反撃
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背後から話しかけられ振り返ると、そこには信長をはじめとする面々が立っていた。
「見てた見てた。と言いたいところだが……俺達が来た時にはもう終わっておったわい」
「そう……ですか」
名前の足元に転がる兵士達の亡骸を見遣りながら、豊久は感嘆の溜息を吐いた。
「ほなこつ、お前(まあ)は凄いの。少数とはいえ、おなごでありながらこれだけの数を仕留めるとは……」
「ははッ……私の力じゃないんですけどね……」
そうは言いつつも、名前は返り血一つ浴びずに佇んでいた。
「さて……代官のいる城を落とすんでしたっけ?」
「何だ?これだけ殺しておきながら、不服か?」
「いえ。ちゃっちゃと片を付けましょう。悪因悪果ってヤツですよ」
吐き捨てるようにそう言うと、名前の手から灯が消えた。
やがて、信長によって運び込まれていた鎧兜などがその場に出される。
「よおぅし、全員着たか!?」
信長が周りを見渡すと、豊久やエルフ達が兵士の亡骸から奪った鎧兜を身に纏い、武器を携えていた。
「城館を落とすためとはいえ……この格好は動きにくいな……」
「ははッ、ブカブカだな」
「仕方がないでしょ、信長さん……兵士達は男で、私は女なんですから。身長差も体格差も有りすぎです……」
文句を言いつつも、名前はどうにか鎧兜を身に纏う。
そうしてエルフ達の村を後にし、城館を目指し進軍した。
「開門!!開門ー!!本隊は現在各村を巡検制圧中でアリマス!!我らは途中経過の報告にマイリマシタ。門を開けられよ!!」
城館に辿り着くと、信長が声を張り上げ開門を要求した。
まるで待っていたとでもいう様に門はすぐに開き、名前は少々驚いた。
「はい笑ってー。笑顔を絶やさずさっさと入れー。走るなよ。ゆっくり、ゆっくりよー」
「報告を……報告をせい。どうであった。やはり反乱か!?」
難なく門の内側に入った一行は、背後の門扉が閉まった事を確認するや否や兜を脱いだ。
「!!」
「うむ。で、あるに」
「漂流物(ドリフターズ)……。耳長(エルフ)共……ッ」
「ここはもらうぞ」
「な……あ、うあ」
信長の言葉に、城主は言葉を無くしていた。
「暑か!!動きづらか!!女(め)ども捕らえちょるんは、どこじゃ」
文句を言いながら鎧を脱いだ豊久は、そのまま城主の胸倉を掴んで問い詰めた。
「ひ……ひっ。塔だッ。塔の中だッ」
「行くど」
「兵達は……ッ。わしの、わしの兵達は」
「ああーそれは、かわいそうだがな。死んだし、残りは与一らに森ん中追いまわされとる。まあ安心せい。最後はお前らもいっしょに、仲良く土と糞とようく混ぜ合わせて、みんなみんな立派な火薬として転生させてやる故」
「そういうワケで……死んでくれる?……セオフィラス、殺(や)れ」
名前の一言でセオフィラスは城主を噛み殺し、周りにいた兵士達は豊久やエルフ達の手によって息絶えた。
「何……何だ!!」
塔の中を駆け上がっていくと、見張りの兵士がいた。豊久は無言でその兵士の片割れを斬り殺した。
「ひいッ。こッ、降参だッ。降参する」
「この……ッ」
生き残った兵士が剣を捨て、豊久に向かって命乞いを始めた。
しかし、一緒にいたエルフの一人が剣を構えた。
「!!」
豊久はその行動を見ると、エルフを制していた。
「な……ッ、何で……ッ」
「刀、捨てておる。殺すは戦法度じゃ。降伏(くだり)首は恥じゃ!!」
「そんな……でも俺達は……ッ」
「恥じゃ!!」
「あ……う……うう……」
「女どもを助けるが先ぞ。行くど」
それだけ言うと、豊久は先へと進んだ。
「行こう」
「ああ」
「良かったですね、命拾いできて」
名前もエルフ達と共に、豊久を追い進んだ。
やがて一つの扉が目の前に飛び込んできた。
その扉を、豊久は何の躊躇いもなく、勢いよく開けた。
「!!」
