魔女
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「ころ……された?お母さんが【指環】に飲まれたのは――お前等の仕業だったのか?!」
「そうだとも!儂等“魔女”が嵌めたのじゃ!“あの女”の目の前で“使い魔”とも呼べぬ犬を殺してな!!」
「貴様……!」
「……るさない…………許さない!!」
ナマエの瞳から一筋の雫が流れ落ちると、そこから光が生まれナマエの身体を包み込んだ。
「許さない……私は――お前を許さない!!」
「許されずとも良いわ。お前も直ぐに“あの女”の元へ逝かせてやるからの」
「貴様が父上を……貴様等“魔女”が殺したのか!?」
「お前はあの時の子犬か?そうさ、目障りな“あの女”を消し去るために利用させてもろたのよ!」
「許さない……絶対に許さない!!」
光が消え失せナマエの姿が認識出来るようになったと思ったが、そこにいたのはナマエの姿をした別のモノだった。
「ほぉ……コレが【指環】に飲まれた者の姿か」
「……違う」
「違う?どこがだ??どう見ても今のお前は“人間”ではないじゃないか」
「……ナマエ…………なのか?」
呆然としているクロロをよそに、“魔女”とナマエは睨み合っていた。
「我が名は【エラトー】。この者の身に宿る“神”なり」
「“神”だと?ハッ、笑わせるではないわ!この世に“神”などおらぬ!!」
「“悪魔”はおっても“神”はおらぬと?痴れ者め……“神”がおらねば“悪魔”は存在せぬ。そんな簡単な事も解らぬのか?我等は表裏一体ぞ」
「黙れッ!儂は“悪魔”――【ルシファー】様しか信じぬ!!」
「これはまた面白い事を言う。【ルシファー】など、元は“神の子”ぞ。堕天した“神の子”を崇拝するのであらば、尚更“神”を認めるのが道理であろう?」
目を細めるナマエの姿をした【エラトー】と名乗った女に、“魔女”以外の3人は何も言えずに立ち尽くしていた。
「煩いッ!煩い煩い煩いッ!!」
「現実を受け入れるのだな」
「黙れッ!!貴様など焼き払ってくれるわ!!!」
“魔女”はそう言うと、掌に炎を現し振り翳した。
「たわけが……」
それを怖がるでもなく、【エラトー】は同じように手を翳すと“魔女”の生み出した炎は霧散した。
「この程度で“魔女”を名乗るとはな……哀れな女よ」
【エラトー】の“力”は“人間”には計り知れないモノがあった。明らかに“人間”とは違うオーラが漂っている。3人はその姿を黙って見ることしか出来なかった。
「ふむ……この程度の愚か者であらば、我でなくとも大丈夫か。おいそこの3人」
「はっ」
「なんでしょうかねぇ?」
「……」
【エラトー】は振り向くと3人を見据えた。
「我が“指環”を抑える。この娘が満足するまで好きにさせるが良かろう」
「かしこまりました」
「いいですよォ」
「おい」
「なんじゃ?」
「何故ナマエの身体に自称“神”が現れる?」
「聞いておらんのか?この娘は我が血筋の者。それに我は正真正銘の“神”じゃ」
「証拠は?」
「疑り深い“人間”よの……これでどうじゃ?」
そう言いながら、【エラトー】が宿るナマエの身体がまた輝き出した。
光が収まると、そこには竪琴を持った黄金色に輝く女の姿があった。
「我の真の姿よ」
「ほぅ……嘘ではない、という事か」
「先程から申しておるじゃろう。我は“神”じゃと。もうよいか?この娘の身体に負担が掛かる」
「あぁ。十分だ」
クロロの答えに【エラトー】は姿を消し、ナマエは元の姿に戻った。
「おのれ……たかが小娘に宿る“神”など認めぬぞ!」
“魔女”は【エラトー】が姿を消したことを認識するやいなや、ナマエ達に向かってまた炎を放とうとした。
「……許さないって言ったよね?」
先程まで意識を【エラトー】に支配されていたにも関わらず、ナマエは何事もなかったかの様に“魔女”に向かって言い放った。
