精霊
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“魔女狩り”をすると言ったナマエの言葉に、カゲロウとクロロは疑問符を浮かべた。
「“狩る”と言っても、全ての“魔女”じゃないよ?お母さんと小父上様を殺した奴等だけ探し出す。そしてケリをつけたい」
微塵も迷いを見せずに言い切るナマエに、2人は特に反対もしなかった。
「解った。吾輩も父上を陥れた奴等は許しがたい」
「ナマエの意向は解った。けど、どうやってそいつ等を見つけるんだ?」
「前に言ったでしょ?お母さんが麓の人達に“魔女”だって言われてた事」
「あぁ」
「“魔女”と呼ばれていたのには、ちゃんと理由がある。お母さんは【指環】を通して自然の“力”を借りて色々な事をしていたみたいなんだ。普通の人には“魔法”に見えたんだろうね。【念能力】に近いモノだけど、まったくの別モノなんだ。今回はソレを使う」
ナマエの言葉に、クロロは更に疑問を深めた。
「【念能力】とは別モノ?なら、どういう“力”なんだ?」
「“妖精”の“力”を借りる」
「?」
「ナマエには――いや、【指環】には我々には計り知れない“力”がある。ソレを使えば、何の対価も支払わずに“妖精”達の“力”を借りる事が出来るのだ」
「“対価”って?」
「う~ん……その“妖精”によって違うから何とも言えないね」
「例えば?」
「この前の“魔女”が従えてた夢魔は、“人間の精気”を糧に生きてる。夢魔は一種の“妖精”でね。“人間の精気”が好物なんだ。だから、“魔女”は定期的にソレを与える事で“力”を得ていた」
「それで?」
「【指環】には対価無しで“妖精”を従わせる“力”があるらしいんだ。あくまでも伝承であって、私はお母さんがその“力”を使っていたという記憶はないんだよね」
遙か昔の記憶を思い起こすように遠い目をしながら、ナマエは続けた。
「お母さんが“魔女”と呼ばれていたのは、【念能力】もあるけど【指環】の“力”もあったんだと思う」
「あくまでも“伝承”であって、確信はないんだね?」
「まぁ、そうだね……」
「しかし、吾輩の先代達が残した遺物にはそういった記録もあった」
「ふむ……」
「考えるよりも実践あるのみだよ」
そう言いながら、ナマエは家の外へと歩き出した。
家の外には凪いだ風が吹き抜ける草原が広がっている。
その光景を見渡しながら、ナマエは大きく深呼吸をした。
(皆……集まって…………)
指環を優しく撫でながら、ナマエは心の中で願った。
(お願い……皆の“力”が必要なの――お願いだから集まって!)
そんなナマエの心の声に反応したのか、一陣の風が吹いた。
その風が収まった所で、ハヤテと見た事のない男女がそこに立っていた。
「「お初にお目にかかります、我らがご主人様」」
「……」
「ワタシの力を欲するという事は……お心を決められたようですねェ」
ハヤテ以外はナマエすら見た事のないモノ達だった。
「自分は大地の“妖精”、ドワーフ。名をコウヤと申します。以後お見知りおきを」
「あたしの名はレイ。森を守護する“妖精”、エルフにございます」
「……グラスランナー…………ソーマ。草原の“妖精”」
初めて現れた3人は跪きながらナマエに挨拶をした。
「改めまして。ワタシは【風】の上位精霊:ジンのハヤテ。全ての風はワタシの思うがままにございます」
そう言うと、他の3人と同様にハヤテも跪いた。
「私は【ニーベルングの指環】の守り人、ナマエ。よろしく。それから、皆立って顔を上げて。今回は“命令”じゃなく、“お願い”したいだけだから」
「「御意」」
「……」
「“狩る”と言っても、全ての“魔女”じゃないよ?お母さんと小父上様を殺した奴等だけ探し出す。そしてケリをつけたい」
微塵も迷いを見せずに言い切るナマエに、2人は特に反対もしなかった。
「解った。吾輩も父上を陥れた奴等は許しがたい」
「ナマエの意向は解った。けど、どうやってそいつ等を見つけるんだ?」
「前に言ったでしょ?お母さんが麓の人達に“魔女”だって言われてた事」
「あぁ」
「“魔女”と呼ばれていたのには、ちゃんと理由がある。お母さんは【指環】を通して自然の“力”を借りて色々な事をしていたみたいなんだ。普通の人には“魔法”に見えたんだろうね。【念能力】に近いモノだけど、まったくの別モノなんだ。今回はソレを使う」
ナマエの言葉に、クロロは更に疑問を深めた。
「【念能力】とは別モノ?なら、どういう“力”なんだ?」
「“妖精”の“力”を借りる」
「?」
「ナマエには――いや、【指環】には我々には計り知れない“力”がある。ソレを使えば、何の対価も支払わずに“妖精”達の“力”を借りる事が出来るのだ」
「“対価”って?」
「う~ん……その“妖精”によって違うから何とも言えないね」
「例えば?」
「この前の“魔女”が従えてた夢魔は、“人間の精気”を糧に生きてる。夢魔は一種の“妖精”でね。“人間の精気”が好物なんだ。だから、“魔女”は定期的にソレを与える事で“力”を得ていた」
「それで?」
「【指環】には対価無しで“妖精”を従わせる“力”があるらしいんだ。あくまでも伝承であって、私はお母さんがその“力”を使っていたという記憶はないんだよね」
遙か昔の記憶を思い起こすように遠い目をしながら、ナマエは続けた。
「お母さんが“魔女”と呼ばれていたのは、【念能力】もあるけど【指環】の“力”もあったんだと思う」
「あくまでも“伝承”であって、確信はないんだね?」
「まぁ、そうだね……」
「しかし、吾輩の先代達が残した遺物にはそういった記録もあった」
「ふむ……」
「考えるよりも実践あるのみだよ」
そう言いながら、ナマエは家の外へと歩き出した。
家の外には凪いだ風が吹き抜ける草原が広がっている。
その光景を見渡しながら、ナマエは大きく深呼吸をした。
(皆……集まって…………)
指環を優しく撫でながら、ナマエは心の中で願った。
(お願い……皆の“力”が必要なの――お願いだから集まって!)
そんなナマエの心の声に反応したのか、一陣の風が吹いた。
その風が収まった所で、ハヤテと見た事のない男女がそこに立っていた。
「「お初にお目にかかります、我らがご主人様」」
「……」
「ワタシの力を欲するという事は……お心を決められたようですねェ」
ハヤテ以外はナマエすら見た事のないモノ達だった。
「自分は大地の“妖精”、ドワーフ。名をコウヤと申します。以後お見知りおきを」
「あたしの名はレイ。森を守護する“妖精”、エルフにございます」
「……グラスランナー…………ソーマ。草原の“妖精”」
初めて現れた3人は跪きながらナマエに挨拶をした。
「改めまして。ワタシは【風】の上位精霊:ジンのハヤテ。全ての風はワタシの思うがままにございます」
そう言うと、他の3人と同様にハヤテも跪いた。
「私は【ニーベルングの指環】の守り人、ナマエ。よろしく。それから、皆立って顔を上げて。今回は“命令”じゃなく、“お願い”したいだけだから」
「「御意」」
「……」