反撃
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エルフの村を襲撃した兵達を殲滅した4人は、廃城へと戻っていた。
「大師匠様と連絡とれなくなっちゃうし、ど、どうしよ。まさか北壁が堕ちたなんてことないよね。こっちはあのバカ4人組がメチャクチャやるし、もーどうしよう」
双眼鏡を片手に、独り言を言う女がいた。
その女の後ろから、信長と与一が飛び出した。
「なんか見られとうと思ったら、何だお前!!」
「ひ……わ……うわ……ギャーッ、殺されるーッ。妖怪“首おいてけ”だーッ」
「誰が妖怪か!!」
豊久を見るなり、妖怪だと叫ぶ女。
女はそのままへたり込んでしまったが、豊久は容赦がなかった。
「ふん」
「ぎゃん」
女に手刀を食らわせる豊久。
「密偵でしょうかねえ」
「にしてはマヌケじゃニャー……ていうかアレだ。おい豊久」
「おう?」
「そいつ日本語(ひのもとことば)しゃべっとる」
「あ、ほんとだー」
「あ!!おいお前。吐けい。全部吐けい」
「いやー。ひー。いやー」
「吐かぬ場合は、あいつにまかすぞ」
「オッス。オラ第六天魔王。しゅみは焼き討ちとか皆殺し。殺した相手のどくろのさかずきでカンパーイ」
「いやーッ」
豊久の背後にいた信長が、軽快にギャグなのか判らない言葉を発した。
「わっわたしは十月機関のッ、魔術師でオルミーヌともうしますぅ。御師匠さまの命令で、貴方達漂流者の監視をしていただけです。助けて下さい」
オルミーヌと名乗った女は、畳みかけるように喋った。
「さっぱりわかんねえ」
「わかんねーっつってんぞ、あのバカ。バカにもわかるように話せ」
「そんな無茶な」
いきなりマシンガントークのように一方的に言われても、豊久だけでなく名前も頭を抱えてしまった。
「誰がバカだコラ。首取られてえか」
「聞こえてたか。やっぱ、妖怪“首おいてけ”じゃねえか」
「あのー、えーと、そのー。あなた方の様に≪むこう≫の世界からやって来た人々を、この世界では“漂流者”とか呼ばれてます。その人たちを監視して集める事、それが“十月機関”の仕事なんです。そして貴方達は“廃棄物”と呼ばれる人々と、戦うためにやってきたのです」
一瞬ポカンとした後、男達は言葉を発した。
「知るか。だから、何言ってっかわがんねえよ」
「なにそれ。勝手に決めんな。なんでそんなことせにゃならん」
「やだ。めんどいです」
「えーッ」
「あはは。みんな正直だなぁ」
その後、オルミーヌは男達によって捕縛された。
「あなた方の様に≪どこか≫の世界から飛ばされてきた人々を、我々は“漂流者(ドリフターズ)”と呼んでいます。そして同様に飛ばされてきた者、≪人ならざる悪しき者≫は、廃棄物・廃棄者と呼ばれています。私達十月機関はそれを見極め監視し、廃棄物に対抗するために漂流者を終結させる事を目的としています。ほどいてくれませんか?」
オルミーヌは監視していた目的を説明し、縄を解くよう頼んだ。
「ダメだ。お前(おまあ)の言うちょる事がさっぱりわからん」
「フハハハハハハハ。十月機関のオルミーヌとやら、とんだ見立て違いというものよのう。この天下の第六天魔王様々様に向かって、良きとかー、悪しきとかー、最初に言い出したのは誰なの?我こそ絶対悪よ!!」
「まだソレやっとったのか、アンタ。恥ずかしゅうないのか」
「全然」
「そうか、強いんだのう。さすが、元傾奇者(かぶきもん)だのう」
豊久と信長のやり取りを、名前は声を押し殺して笑っていた。
「いや、多分廃棄物じゃないと思います」
「なんで」
オルミーヌが自分の考えを口にした時、与一は理由を訊いた。
「廃棄物として≪こちら≫に来る人は、もはや人とは言えない。そういう冗談は決して通じない。ただひたすらにこの世を憎んで憎みきっている。。彼らが≪あなた方≫の世界でどんな事があったのかはわかりません。しかし、彼らはきっと何もかもが憎いのでしょう。全てを滅ぼさなければ気がすまない程に。廃棄物が≪こちら≫に来てやることは一つ。破壊と殺戮のみです。彼らは北方に集結して化け物たちを手懐け、進軍を開始してしまいました。このままでは彼らにこの世界を壊されてしまう。ですからあなたがた漂流者の力を貸して頂きたいのです!!」
