クリスマス(クロロ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
ある日クロロは思い立ったかの様にナマエの部屋を訪ねる事にした。
外は雪がちらつく程の寒さ。吐く息も白くなっている。
街を行き交う人々はカップルが大半。そんな中をクロロは独り、青年スタイルで闊歩している。
(まったく……何でこんなに人が多いんだ)
心の中で独りごちて、それでも歩く速度は緩めなかった。
やがてナマエの部屋の前まで来たが、どうにも様子がおかしい。部屋の中から複数の気配がする。
不審に思いながらも、インターホンを鳴らすと、中から見知らぬ男が酔っ払った状態で出てきた。
「あれ?此処キミの家?」
確かめる様に男に訊くクロロ。部屋の中にはナマエのオーラがある事は確認済み。それでも、クロロは男に確かめずにはいられなかった。
「いや、友達の家っすよー。ってか、どちらさん?」
「ここの住人の恋人なんだけど……ナマエいる?」
「あー!アンタが噂の彼氏!!」
そう言うと、男はふらつきながらも部屋に入っていった。その後を追う様に、クロロもナマエの部屋に足を踏み入れる。
「おーい!噂の彼氏さんのご登場だぜー!!」
陽気に言う男の後ろからクロロが顔を出すと、ナマエは驚いた様に目を瞠った。
「クロロ?!どうしたの、急に!?」
「ほら、今クリスマスシーズンだろ?折角だから会いたいと思ってさ」
クロロの言葉に、その場に集まっていたナマエの友達が囃し立てだした。
ナマエはそれに照れていたが、クロロはお構い無しにナマエの友達に挨拶をしだした。
「初めまして、ナマエとお付き合いさせて頂いているクロロです。いつもナマエがお世話になってます」
「いやー、世話になってるのはこっちですよ」
「そうそう!いっつもナマエには面倒見て貰ってるんですよ~」
男女問わず、その場にいた全員が『自分達の方が世話になっている』と口を揃えて言ってきた。それに対し、ナマエは頬を染めていたがクロロにはそれすらも愛おしいと思えた。
「なんか、お邪魔しちゃ悪いし……うちらはもう帰りますね~」
「え?まだ騒ぎ足りないでしょ??」
「いやいや、彼氏さん来たなら邪魔出来ないっしょ!」
「そうだよー。私等は勝手に二次会行くから、ナマエは彼氏さんと仲良くしなよ!」
言うが早いか、ナマエの友達たちは荷物を纏めてさっさと帰って行ってしまった。
「賑やかな友達だね」
「うん。毎回元気貰ってるんだ」
集まりで散らかった部屋を片付けながら、ナマエは苦笑しながら返した。
「元気が出ない時とか、皆飲み会やってくれるの。まぁ、毎回酔った友達の面倒見て終わるんだけどね」
『それでも楽しいからいいけど』と付け加えるナマエ。
ある程度片付け終わった所で、ナマエは余っていた料理とお酒をクロロに勧めた。
「余り物だけど、良ければ食べてって」
「有難う」
礼を述べ、クロロはその料理とお酒を口にする。
「相変わらず美味しいね」
「そう?口に合った様で良かったー」
ふにゃりと笑いながら、ナマエは安心したと示した。
「そうそう、忘れない内に渡しておくよ」
「え?」
「Have a merry Christmas(良いクリスマスを)」
「……そういえば、もうそんな時期だったね」
クロロに手渡された小さな箱を受け取り、そこで自身は何も用意していなかった事にナマエは漸く気付いた。
「ごめん……私、何も用意してないや…………」
眉根を下げて言うナマエを、クロロは黙って抱き締めた。
「良いよ。何を貰うかはもう決めてあるから」
抱き締める腕に一瞬力を込めて、クロロはナマエの耳元で囁いた。
そのままクロロはナマエの首筋にキスをし、また抱き締める腕に力を込める。
