魔女
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「このままキミを逃がしちゃったら、お嬢様に嫌われちゃうからねェ。悪いけど、キミをご主人様の所に行かせる訳にはいかないなァ。【青嵐血風録(ウタカタ)】」
ハヤトの言葉に反応し、風が吹き荒れた。
「さァて……どうすればお嬢様に喜んで頂けるかなァ」
ニンマリと笑みを浮かべながら、ハヤトは少年を見つめた。
「ボクの正体を見破った上に、邪魔するなんて――許せない」
少年はそう言うと、ズズズッと音を立てながらその背に大きな羽を現し姿を変え始めた。
「おやおや、それが真の姿ですかァ。醜悪ですねェ」
目の前に現れたのは、頭に山羊の様な角を生やし背中に大きな蝙蝠の羽を持った青年の姿をしたインキュバスだった。
「ボクのこの姿を見た“人間”は皆おかしくなっちゃっうんだ。何でか分かる?それはボクが――夢魔だからさ!」
「お嬢様には手出しさせませんよォ」
インキュバスがナマエに向かって行こうとすると、尽く風が吹き荒れ行く手を阻む。
「“人間”の“精気”を取って生きるケダモノに、ワタシの“風”は破れませんよォ」
「クッ……小癪な!たかが“風”ごとき――」
「お前の相手はハヤトだけじゃないよ」
ハヤトが操る“風”とは反対側から、ナマエがインキュバスに向かってベンズナイフを振り下ろした。
「忌々しい……まずはキミから始末してあげるよ」
インキュバスはそう言うと、ナマエの瞳を見つめた。
「さぁ、ボクはキミが望む男だ。そんな危ないモノは捨てるんだ」
「……ッ」
「お嬢様!そいつの目を見てはいけない!!」
ハヤトが叫ぶも、ナマエの目は虚ろになっていく。
「お嬢様!!」
「あっ……あ、あぁッ…………」
ベンズナイフを持つナマエの手がガタガタと震え出す。
「いい子だ。そのまま手を放して……」
「うッ……ぐッ…………うぁ……」
自身の意思とは無関係に、手はベンズナイフを放そうとする。それを気力を持って防ごうとするナマエ。
「チッ……恨まないで下さいよォ、お嬢様?【神風(イデア)】」
ハヤトが呟くと、“風の刃”がナマエに向かって吹き付けた。
「った~!?なっ……何?!」
「邪魔するなよッ!!」
「お嬢様いけませんよォ、夢魔なんかの“術”にかかっては」
「えっ?!かかってたの??」
「正確には“かかりかけてた”んですがねェ。アイツの目を見ずにヤれますかァ?お嬢様」
小馬鹿にしたように言うハヤトに、ナマエは苛つきながら答えた。
「ったく……ヤってやんよ――【独壇場 Beauty(アウトサイダー)】!」
ナマエの声に応えるように【指環】が光りを放った。その光に身を包まれたナマエの身体能力は格段に上がった。
「要は目を見なけりゃいいんでしょ?だったら……」
ナマエはその身体能力でインキュバスの背後を取り、ベンズナイフを振り下ろそうとした。
「ッ……甘い!」
もう少しで切りつけられるという所で、インキュバスは振り向きナマエの目を見ようとした。
「目を見ないように、瞑って戦えばいいだけ!」
インキュバスが振り向いた先には、眼を瞑ったままベンズナイフを構えるナマエがいた。
「馬鹿な真似を――いくら“あの女”の娘だからって、そんな事でボクに勝てるワケが……」
「さっきから黙って聞いてりゃ、私のお母さんを“あの女”呼ばわりしやがって……許さないからね!?」
地面を蹴り、見えないはずのインキュバスに向かって正確に攻撃を仕掛けるナマエ。それをギリギリでインキュバスは避けるも、どんどんと追い詰められていく。
「ちょっ……待って!ボクを殺したら、ボクの片割れとご主人様が黙ってないよ?!」
