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真剣な眼差しでナマエを見据えながら、ミヤビは言い切った。
「それなら、ワタシの出番というところでございましょうねェ」
「何をする気だ?ハヤテ」
「なァに……ちょっと本気でお嬢様に攻撃するだけですよォ」
「本気で?お前、昔ナマエに勝てなかったんじゃなかったのか??」
不思議そうに首を傾げるクロロを、ハヤテはクツクツと笑いながら横目で見た。
「嫌ですねェ。好きな子を相手に本気になるワケないじゃないですかァ」
「本気じゃ……なかったの?」
「クックックッ、当たり前じゃないですかァ。大事なお嬢様に大怪我をさせるワケにはいきませんからねェ」
「テメェ……」
「まァ……2割程度、と言ったところですかねェあの時は」
懐かし気に目を細めているハヤテとは対照的に、ナマエは苛つきを隠そうともしなかった。
「私は全力で【愛の葬列(ヴァルキリー)】を使ったのに……なのに、2割だったって言うの!?」
「えェ。“力”で押さえつけても、“心”を伴わないお付き合いは嫌ですからねェ。純粋に自分のモノにしたいと思ったのは、お嬢様が初めてでしたし」
「私は“物”じゃない!自分の意思を持っているんだ!誰の“物”でもない!!」
「お嬢様の言う“物”と、ワタシが言っている“モノ”では意味合いが違いますよォ?でも……そうですねェ、敢えて言うのであれば…………全力で“護りたい”と思った相手、というところでしょうか」
「ハヤテにそんな感情があったとはな。吾輩でも解らなかったぞ」
目を瞠ったカゲロウに対し、ハヤテは当たり前だと言わんばかりに答えた。
「心外ですねェ。ワタシにだって人並みの感情はありますよォ?誰かを好きになる事もあれば、憎む事もある。気紛れなのは認めますがねェ、ワタシは人形じゃない。ちゃ~んと、考える知恵も行動力もありますよォ」
「私は奥様の頃からのお付き合いですが、ハヤテは気紛れだけで行動しているわけではございませんわ。常に周囲の状況を把握しているにも関わらず、それでもなお気紛れに行動しているように見せかけているだけ。悪趣味この上ない事でございますわ」
眉を顰めながら、ミヤビはハヤテを見た。
そんな視線も意に介さず、ハヤテはケラケラと笑った。
「そんな事を言われましてもねェ……ワタシは面白い事が大好きな性分なモンでして、お嬢様が傷付かない範囲で好きにさせてもらってるだけですよォ」
「本当に悪趣味だな、お前」
「くっくっく」
呆れているクロロの言葉にも、ハヤテは目を細めて笑うのみ。
「いい加減なハヤテでも、ちゃんと考えてたのか……意外過ぎるよ」
「嫌ですねェ……お嬢様までそんなにワタシを信頼してくれないんですかァ?」
「当たり前でしょ!?今までの行動も言動も、信頼するに値しないじゃない!!」
「そうだな……お前は信頼どころか、信用する気にもならん」
「おやおや……皆さん、そんなにワタシが嫌いなんですかァ?」
「好き嫌い以前の問題だ!あの時――私の事を弄んでいたのか!?」
「弄ぶ?そんなワケないじゃないですか。あの時のお嬢様は、【能力者】としてまだまだ若かった。ワタシが少しでも本気になっていたら――殺しちゃってましたよ」
そう言いながら、急に表情を消したハヤテ。
そんな彼の急変振りに、ナマエは空気が凍てつくのを感じた。
「殺……してた?」
「えェ。【愛の葬列(ヴァルキリー)】すらまともに使いこなせていなかったお嬢様相手に、誰が本気で“力”を使うと?思い上がりも甚だしい……」
「思い上がりだって?どういう意味だよ?!」
