反撃
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村の外れにいた兵士が悪態を吐くと、背後から豊久が音もなく現れその首を斬り落とした。
「何だ。どうした」
微かな物音に気付き、テントから身を乗り出した兵士を見つけるなり、今度は無数の矢が降り注ぐ。
「ぎゃあああ」
「ぐあああッ」
「何事だ!!」
「村の東だ!!」
「耳長どもの襲撃か!?」
「わからん!!」
次々と倒れていく兵達の叫び声を聞き、村の中心にいた他の兵達も集まりだす。
その兵達が見たモノ。それは仲間の斬り落とされた首を持つ豊久だった。
「漂(ド)……漂流物(ドリフターズ)……ッ」
「良か(よし)。逃げっど!!」
「!!」
引き連れていたエルフ達に“逃げる”と告げて走り出す豊久。
「にッ、逃がすな。追え!!」
「やはり漂流物が裏にいたか。何としても捕らえろ!!」
指揮官の声に、兵士達は一斉に豊久達を追って走り出す。
それでも豊久は立ち止まることなく走り続ける。時には邪魔になる兵士を斬り捨てて。
「追え!!」
「逃がすな!!」
「何をしておる!!相手はただ一人ではないか。押し包んで攻めたてい!!」
「笑ってるぞ」
「なんだ。何なんだこいつ」
豊久は、追ってくる兵士を斬り殺しながら笑みを浮かべていた。
「うわぁ……おっかない……」
「して主よ、如何にする……?」
少し離れた家の屋根からその光景を眺めている名前。
自分から仕掛けようとしない主に対し、セオフィラスは兵士達の動向を眺めつつ名前に問いかけていた。
「どうしようかねぇ……私は戦争がしたいワケじゃないし……。かといって、彼らのしてきた迫害がこのまま続いていいとも思えない……。さて、どうしたモンか……」
暫しそのまま名前が思案していると、森の方から馬車が走る音が響いてきた。
「な……何……」
その事に気づいた兵士が声を上げようとするも、どこからともなく射られた矢に撃ちぬかれて死んでいく。
「目印」
「そこだ!!そこの荷車!!俺の家の前です」
「ピタリと寄せろ!!馬、離せ!!かかれッ」
荷車に乗っている信長が叫ぶと、その声に即座に反応し馬が止められる。
「急げ!!ほれ急げい!!死ぬぞ!!皆死ぬぞ!!急げ!!」
信長に急かされ、エルフ達は一斉に動き出す。
木の板を繋ぎ合わせ壁を作り始めたのである。
「急げ!!急げ!!急げ!!急げ!!」
あっという間に、信長を中心とした小規模な陣地が築かれた。
「火矢じゃ!!これでこの村とは≪おさらば≫じゃ。覚悟決めろ!!お前たちを≪しばる≫この村と、農奴の暮らしとの然(さ)らばじゃ。放てい!!」
覚悟を決めたエルフ達は火矢を手にし、信長の言葉を皮切りに一斉に火矢を放つ。
やがて周囲の家々は燃えていき、兵士達はあっという間に火に囲まれていった。
「!!」
「何だ!!何事だ!!」
「俺の尾張(くに)、兵は弱兵でのう。散々苦労したものよ。年がら年中考えたもんだ。弱さをおぎなう方策をの。まさか俺が秀吉(サル)のマネをするとはの。くくくッ。くくく。ここが俺の墨俣城(すのまたじろ)よ」
慌て始める兵士達を見つつ、信長は攻撃態勢へと移った。
「構えぇい。ほんじゃまあ!!ブァーッと行ってみよ!」
そんな信長の指示に従い、弓を手にしたエルフ達は一斉に兵士達に向かって矢を放った。
「≪おるて≫とやらは戦争中なんじゃろ。じゃあここにおる連中は留守居の鎮後共じゃ。士気も練度も低いはず。隊伍が滅びるまで戦うはずは無(にゃ)あ。全員相手にする必要も無(にゃ)。一割二割。三、四十も倒りゃあ四分五裂よ。逃げだすわい。むはははは」
向かってくる兵達に向かい、エルフ達は容赦なく弓矢を放ち続けている。
「農奴相手にゃ軍功も得られず、討たれりゃ死に損。かわいそうにのう。おまけにこっちは≪体のどこかに当たりゃあええ仕掛けよ≫。楽な戦じゃ」
