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「さて……“牢獄”で起きたことを聞かせてくれるか?」
ナマエがミヤビが用意したお茶を口に含んだところで、カゲロウが見計らったかのように問いかけた。
「“起きたこと”、ねぇ……とりあえず、【影の王】とは正式な契約を交わしたよ。【エラトー】とは……よく分かんない」
「どういう意味だ?」
「ただ一言言い残して、消えちゃったから」
何ともないように言うナマエの言葉に、ハヤテは疑問をぶつけた。
「どんな一言なんですかねぇ?」
「んー……“我は汝、汝は我”」
ナマエの口から紡がれた言葉に、ミヤビはピクリと反応した。
「それは……どういう意味ですの?」
「こっちが訊きたいくらいだよ」
深く溜息を吐いたナマエは、天井を見上げた。
「何を示唆しているのかいるのかは分かんないけど、きっと何かしらの意味があるんだろうけどさ……」
「我は汝、汝は我――我、汝の心の海より出でし者」
「何か……知ってるの?クロロ」
「内なる自分を見出す言葉、と言ったところかな」
「内なる……自分?」
「あぁ。多分、【エラトー】を扱うにあたっての心構えみたいなモノだと推測されるが……確証は持てないな」
顎に右手を当てながら、クロロは思案した。
「確かに、【エラトー】はお嬢様の心と結びついていると言っても過言ではございませんわ。しかしながら……その言葉と【エラトー】とを結びつけることは難しいかと……」
「いや……【エラトー】が言いたいことは――」
「強い想いが全てを決することが出来る……?」
「そうだな。ナマエの想いが強ければ強いほど、【エラトー】はその“力”を発揮する……そういう事だろうな」
クロロが導き出した答えに、沈黙が訪れた。
レッドムーンまで――残り10日
ナマエがミヤビが用意したお茶を口に含んだところで、カゲロウが見計らったかのように問いかけた。
「“起きたこと”、ねぇ……とりあえず、【影の王】とは正式な契約を交わしたよ。【エラトー】とは……よく分かんない」
「どういう意味だ?」
「ただ一言言い残して、消えちゃったから」
何ともないように言うナマエの言葉に、ハヤテは疑問をぶつけた。
「どんな一言なんですかねぇ?」
「んー……“我は汝、汝は我”」
ナマエの口から紡がれた言葉に、ミヤビはピクリと反応した。
「それは……どういう意味ですの?」
「こっちが訊きたいくらいだよ」
深く溜息を吐いたナマエは、天井を見上げた。
「何を示唆しているのかいるのかは分かんないけど、きっと何かしらの意味があるんだろうけどさ……」
「我は汝、汝は我――我、汝の心の海より出でし者」
「何か……知ってるの?クロロ」
「内なる自分を見出す言葉、と言ったところかな」
「内なる……自分?」
「あぁ。多分、【エラトー】を扱うにあたっての心構えみたいなモノだと推測されるが……確証は持てないな」
顎に右手を当てながら、クロロは思案した。
「確かに、【エラトー】はお嬢様の心と結びついていると言っても過言ではございませんわ。しかしながら……その言葉と【エラトー】とを結びつけることは難しいかと……」
「いや……【エラトー】が言いたいことは――」
「強い想いが全てを決することが出来る……?」
「そうだな。ナマエの想いが強ければ強いほど、【エラトー】はその“力”を発揮する……そういう事だろうな」
クロロが導き出した答えに、沈黙が訪れた。
レッドムーンまで――残り10日
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