魔女
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「マジだよ。ナマエに振り向いて貰うには、一緒にいる方がいいしな」
「吾輩はそんな事許さぬッ!!」
クロロが言い放った言葉に、カゲロウは激怒した。
「何故貴様みたいな輩をナマエの近くに置かねばならぬのだ!?貴様の様な飢えた獣を――ナマエの傍に置くことは出来ぬ!!」
「飢えた獣?ククッ……面白いことを言うな。それはお前の方だろ?ナマエに好意を寄せているのはオレには解かるぞ?いや、ナマエ以外は気付いていると言った方がいいかな?」
「へ?」
「なッ……!?」
一気に顔を赤くしたカゲロウは、周りにいる者達を見回した。
ナマエ以外はクロロの言った通り、皆カゲロウの気持ちに気付いているのか視線を彷徨わせていた。
「吾輩は従者としてナマエに好意を抱いているだけだ!決して貴様の言うようなやましい気持ちでなど……」
「ない、と言い切れるのかい?少なくとも、お前は昔付き合っていたという時からナマエに対する気持ちに変わりはないと思うけど……違うのかな?」
「喧しいわッ!貴様に何が分かる?!我輩には主としての敬愛の念以外無い。それが真実だ!!」
「へェ……あくまでもしらを切るつもりなんだ?」
子供が新しい玩具を見つけた時のような顔をしながら、クロロはカゲロウを見つめた。
「面白い事になりそうだ。ナマエ」
「ん?」
「オレは暫くお前と一緒にいたい。いいだろう?」
「……は?」
「コイツの気持ちを確かめたいのもあるけど、ナマエにオレ個人の事を知って貰いたいんだ。蜘蛛のリーダーではなく、ただの男としてのオレをね」
好青年然りと言った表情で語るクロロを見ながら、ナマエは逡巡した。
(“嫌い”じゃないけど、“好き”でもないしなぁ……かと言って、カゲロウにした事は許せないし……どうしたもんかねぇ)
面倒くさそうに頭を掻いているナマエを見て、カゲロウは此処ぞとばかりに畳み掛けた。
「いいかナマエ、コヤツの言動に惑わされるな!どうせ直ぐにまたお前に危害を加えるに決まっている!!お前の命があれば、吾輩は今すぐコヤツを排除するぞ!?」
「だから言ってるだろ?オレはもうナマエに危害を加えるつもりは無いって。お前にも手は出さない様に団員達にも通達しておく。それで問題は無いだろ?」
「吾輩がそんな甘言に惑わされると思ってるのか?!“人間”は同じ過ちを繰り返す。何度でも、だ!吾輩にした事は何とも思ってはいない。が、ナマエに対するお前の態度が気に食わん!!」
「態度が気に食わない、か……そんな事言われても、どうすれば良いんだ?オレはナマエはもちろん、お前達にも危害を加えないよう団員達にも通達する。それだけじゃ物足りないのか?」
「当たり前だ!貴様の……貴様等の所為でナマエがどれだけ苦痛を強いられたか……それが解っての言動か!?」
(あ~、もう面倒くさい……)
「お二人とも、そこまででございます」
「止めるな、ミヤビ」
「これ以上お嬢様のご機嫌を損ねるようであれば……如何に貴方であれど容赦致しません」
カチャリと音を立てながら、いつの間にか【One Light(最愛なる魔王さま)】を発動し小銃を手にしたミヤビが、照準をカゲロウのこめかみに合わせていた。
「はいはいは~い、3人ともそこまで。これ以上面倒くさくなるのはゴメンだよ」
盛大な溜息を溢すと、ナマエは心底嫌そうな顔を隠そうともしなかった。
それどころか、眉間に皺を寄せながら苦い顔をし言葉を紡いだ。
「暫く拠点をここに戻す。それならミヤビの目があるし、2人とも無茶な争いはしないでしょ。私の妥協案が飲めないなら――ミヤビ、2人を始末して」
