笑うナマエに対し、イルミは思った。
(この笑顔を守りたいな――って、オレらしくもないか)
「うん。ナマエはオレが守るから、死なないよ」
もう一度力を入れて抱きしめれば、ナマエもそれに応える様に抱きしめ返してくる。
「大丈夫。イルミの心配は無用の長物だって事が今に判るよ」
「……だといいんだけど、ね」
「さて……あんまり心配させ過ぎちゃってるみたいだから、そろそろ動こうかな」
「うん」