初陣
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「さぁ、主よ……我が背に乗るのだ……!そして……エルフ達を助けに向かうぞ……!」
「えっ……でも、私武器なんか持ってないし……戦えないよ!?」
「我(われ)が主の武器となり、盾となろう……。其れでも尚心配とあらば……我のように名を呼ぶのだ……。主の影に潜む、主にしか扱えぬ武器の名を……!!」
「私の影に……潜む武器……?」
「左様……。時間が惜しい……。さぁ、我のようにそ奴の名が≪見えて≫いるハズ……。呼べ……!呼ぶのだ、主よ……!!」
セオフィラスにそう言われ、月明かりに照らされて出来ている自身の影をジッと見つめる名前。
そうすると、影はあり得ないほど揺らぎ始めた。まるで影ではなく、“異端の生物”の様に。
黙ってその影を見つけること数秒。セオフィラスとは全く異なる声が頭の中に響いた。
「あぁ、我が主様(ぬしさま)。早く……早く妾(わらわ)の名を呼んでおくんなまし。セオフィラスのように……妾の名を!」
「手を貸して……灯(あかり)!」
影を見つめながら名を呼ぶと、そこから一振りの薙刀が現れた。
名前がその薙刀を手に取ると、まるで使い慣れた道具のように、手にしっくりと納まった。
「さぁ……今度こそ行くぞ……主よ……!!」
セオフィラスに促されその背に乗ると、セオフィラスは風のように木々の隙間を縫うように疾走した。
名前は振り落とされぬよう必死にセオフィラスにしがみつき、エルフ達を助けるべく豊久達の後を追った。
疾走するセオフィラスにしがみつくこと数分。目の前にあの時の少年達と、2人を追ってくる鎧を着た者達が見えた。
「おっ……?おみゃあ、どうしたんだ?その巨大な山犬みたいなのと薙刀は?!」
「話は後です、信長さん。今は……彼らを助けることが先決です!」
そう言い切った名前の意思に呼応し、セオフィラスはより一層速度を上げると、エルフの少年達に迫っていた鎧を着た者、もとい敵の喉元に噛みついた。
「まずは1人……」
『た、たす……』
『た……』
『『たすけ……』』
息を切らしながら少年達は助けを求めている。
「名前!伏せろォ!!」
信長の声に反応し伏せると、いきなり銃弾が飛んできた。
その銃弾は少年達に迫っていた新たな敵の頭部をを確実に打ち抜いた。
それとは別に、銃撃と同時に今度は豊久が敵に向かって飛びかかった。
「よう小僧ども」
言うなり、豊久は少年達の背後に迫っていた敵を斬り裂いた。
「首置いてけ!!首置いてけ!!なあ!!」
『な……なんだ、おまえら……ッ!!廃城の……ッ、漂流者(ドリフターズ)か……ッ!』
「わがんねぇよぅ。何言ってんのか、さっぱりわがらねぇ。日本語(ひのもとことば)しゃべれよう。日本語しゃべれねぇんなら、死ねよ」
『ひっひ……ひいッ』
豊久の剣撃はとても重いのか、敵の持っている剣にみるみる食い込んでいき、終いには剣ごと敵の首と斬り落とした。
『ひ』
『わーッ』
『わあ』
『ああぎゃあ』
『ひい』
その様は、少年達にとってまさに鬼のように見えたであろう。
『あわわわわ』
『ひいい……ッ』
「おかしな耳だの。お前(おまん)らが俺(おい)を助けてくれたんだろ。今度は俺の番じゃな」
どこか優しさが滲み出ている表情で、豊久はエルフの少年達に向かって言った。
『大丈夫?怪我は……ない?』
『大……丈夫……』
『よかった』
「名前……お前、そやつらと話せるのか?」
「えっ……でも、私武器なんか持ってないし……戦えないよ!?」
「我(われ)が主の武器となり、盾となろう……。其れでも尚心配とあらば……我のように名を呼ぶのだ……。主の影に潜む、主にしか扱えぬ武器の名を……!!」
「私の影に……潜む武器……?」
「左様……。時間が惜しい……。さぁ、我のようにそ奴の名が≪見えて≫いるハズ……。呼べ……!呼ぶのだ、主よ……!!」
セオフィラスにそう言われ、月明かりに照らされて出来ている自身の影をジッと見つめる名前。
そうすると、影はあり得ないほど揺らぎ始めた。まるで影ではなく、“異端の生物”の様に。
黙ってその影を見つけること数秒。セオフィラスとは全く異なる声が頭の中に響いた。
「あぁ、我が主様(ぬしさま)。早く……早く妾(わらわ)の名を呼んでおくんなまし。セオフィラスのように……妾の名を!」
「手を貸して……灯(あかり)!」
影を見つめながら名を呼ぶと、そこから一振りの薙刀が現れた。
名前がその薙刀を手に取ると、まるで使い慣れた道具のように、手にしっくりと納まった。
「さぁ……今度こそ行くぞ……主よ……!!」
セオフィラスに促されその背に乗ると、セオフィラスは風のように木々の隙間を縫うように疾走した。
名前は振り落とされぬよう必死にセオフィラスにしがみつき、エルフ達を助けるべく豊久達の後を追った。
疾走するセオフィラスにしがみつくこと数分。目の前にあの時の少年達と、2人を追ってくる鎧を着た者達が見えた。
「おっ……?おみゃあ、どうしたんだ?その巨大な山犬みたいなのと薙刀は?!」
「話は後です、信長さん。今は……彼らを助けることが先決です!」
そう言い切った名前の意思に呼応し、セオフィラスはより一層速度を上げると、エルフの少年達に迫っていた鎧を着た者、もとい敵の喉元に噛みついた。
「まずは1人……」
『た、たす……』
『た……』
『『たすけ……』』
息を切らしながら少年達は助けを求めている。
「名前!伏せろォ!!」
信長の声に反応し伏せると、いきなり銃弾が飛んできた。
その銃弾は少年達に迫っていた新たな敵の頭部をを確実に打ち抜いた。
それとは別に、銃撃と同時に今度は豊久が敵に向かって飛びかかった。
「よう小僧ども」
言うなり、豊久は少年達の背後に迫っていた敵を斬り裂いた。
「首置いてけ!!首置いてけ!!なあ!!」
『な……なんだ、おまえら……ッ!!廃城の……ッ、漂流者(ドリフターズ)か……ッ!』
「わがんねぇよぅ。何言ってんのか、さっぱりわがらねぇ。日本語(ひのもとことば)しゃべれよう。日本語しゃべれねぇんなら、死ねよ」
『ひっひ……ひいッ』
豊久の剣撃はとても重いのか、敵の持っている剣にみるみる食い込んでいき、終いには剣ごと敵の首と斬り落とした。
『ひ』
『わーッ』
『わあ』
『ああぎゃあ』
『ひい』
その様は、少年達にとってまさに鬼のように見えたであろう。
『あわわわわ』
『ひいい……ッ』
「おかしな耳だの。お前(おまん)らが俺(おい)を助けてくれたんだろ。今度は俺の番じゃな」
どこか優しさが滲み出ている表情で、豊久はエルフの少年達に向かって言った。
『大丈夫?怪我は……ない?』
『大……丈夫……』
『よかった』
「名前……お前、そやつらと話せるのか?」