「かしこまりました。さて……お嬢様のお優しい心遣い、如何なさいますか?ご返答次第では――これ以上お嬢様の憂いにならぬ様、強制的にでも排除させて頂きます」
「吾輩はそんな事許さぬッ!!」
クロロが言い放った言葉に、カゲロウは激怒した。
「何故貴様みたいな輩をナマエの近くに置かねばならぬのだ!?貴様の様な飢えた獣を――ナマエの傍に置くことは出来ぬ!!」
「飢えた獣?ククッ……面白いことを言うな。それはお前の方だろ?ナマエに好意を寄せているのはオレには解かるぞ?いや、ナマエ以外は気付いていると言った方がいいかな?」
「へ?」
「なッ……!?」
一気に顔を赤くしたカゲロウは、周りにいる者達を見回した。
ナマエ以外はクロロの言った通り、皆カゲロウの気持ちに気付いているのか視線を彷徨わせていた。
「吾輩は従者としてナマエに好意を抱いているだけだ!決して貴様の言うようなやましい気持ちでなど……」
「ない、と言い切れるのかい?少なくとも、お前は昔付き合っていたという時からナマエに対する気持ちに変わりはないと思うけど……違うのかな?」
「喧しいわッ!貴様に何が分かる?!我輩には主としての敬愛の念以外無い。それが真実だ!!」
「へェ……あくまでもしらを切るつもりなんだ?」
子供が新しい玩具を見つけた時のような顔をしながら、クロロはカゲロウを見つめた。
「面白い事になりそうだ。ナマエ」
「ん?」
「オレは暫くお前と一緒にいたい。いいだろう?」
「……は?」
「コイツの気持ちを確かめたいのもあるけど、ナマエにオレ個人の事を知って貰いたいんだ。蜘蛛のリーダーではなく、ただの男としてのオレをね」
好青年然りと言った表情で語るクロロを見ながら、ナマエは逡巡した。
(“嫌い”じゃないけど、“好き”でもないしなぁ……かと言って、カゲロウにした事は許せないし……どうしたもんかねぇ)
面倒くさそうに頭を掻いているナマエを見て、カゲロウは此処ぞとばかりに畳み掛けた。
「いいかナマエ、コヤツの言動に惑わされるな!どうせ直ぐにまたお前に危害を加えるに決まっている!!お前の命があれば、吾輩は今すぐコヤツを排除するぞ!?」
「だから言ってるだろ?オレはもうナマエに危害を加えるつもりは無いって。お前にも手は出さない様に団員達にも通達しておく。それで問題は無いだろ?」
「吾輩がそんな甘言に惑わされると思ってるのか?!“人間”は同じ過ちを繰り返す。何度でも、だ!吾輩にした事は何とも思ってはいない。が、ナマエに対するお前の態度が気に食わん!!」
「態度が気に食わない、か……そんな事言われても、どうすれば良いんだ?オレはナマエはもちろん、お前達にも危害を加えないよう団員達にも通達する。それだけじゃ物足りないのか?」
「当たり前だ!貴様の……貴様等の所為でナマエがどれだけ苦痛を強いられたか……それが解っての言動か!?」
(あ~、もう面倒くさい……)
「お二人とも、そこまででございます」
「止めるな、ミヤビ」
「これ以上お嬢様のご機嫌を損ねるようであれば……如何に貴方であれど容赦致しません」
カチャリと音を立てながら、いつの間にか【One Light(最愛なる魔王さま)】を発動し小銃を手にしたミヤビが、照準をカゲロウのこめかみに合わせていた。
「はいはいは~い、3人ともそこまで。これ以上面倒くさくなるのはゴメンだよ」
盛大な溜息を溢すと、ナマエは心底嫌そうな顔を隠そうともしなかった。
それどころか、眉間に皺を寄せながら苦い顔をし言葉を紡いだ。
「暫く拠点をここに戻す。それならミヤビの目があるし、2人とも無茶な争いはしないでしょ。私の妥協案が飲めないなら――ミヤビ、2人を始末して」
「かしこまりました。さて……お嬢様のお優しい心遣い、如何なさいますか?ご返答次第では――これ以上お嬢様の憂いにならぬ様、強制的にでも排除させて頂きます」