「オレが欲しいのはナマエだけだよ」
クロロの言葉に、ナマエはただ赤くなるしか出来なかった。
外は雪がちらつく程の寒さ。吐く息も白くなっている。
街を行き交う人々はカップルが大半。そんな中をクロロは独り、青年スタイルで闊歩している。
(まったく……何でこんなに人が多いんだ)
心の中で独りごちて、それでも歩く速度は緩めなかった。
やがてナマエの部屋の前まで来たが、どうにも様子がおかしい。部屋の中から複数の気配がする。
不審に思いながらも、インターホンを鳴らすと、中から見知らぬ男が酔っ払った状態で出てきた。
「あれ?此処キミの家?」
確かめる様に男に訊くクロロ。部屋の中にはナマエのオーラがある事は確認済み。それでも、クロロは男に確かめずにはいられなかった。
「いや、友達の家っすよー。ってか、どちらさん?」
「ここの住人の恋人なんだけど……ナマエいる?」
「あー!アンタが噂の彼氏!!」
そう言うと、男はふらつきながらも部屋に入っていった。その後を追う様に、クロロもナマエの部屋に足を踏み入れる。
「おーい!噂の彼氏さんのご登場だぜー!!」
陽気に言う男の後ろからクロロが顔を出すと、ナマエは驚いた様に目を瞠った。
「クロロ?!どうしたの、急に!?」
「ほら、今クリスマスシーズンだろ?折角だから会いたいと思ってさ」
クロロの言葉に、その場に集まっていたナマエの友達が囃し立てだした。
ナマエはそれに照れていたが、クロロはお構い無しにナマエの友達に挨拶をしだした。
「初めまして、ナマエとお付き合いさせて頂いているクロロです。いつもナマエがお世話になってます」
「いやー、世話になってるのはこっちですよ」
「そうそう!いっつもナマエには面倒見て貰ってるんですよ~」
男女問わず、その場にいた全員が『自分達の方が世話になっている』と口を揃えて言ってきた。それに対し、ナマエは頬を染めていたがクロロにはそれすらも愛おしいと思えた。
「なんか、お邪魔しちゃ悪いし……うちらはもう帰りますね~」
「え?まだ騒ぎ足りないでしょ??」
「いやいや、彼氏さん来たなら邪魔出来ないっしょ!」
「そうだよー。私等は勝手に二次会行くから、ナマエは彼氏さんと仲良くしなよ!」
言うが早いか、ナマエの友達たちは荷物を纏めてさっさと帰って行ってしまった。
「賑やかな友達だね」
「うん。毎回元気貰ってるんだ」
集まりで散らかった部屋を片付けながら、ナマエは苦笑しながら返した。
「元気が出ない時とか、皆飲み会やってくれるの。まぁ、毎回酔った友達の面倒見て終わるんだけどね」
『それでも楽しいからいいけど』と付け加えるナマエ。
ある程度片付け終わった所で、ナマエは余っていた料理とお酒をクロロに勧めた。
「余り物だけど、良ければ食べてって」
「有難う」
礼を述べ、クロロはその料理とお酒を口にする。
「相変わらず美味しいね」
「そう?口に合った様で良かったー」
ふにゃりと笑いながら、ナマエは安心したと示した。
「そうそう、忘れない内に渡しておくよ」
「え?」
「Have a merry Christmas(良いクリスマスを)」
「……そういえば、もうそんな時期だったね」
クロロに手渡された小さな箱を受け取り、そこで自身は何も用意していなかった事にナマエは漸く気付いた。
「ごめん……私、何も用意してないや…………」
眉根を下げて言うナマエを、クロロは黙って抱き締めた。
「良いよ。何を貰うかはもう決めてあるから」
抱き締める腕に一瞬力を込めて、クロロはナマエの耳元で囁いた。
そのままクロロはナマエの首筋にキスをし、また抱き締める腕に力を込める。
「オレが欲しいのはナマエだけだよ」
クロロの言葉に、ナマエはただ赤くなるしか出来なかった。