木箱に座った信長の近くには、木桶に入った液体に矢じりを付け放ち続けるエルフ達がいる。
「何だ。どうした」
微かな物音に気付き、テントから身を乗り出した兵士を見つけるなり、今度は無数の矢が降り注ぐ。
「ぎゃあああ」
「ぐあああッ」
「何事だ!!」
「村の東だ!!」
「耳長どもの襲撃か!?」
「わからん!!」
次々と倒れていく兵達の叫び声を聞き、村の中心にいた他の兵達も集まりだす。
その兵達が見たモノ。それは仲間の斬り落とされた首を持つ豊久だった。
「漂(ド)……漂流物(ドリフターズ)……ッ」
「良か(よし)。逃げっど!!」
「!!」
引き連れていたエルフ達に“逃げる”と告げて走り出す豊久。
「にッ、逃がすな。追え!!」
「やはり漂流物が裏にいたか。何としても捕らえろ!!」
指揮官の声に、兵士達は一斉に豊久達を追って走り出す。
それでも豊久は立ち止まることなく走り続ける。時には邪魔になる兵士を斬り捨てて。
「追え!!」
「逃がすな!!」
「何をしておる!!相手はただ一人ではないか。押し包んで攻めたてい!!」
「笑ってるぞ」
「なんだ。何なんだこいつ」
豊久は、追ってくる兵士を斬り殺しながら笑みを浮かべていた。
「うわぁ……おっかない……」
「して主よ、如何にする……?」
少し離れた家の屋根からその光景を眺めている名前。
自分から仕掛けようとしない主に対し、セオフィラスは兵士達の動向を眺めつつ名前に問いかけていた。
「どうしようかねぇ……私は戦争がしたいワケじゃないし……。かといって、彼らのしてきた迫害がこのまま続いていいとも思えない……。さて、どうしたモンか……」
暫しそのまま名前が思案していると、森の方から馬車が走る音が響いてきた。
「な……何……」
その事に気づいた兵士が声を上げようとするも、どこからともなく射られた矢に撃ちぬかれて死んでいく。
「目印」
「そこだ!!そこの荷車!!俺の家の前です」
「ピタリと寄せろ!!馬、離せ!!かかれッ」
荷車に乗っている信長が叫ぶと、その声に即座に反応し馬が止められる。
「急げ!!ほれ急げい!!死ぬぞ!!皆死ぬぞ!!急げ!!」
信長に急かされ、エルフ達は一斉に動き出す。
木の板を繋ぎ合わせ壁を作り始めたのである。
「急げ!!急げ!!急げ!!急げ!!」
あっという間に、信長を中心とした小規模な陣地が築かれた。
「火矢じゃ!!これでこの村とは≪おさらば≫じゃ。覚悟決めろ!!お前たちを≪しばる≫この村と、農奴の暮らしとの然(さ)らばじゃ。放てい!!」
覚悟を決めたエルフ達は火矢を手にし、信長の言葉を皮切りに一斉に火矢を放つ。
やがて周囲の家々は燃えていき、兵士達はあっという間に火に囲まれていった。
「!!」
「何だ!!何事だ!!」
「俺の尾張(くに)、兵は弱兵でのう。散々苦労したものよ。年がら年中考えたもんだ。弱さをおぎなう方策をの。まさか俺が秀吉(サル)のマネをするとはの。くくくッ。くくく。ここが俺の墨俣城(すのまたじろ)よ」
慌て始める兵士達を見つつ、信長は攻撃態勢へと移った。
「構えぇい。ほんじゃまあ!!ブァーッと行ってみよ!」
そんな信長の指示に従い、弓を手にしたエルフ達は一斉に兵士達に向かって矢を放った。
「≪おるて≫とやらは戦争中なんじゃろ。じゃあここにおる連中は留守居の鎮後共じゃ。士気も練度も低いはず。隊伍が滅びるまで戦うはずは無(にゃ)あ。全員相手にする必要も無(にゃ)。一割二割。三、四十も倒りゃあ四分五裂よ。逃げだすわい。むはははは」
向かってくる兵達に向かい、エルフ達は容赦なく弓矢を放ち続けている。
「農奴相手にゃ軍功も得られず、討たれりゃ死に損。かわいそうにのう。おまけにこっちは≪体のどこかに当たりゃあええ仕掛けよ≫。楽な戦じゃ」
木箱に座った信長の近くには、木桶に入った液体に矢じりを付け放ち続けるエルフ達がいる。