「「それが何か?」」
冷徹な笑みを浮かべたナマエとハヤトは、そのままインキュバスの答えを聞くこと無くその命を奪い去った。
ハヤトの言葉に反応し、風が吹き荒れた。
「さァて……どうすればお嬢様に喜んで頂けるかなァ」
ニンマリと笑みを浮かべながら、ハヤトは少年を見つめた。
「ボクの正体を見破った上に、邪魔するなんて――許せない」
少年はそう言うと、ズズズッと音を立てながらその背に大きな羽を現し姿を変え始めた。
「おやおや、それが真の姿ですかァ。醜悪ですねェ」
目の前に現れたのは、頭に山羊の様な角を生やし背中に大きな蝙蝠の羽を持った青年の姿をしたインキュバスだった。
「ボクのこの姿を見た“人間”は皆おかしくなっちゃっうんだ。何でか分かる?それはボクが――夢魔だからさ!」
「お嬢様には手出しさせませんよォ」
インキュバスがナマエに向かって行こうとすると、尽く風が吹き荒れ行く手を阻む。
「“人間”の“精気”を取って生きるケダモノに、ワタシの“風”は破れませんよォ」
「クッ……小癪な!たかが“風”ごとき――」
「お前の相手はハヤトだけじゃないよ」
ハヤトが操る“風”とは反対側から、ナマエがインキュバスに向かってベンズナイフを振り下ろした。
「忌々しい……まずはキミから始末してあげるよ」
インキュバスはそう言うと、ナマエの瞳を見つめた。
「さぁ、ボクはキミが望む男だ。そんな危ないモノは捨てるんだ」
「……ッ」
「お嬢様!そいつの目を見てはいけない!!」
ハヤトが叫ぶも、ナマエの目は虚ろになっていく。
「お嬢様!!」
「あっ……あ、あぁッ…………」
ベンズナイフを持つナマエの手がガタガタと震え出す。
「いい子だ。そのまま手を放して……」
「うッ……ぐッ…………うぁ……」
自身の意思とは無関係に、手はベンズナイフを放そうとする。それを気力を持って防ごうとするナマエ。
「チッ……恨まないで下さいよォ、お嬢様?【神風(イデア)】」
ハヤトが呟くと、“風の刃”がナマエに向かって吹き付けた。
「った~!?なっ……何?!」
「邪魔するなよッ!!」
「お嬢様いけませんよォ、夢魔なんかの“術”にかかっては」
「えっ?!かかってたの??」
「正確には“かかりかけてた”んですがねェ。アイツの目を見ずにヤれますかァ?お嬢様」
小馬鹿にしたように言うハヤトに、ナマエは苛つきながら答えた。
「ったく……ヤってやんよ――【独壇場 Beauty(アウトサイダー)】!」
ナマエの声に応えるように【指環】が光りを放った。その光に身を包まれたナマエの身体能力は格段に上がった。
「要は目を見なけりゃいいんでしょ?だったら……」
ナマエはその身体能力でインキュバスの背後を取り、ベンズナイフを振り下ろそうとした。
「ッ……甘い!」
もう少しで切りつけられるという所で、インキュバスは振り向きナマエの目を見ようとした。
「目を見ないように、瞑って戦えばいいだけ!」
インキュバスが振り向いた先には、眼を瞑ったままベンズナイフを構えるナマエがいた。
「馬鹿な真似を――いくら“あの女”の娘だからって、そんな事でボクに勝てるワケが……」
「さっきから黙って聞いてりゃ、私のお母さんを“あの女”呼ばわりしやがって……許さないからね!?」
地面を蹴り、見えないはずのインキュバスに向かって正確に攻撃を仕掛けるナマエ。それをギリギリでインキュバスは避けるも、どんどんと追い詰められていく。
「ちょっ……待って!ボクを殺したら、ボクの片割れとご主人様が黙ってないよ?!」
「「それが何か?」」
冷徹な笑みを浮かべたナマエとハヤトは、そのままインキュバスの答えを聞くこと無くその命を奪い去った。