「今のお嬢様であれば、ワタシも少々本気になって問題ないでしょう。しかし……あの頃のお嬢様は色々と青かったのですよ。くっくっく…………」
「それなら、ワタシの出番というところでございましょうねェ」
「何をする気だ?ハヤテ」
「なァに……ちょっと本気でお嬢様に攻撃するだけですよォ」
「本気で?お前、昔ナマエに勝てなかったんじゃなかったのか??」
不思議そうに首を傾げるクロロを、ハヤテはクツクツと笑いながら横目で見た。
「嫌ですねェ。好きな子を相手に本気になるワケないじゃないですかァ」
「本気じゃ……なかったの?」
「クックックッ、当たり前じゃないですかァ。大事なお嬢様に大怪我をさせるワケにはいきませんからねェ」
「テメェ……」
「まァ……2割程度、と言ったところですかねェあの時は」
懐かし気に目を細めているハヤテとは対照的に、ナマエは苛つきを隠そうともしなかった。
「私は全力で【愛の葬列(ヴァルキリー)】を使ったのに……なのに、2割だったって言うの!?」
「えェ。“力”で押さえつけても、“心”を伴わないお付き合いは嫌ですからねェ。純粋に自分のモノにしたいと思ったのは、お嬢様が初めてでしたし」
「私は“物”じゃない!自分の意思を持っているんだ!誰の“物”でもない!!」
「お嬢様の言う“物”と、ワタシが言っている“モノ”では意味合いが違いますよォ?でも……そうですねェ、敢えて言うのであれば…………全力で“護りたい”と思った相手、というところでしょうか」
「ハヤテにそんな感情があったとはな。吾輩でも解らなかったぞ」
目を瞠ったカゲロウに対し、ハヤテは当たり前だと言わんばかりに答えた。
「心外ですねェ。ワタシにだって人並みの感情はありますよォ?誰かを好きになる事もあれば、憎む事もある。気紛れなのは認めますがねェ、ワタシは人形じゃない。ちゃ~んと、考える知恵も行動力もありますよォ」
「私は奥様の頃からのお付き合いですが、ハヤテは気紛れだけで行動しているわけではございませんわ。常に周囲の状況を把握しているにも関わらず、それでもなお気紛れに行動しているように見せかけているだけ。悪趣味この上ない事でございますわ」
眉を顰めながら、ミヤビはハヤテを見た。
そんな視線も意に介さず、ハヤテはケラケラと笑った。
「そんな事を言われましてもねェ……ワタシは面白い事が大好きな性分なモンでして、お嬢様が傷付かない範囲で好きにさせてもらってるだけですよォ」
「本当に悪趣味だな、お前」
「くっくっく」
呆れているクロロの言葉にも、ハヤテは目を細めて笑うのみ。
「いい加減なハヤテでも、ちゃんと考えてたのか……意外過ぎるよ」
「嫌ですねェ……お嬢様までそんなにワタシを信頼してくれないんですかァ?」
「当たり前でしょ!?今までの行動も言動も、信頼するに値しないじゃない!!」
「そうだな……お前は信頼どころか、信用する気にもならん」
「おやおや……皆さん、そんなにワタシが嫌いなんですかァ?」
「好き嫌い以前の問題だ!あの時――私の事を弄んでいたのか!?」
「弄ぶ?そんなワケないじゃないですか。あの時のお嬢様は、【能力者】としてまだまだ若かった。ワタシが少しでも本気になっていたら――殺しちゃってましたよ」
そう言いながら、急に表情を消したハヤテ。
そんな彼の急変振りに、ナマエは空気が凍てつくのを感じた。
「殺……してた?」
「えェ。【愛の葬列(ヴァルキリー)】すらまともに使いこなせていなかったお嬢様相手に、誰が本気で“力”を使うと?思い上がりも甚だしい……」
「思い上がりだって?どういう意味だよ?!」
「今のお嬢様であれば、ワタシも少々本気になって問題ないでしょう。しかし……あの頃のお嬢様は色々と青かったのですよ。くっくっく…………」