「大師匠様と連絡とれなくなっちゃうし、ど、どうしよ。まさか北壁が堕ちたなんてことないよね。こっちはあのバカ4人組がメチャクチャやるし、もーどうしよう」
双眼鏡を片手に、独り言を言う女がいた。
その女の後ろから、信長と与一が飛び出した。
「なんか見られとうと思ったら、何だお前!!」
「ひ……わ……うわ……ギャーッ、殺されるーッ。妖怪“首おいてけ”だーッ」
「誰が妖怪か!!」
豊久を見るなり、妖怪だと叫ぶ女。
女はそのままへたり込んでしまったが、豊久は容赦がなかった。
「ふん」
「ぎゃん」
女に手刀を食らわせる豊久。
「密偵でしょうかねえ」
「にしてはマヌケじゃニャー……ていうかアレだ。おい豊久」
「おう?」
「そいつ日本語(ひのもとことば)しゃべっとる」
「あ、ほんとだー」
「あ!!おいお前。吐けい。全部吐けい」
「いやー。ひー。いやー」
「吐かぬ場合は、あいつにまかすぞ」
「オッス。オラ第六天魔王。しゅみは焼き討ちとか皆殺し。殺した相手のどくろのさかずきでカンパーイ」
「いやーッ」
豊久の背後にいた信長が、軽快にギャグなのか判らない言葉を発した。
「わっわたしは十月機関のッ、魔術師でオルミーヌともうしますぅ。御師匠さまの命令で、貴方達漂流者の監視をしていただけです。助けて下さい」
オルミーヌと名乗った女は、畳みかけるように喋った。
「さっぱりわかんねえ」
「わかんねーっつってんぞ、あのバカ。バカにもわかるように話せ」
「そんな無茶な」
いきなりマシンガントークのように一方的に言われても、豊久だけでなく名前も頭を抱えてしまった。
「誰がバカだコラ。首取られてえか」
「聞こえてたか。やっぱ、妖怪“首おいてけ”じゃねえか」
「あのー、えーと、そのー。あなた方の様に≪むこう≫の世界からやって来た人々を、この世界では“漂流者”とか呼ばれてます。その人たちを監視して集める事、それが“十月機関”の仕事なんです。そして貴方達は“廃棄物”と呼ばれる人々と、戦うためにやってきたのです」
一瞬ポカンとした後、男達は言葉を発した。
「知るか。だから、何言ってっかわがんねえよ」
「なにそれ。勝手に決めんな。なんでそんなことせにゃならん」
「やだ。めんどいです」
「えーッ」
「あはは。みんな正直だなぁ」
その後、オルミーヌは男達によって捕縛された。
「あなた方の様に≪どこか≫の世界から飛ばされてきた人々を、我々は“漂流者(ドリフターズ)”と呼んでいます。そして同様に飛ばされてきた者、≪人ならざる悪しき者≫は、廃棄物・廃棄者と呼ばれています。私達十月機関はそれを見極め監視し、廃棄物に対抗するために漂流者を終結させる事を目的としています。ほどいてくれませんか?」
オルミーヌは監視していた目的を説明し、縄を解くよう頼んだ。
「ダメだ。お前(おまあ)の言うちょる事がさっぱりわからん」
「フハハハハハハハ。十月機関のオルミーヌとやら、とんだ見立て違いというものよのう。この天下の第六天魔王様々様に向かって、良きとかー、悪しきとかー、最初に言い出したのは誰なの?我こそ絶対悪よ!!」
「まだソレやっとったのか、アンタ。恥ずかしゅうないのか」
「全然」
「そうか、強いんだのう。さすが、元傾奇者(かぶきもん)だのう」
豊久と信長のやり取りを、名前は声を押し殺して笑っていた。
「いや、多分廃棄物じゃないと思います」
「なんで」
オルミーヌが自分の考えを口にした時、与一は理由を訊いた。
「廃棄物として≪こちら≫に来る人は、もはや人とは言えない。そういう冗談は決して通じない。ただひたすらにこの世を憎んで憎みきっている。。彼らが≪あなた方≫の世界でどんな事があったのかはわかりません。しかし、彼らはきっと何もかもが憎いのでしょう。全てを滅ぼさなければ気がすまない程に。廃棄物が≪こちら≫に来てやることは一つ。破壊と殺戮のみです。彼らは北方に集結して化け物たちを手懐け、進軍を開始してしまいました。このままでは彼らにこの世界を壊されてしまう。ですからあなたがた漂流者の力を貸して頂きたいのです!!」