「な、何だ!?」
「!!」
扉の向こうへと視線を移した名前の目には、信じられない光景が飛び込んできた。
「見てた見てた。と言いたいところだが……俺達が来た時にはもう終わっておったわい」
「そう……ですか」
名前の足元に転がる兵士達の亡骸を見遣りながら、豊久は感嘆の溜息を吐いた。
「ほなこつ、お前(まあ)は凄いの。少数とはいえ、おなごでありながらこれだけの数を仕留めるとは……」
「ははッ……私の力じゃないんですけどね……」
そうは言いつつも、名前は返り血一つ浴びずに佇んでいた。
「さて……代官のいる城を落とすんでしたっけ?」
「何だ?これだけ殺しておきながら、不服か?」
「いえ。ちゃっちゃと片を付けましょう。悪因悪果ってヤツですよ」
吐き捨てるようにそう言うと、名前の手から灯が消えた。
やがて、信長によって運び込まれていた鎧兜などがその場に出される。
「よおぅし、全員着たか!?」
信長が周りを見渡すと、豊久やエルフ達が兵士の亡骸から奪った鎧兜を身に纏い、武器を携えていた。
「城館を落とすためとはいえ……この格好は動きにくいな……」
「ははッ、ブカブカだな」
「仕方がないでしょ、信長さん……兵士達は男で、私は女なんですから。身長差も体格差も有りすぎです……」
文句を言いつつも、名前はどうにか鎧兜を身に纏う。
そうしてエルフ達の村を後にし、城館を目指し進軍した。
「開門!!開門ー!!本隊は現在各村を巡検制圧中でアリマス!!我らは途中経過の報告にマイリマシタ。門を開けられよ!!」
城館に辿り着くと、信長が声を張り上げ開門を要求した。
まるで待っていたとでもいう様に門はすぐに開き、名前は少々驚いた。
「はい笑ってー。笑顔を絶やさずさっさと入れー。走るなよ。ゆっくり、ゆっくりよー」
「報告を……報告をせい。どうであった。やはり反乱か!?」
難なく門の内側に入った一行は、背後の門扉が閉まった事を確認するや否や兜を脱いだ。
「!!」
「うむ。で、あるに」
「漂流物(ドリフターズ)……。耳長(エルフ)共……ッ」
「ここはもらうぞ」
「な……あ、うあ」
信長の言葉に、城主は言葉を無くしていた。
「暑か!!動きづらか!!女(め)ども捕らえちょるんは、どこじゃ」
文句を言いながら鎧を脱いだ豊久は、そのまま城主の胸倉を掴んで問い詰めた。
「ひ……ひっ。塔だッ。塔の中だッ」
「行くど」
「兵達は……ッ。わしの、わしの兵達は」
「ああーそれは、かわいそうだがな。死んだし、残りは与一らに森ん中追いまわされとる。まあ安心せい。最後はお前らもいっしょに、仲良く土と糞とようく混ぜ合わせて、みんなみんな立派な火薬として転生させてやる故」
「そういうワケで……死んでくれる?……セオフィラス、殺(や)れ」
名前の一言でセオフィラスは城主を噛み殺し、周りにいた兵士達は豊久やエルフ達の手によって息絶えた。
「何……何だ!!」
塔の中を駆け上がっていくと、見張りの兵士がいた。豊久は無言でその兵士の片割れを斬り殺した。
「ひいッ。こッ、降参だッ。降参する」
「この……ッ」
生き残った兵士が剣を捨て、豊久に向かって命乞いを始めた。
しかし、一緒にいたエルフの一人が剣を構えた。
「!!」
豊久はその行動を見ると、エルフを制していた。
「な……ッ、何で……ッ」
「刀、捨てておる。殺すは戦法度じゃ。降伏(くだり)首は恥じゃ!!」
「そんな……でも俺達は……ッ」
「恥じゃ!!」
「あ……う……うう……」
「女どもを助けるが先ぞ。行くど」
それだけ言うと、豊久は先へと進んだ。
「行こう」
「ああ」
「良かったですね、命拾いできて」
名前もエルフ達と共に、豊久を追い進んだ。
やがて一つの扉が目の前に飛び込んできた。
その扉を、豊久は何の躊躇いもなく、勢いよく開けた。
「!!」
「な、何だ!?」
「!!」
扉の向こうへと視線を移した名前の目には、信じられない光景が飛び込んできた。