クリスマス(ヒソカ)
夢小説設定
ご利用の端末、あるいはブラウザ設定では夢小説機能をご利用になることができません。
古いスマートフォン端末や、一部ブラウザのプライベートブラウジング機能をご利用の際は、機能に制限が掛かることがございます。
世間一般ではクリスマスと呼ばれるシーズン。流石に寒さも厳しくなってきたこの時期。ヒソカは奇術師スタイルではなく、素顔で街を彷徨う様に歩いていた。
街行く人々は、ヒソカのその美貌に男女問わず振り向いてはその顔を見ていた。
(んー……今日も収穫無しか♣)
行き交う人を眺めながら、ヒソカは1人溜息を零していた。
その時、ヒソカの携帯が鳴った。ディスプレイに表示されているのは、愛しい彼女の名前。
「もしもし♦」
『あ、ヒソカ?今大丈夫?』
「うん♠ちょうどキミに連絡しようかと思ってた所なんだ♦」
『嘘ばっか。どうせ今日も“青い果実”探ししてたんでしょ?』
電話口からは呆れたような声が響いてくる。そんなナマエの声にも愛しさが込み上げてくるヒソカは、知らず知らずの内に口角が上がっていた。
「今から会いに行ってもいいかい?」
『は?何言ってるの??』
「駄目……なのかい?」
『駄目じゃないけどさ……』
どことなく自身を拒絶している空気を纏った返答に、ヒソカは若干の苛立ちを感じていた。
「何か隠し事でもしているのかい?」
『へ?べ……別に隠し事なんかしてないよ!?』
慌てた様に否定する彼女に、ヒソカは喉の奥でクツリと笑った。
「くくくっ♠キミは隠し事が下手だね♥」
『うー…………ヒソカみたいに口からスルッと嘘は出ませんからねー』
多少嫌味を含めて返してくるナマエ。そんな言葉にも嬉しさが勝り、ヒソカは立ち止まっていた足を進め始める。
「兎に角、今からキミの部屋に行くから♣逃げずに待ってるんだよ?」
『何で逃げる必要があるのさ……』
「キミ、釘を刺さなきゃ逃げるつもりだったろ♦」
『うっ……』
「まァ、逃げても必ず見つけ出すけどね♥」
クツクツ笑うと、ヒソカは通話を終えてナマエの部屋に向けて歩く。
「やぁ♠」
『いらっしゃい……』
ヒソカが部屋に着くと、本当に来るとは思っていなかった彼女は大きく溜息を零しながらヒソカを迎え入れた。
「ねェ♦」
「何?」
ヒソカの声に振り向いた彼女を抱きしめながら、ヒソカはその耳元で囁いた。
「I wish you a merry Christmas(クリスマスおめでとう)」
「へ……?」
「クリスマス、だろ?」
「……ヒソカ、こういう俗世間のイベント興味なかったんじゃないの?」
「キミと一緒なら、こういうイベントも良いかなって思ってね♥」
そう言うと、ヒソカは身体を離し片手をナマエに見せる様に持ち上げた。
「これからお見せする奇術は、タネも仕掛も御座いません♥」
「?」
不思議そうにヒソカを眺めていると、ヒソカは徐ろに彼女の手を取り自身の手で覆い隠した。
「ボクと付き合ってくれて有難う♥」
ヒソカがその手を離すと、彼女の薬指には指輪が嵌っていた。
「どういう……事?」
「解らないのかい?」
「うん。まったく解らない」
怪訝な顔をするナマエの手を取り、その手の甲にキスをするヒソカ。
「ボクは永久にキミを愛すると誓うよ」
「何言ってるのかさっぱり解かんない。正気?」
「ボクは至って正気さ」
いつもの人を小馬鹿にした様な表情ではなく、真剣な面持ちで見つめてくるヒソカ。そんなヒソカの変化に、何かが起こったのかと心配になった。
「え?……ドッキリとかじゃないよね??」
「どこをどう取ればそうなるんだい……」
半ば呆れて返すと、彼女の瞳には薄い膜が張っていた。
「……ヒソカ」
「ん?」
「…………有難う!」
「うん。で、返事は?」
「よろしく……お願いします…………」
「よく出来ました」
