精霊
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「子犬――フェンリル族は元々マスターの護衛役でな。離れている時は遠隔でその“力”を貸し与えることはあっても、俺達みたいに象徴を持たない。その代り、遠隔でマスターがその“力”を使っている間は、文字通りマスターの目の色が変わる。お前には見えなかっただろうが、さっきも銀色に変わっていたぞ」
「そーいう事。カゲロウがあまりウチから離れないのは、“精霊王”じゃないってのもあるけど、一緒にいる方が自分の“力”を発揮しやすいってのもあるんだけどね」
「“四大精霊”の長である俺達は通常は棲家から離れないんだが……あのいけ好かないハヤテだけは違ってな。アヤツだけは棲家を持たないのだ。だから俺達と違ってマスターに纏わりついていられる。羨ましいが、こればかりは仕方がない」
奥歯をギリッと噛みしめ、眉根を寄せながら忌々し気にクラーケンは語った。
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったな。俺はクラーケンのオウミだ。これからはそう呼んでくれ」
「分かった。ならオウミ。早速だけど……」
「言わずとも解っている。我が【水】の力を持って“魔女”を探して見せよう。あぁ、それからそこの“人間”」
「……なんだ?」
「俺の代わりにマスターを護りきってみせろ」
そう言いながらクロロに向かって手を翳すオウミ。
その手からはやはり不思議な文様が浮かび上がり、クロロへと吸い込まれていった。
「時に激しく、時に穏やかに……如何様にも変われる【水】の精神を貸し与えてやる」
それだけ言うと、穏やかな笑みを浮かべ、オウミは静かに湖面へと消えた。
それを見届けると、サヤはクロロに向かってすっきりした顔で告げた。
「帰ろう。これで第一段階はクリアした」
「そーいう事。カゲロウがあまりウチから離れないのは、“精霊王”じゃないってのもあるけど、一緒にいる方が自分の“力”を発揮しやすいってのもあるんだけどね」
「“四大精霊”の長である俺達は通常は棲家から離れないんだが……あのいけ好かないハヤテだけは違ってな。アヤツだけは棲家を持たないのだ。だから俺達と違ってマスターに纏わりついていられる。羨ましいが、こればかりは仕方がない」
奥歯をギリッと噛みしめ、眉根を寄せながら忌々し気にクラーケンは語った。
「あぁ、そういえば自己紹介がまだだったな。俺はクラーケンのオウミだ。これからはそう呼んでくれ」
「分かった。ならオウミ。早速だけど……」
「言わずとも解っている。我が【水】の力を持って“魔女”を探して見せよう。あぁ、それからそこの“人間”」
「……なんだ?」
「俺の代わりにマスターを護りきってみせろ」
そう言いながらクロロに向かって手を翳すオウミ。
その手からはやはり不思議な文様が浮かび上がり、クロロへと吸い込まれていった。
「時に激しく、時に穏やかに……如何様にも変われる【水】の精神を貸し与えてやる」
それだけ言うと、穏やかな笑みを浮かべ、オウミは静かに湖面へと消えた。
それを見届けると、サヤはクロロに向かってすっきりした顔で告げた。
「帰ろう。これで第一段階はクリアした」