「シルバ小父様から貰ったこのベンズナイフ……即死はしないだろうけど――苦しみながら死ね!」
「そうだとも!儂等“魔女”が嵌めたのじゃ!“あの女”の目の前で“使い魔”とも呼べぬ犬を殺してな!!」
「貴様……!」
「……るさない…………許さない!!」
ナマエの瞳から一筋の雫が流れ落ちると、そこから光が生まれナマエの身体を包み込んだ。
「許さない……私は――お前を許さない!!」
「許されずとも良いわ。お前も直ぐに“あの女”の元へ逝かせてやるからの」
「貴様が父上を……貴様等“魔女”が殺したのか!?」
「お前はあの時の子犬か?そうさ、目障りな“あの女”を消し去るために利用させてもろたのよ!」
「許さない……絶対に許さない!!」
光が消え失せナマエの姿が認識出来るようになったと思ったが、そこにいたのはナマエの姿をした別のモノだった。
「ほぉ……コレが【指環】に飲まれた者の姿か」
「……違う」
「違う?どこがだ??どう見ても今のお前は“人間”ではないじゃないか」
「……ナマエ…………なのか?」
呆然としているクロロをよそに、“魔女”とナマエは睨み合っていた。
「我が名は【エラトー】。この者の身に宿る“神”なり」
「“神”だと?ハッ、笑わせるではないわ!この世に“神”などおらぬ!!」
「“悪魔”はおっても“神”はおらぬと?痴れ者め……“神”がおらねば“悪魔”は存在せぬ。そんな簡単な事も解らぬのか?我等は表裏一体ぞ」
「黙れッ!儂は“悪魔”――【ルシファー】様しか信じぬ!!」
「これはまた面白い事を言う。【ルシファー】など、元は“神の子”ぞ。堕天した“神の子”を崇拝するのであらば、尚更“神”を認めるのが道理であろう?」
目を細めるナマエの姿をした【エラトー】と名乗った女に、“魔女”以外の3人は何も言えずに立ち尽くしていた。
「煩いッ!煩い煩い煩いッ!!」
「現実を受け入れるのだな」
「黙れッ!!貴様など焼き払ってくれるわ!!!」
“魔女”はそう言うと、掌に炎を現し振り翳した。
「たわけが……」
それを怖がるでもなく、【エラトー】は同じように手を翳すと“魔女”の生み出した炎は霧散した。
「この程度で“魔女”を名乗るとはな……哀れな女よ」
【エラトー】の“力”は“人間”には計り知れないモノがあった。明らかに“人間”とは違うオーラが漂っている。3人はその姿を黙って見ることしか出来なかった。
「ふむ……この程度の愚か者であらば、我でなくとも大丈夫か。おいそこの3人」
「はっ」
「なんでしょうかねぇ?」
「……」
【エラトー】は振り向くと3人を見据えた。
「我が“指環”を抑える。この娘が満足するまで好きにさせるが良かろう」
「かしこまりました」
「いいですよォ」
「おい」
「なんじゃ?」
「何故ナマエの身体に自称“神”が現れる?」
「聞いておらんのか?この娘は我が血筋の者。それに我は正真正銘の“神”じゃ」
「証拠は?」
「疑り深い“人間”よの……これでどうじゃ?」
そう言いながら、【エラトー】が宿るナマエの身体がまた輝き出した。
光が収まると、そこには竪琴を持った黄金色に輝く女の姿があった。
「我の真の姿よ」
「ほぅ……嘘ではない、という事か」
「先程から申しておるじゃろう。我は“神”じゃと。もうよいか?この娘の身体に負担が掛かる」
「あぁ。十分だ」
クロロの答えに【エラトー】は姿を消し、ナマエは元の姿に戻った。
「おのれ……たかが小娘に宿る“神”など認めぬぞ!」
“魔女”は【エラトー】が姿を消したことを認識するやいなや、ナマエ達に向かってまた炎を放とうとした。
「……許さないって言ったよね?」
先程まで意識を【エラトー】に支配されていたにも関わらず、ナマエは何事もなかったかの様に“魔女”に向かって言い放った。
「シルバ小父様から貰ったこのベンズナイフ……即死はしないだろうけど――苦しみながら死ね!」