照れて顔を俯かせている彼女の顎を掬い取り、ヒソカはその柔らかな唇にキスを贈った。
「必ず、幸せにするからね」
「期待しないでおくよ」
クスクス笑う彼女を再度抱き締め、ヒソカは耳元で囁く。
「キミに永遠の愛を……」
街行く人々は、ヒソカのその美貌に男女問わず振り向いてはその顔を見ていた。
(んー……今日も収穫無しか♣)
行き交う人を眺めながら、ヒソカは1人溜息を零していた。
その時、ヒソカの携帯が鳴った。ディスプレイに表示されているのは、愛しい彼女の名前。
「もしもし♦」
『あ、ヒソカ?今大丈夫?』
「うん♠ちょうどキミに連絡しようかと思ってた所なんだ♦」
『嘘ばっか。どうせ今日も“青い果実”探ししてたんでしょ?』
電話口からは呆れたような声が響いてくる。そんなナマエの声にも愛しさが込み上げてくるヒソカは、知らず知らずの内に口角が上がっていた。
「今から会いに行ってもいいかい?」
『は?何言ってるの??』
「駄目……なのかい?」
『駄目じゃないけどさ……』
どことなく自身を拒絶している空気を纏った返答に、ヒソカは若干の苛立ちを感じていた。
「何か隠し事でもしているのかい?」
『へ?べ……別に隠し事なんかしてないよ!?』
慌てた様に否定する彼女に、ヒソカは喉の奥でクツリと笑った。
「くくくっ♠キミは隠し事が下手だね♥」
『うー…………ヒソカみたいに口からスルッと嘘は出ませんからねー』
多少嫌味を含めて返してくるナマエ。そんな言葉にも嬉しさが勝り、ヒソカは立ち止まっていた足を進め始める。
「兎に角、今からキミの部屋に行くから♣逃げずに待ってるんだよ?」
『何で逃げる必要があるのさ……』
「キミ、釘を刺さなきゃ逃げるつもりだったろ♦」
『うっ……』
「まァ、逃げても必ず見つけ出すけどね♥」
クツクツ笑うと、ヒソカは通話を終えてナマエの部屋に向けて歩く。
「やぁ♠」
『いらっしゃい……』
ヒソカが部屋に着くと、本当に来るとは思っていなかった彼女は大きく溜息を零しながらヒソカを迎え入れた。
「ねェ♦」
「何?」
ヒソカの声に振り向いた彼女を抱きしめながら、ヒソカはその耳元で囁いた。
「I wish you a merry Christmas(クリスマスおめでとう)」
「へ……?」
「クリスマス、だろ?」
「……ヒソカ、こういう俗世間のイベント興味なかったんじゃないの?」
「キミと一緒なら、こういうイベントも良いかなって思ってね♥」
そう言うと、ヒソカは身体を離し片手をナマエに見せる様に持ち上げた。
「これからお見せする奇術は、タネも仕掛も御座いません♥」
「?」
不思議そうにヒソカを眺めていると、ヒソカは徐ろに彼女の手を取り自身の手で覆い隠した。
「ボクと付き合ってくれて有難う♥」
ヒソカがその手を離すと、彼女の薬指には指輪が嵌っていた。
「どういう……事?」
「解らないのかい?」
「うん。まったく解らない」
怪訝な顔をするナマエの手を取り、その手の甲にキスをするヒソカ。
「ボクは永久にキミを愛すると誓うよ」
「何言ってるのかさっぱり解かんない。正気?」
「ボクは至って正気さ」
いつもの人を小馬鹿にした様な表情ではなく、真剣な面持ちで見つめてくるヒソカ。そんなヒソカの変化に、何かが起こったのかと心配になった。
「え?……ドッキリとかじゃないよね??」
「どこをどう取ればそうなるんだい……」
半ば呆れて返すと、彼女の瞳には薄い膜が張っていた。
「……ヒソカ」
「ん?」
「…………有難う!」
「うん。で、返事は?」
「よろしく……お願いします…………」
「よく出来ました」
照れて顔を俯かせている彼女の顎を掬い取り、ヒソカはその柔らかな唇にキスを贈った。
「必ず、幸せにするからね」
「期待しないでおくよ」
クスクス笑う彼女を再度抱き締め、ヒソカは耳元で囁く。
「キミに永遠の愛を……」