Fate
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「特別、か」
「そう、“特別”なんだよ。あの2人は」
「そういうお前はどうなんだ?」
「へ?」
「随分と変わった【能力】を使っていたが……特質系なのか?」
「さぁね……確認したことないからわかんないや」
「自分の系統も知らずに【能力】を使ってたのか?!」
「そうだけど……悪い?」
ナマエの意外な言葉に、クロロは目を瞠った。自分の系統も分からずに【能力】を使っているというのは、今まで聞いた事がなかったからだ。
「悪いっていうより、信じられないな……」
「でも現にここにいるんだから、信じるしかないんじゃないの?」
不思議そうにしながら、ナマエは手を止めてクロロを見遣った。
「私は自分の系統に関心ないし、【指環】の“力”もあるからね。そんなに困った事ないしなぁ……逆に訊くけど、系統知っとかないとダメなの?」
「……【能力】を使いこなすには知っておくべきだな。それぞれの系統によって、使える【能力】の種類が変わってくるからな」
「ふーん……」
まるで興味を失ったかのように、ナマエはまた手を動かし始めた。
「すごーい!美味しそう!!」
テーブルに並べられた料理を前に、シャルナークは目を輝かせていた。
「……アンタ等、普段は一体何食べてるの?」
「「「ジャンクフード」」」
3人が口を揃えて答えたのを聞いて、ナマエは呆れ果てていた。
「もっとまともなモノ食べなよ……」
「だって、作ってくれる人いないし」
「だな。自分で作るなら盗んだ方が楽だってのもあるしな」
「お前が毎日作れば済む話だ、ナマエ」
「ちょっと待て!何で私がアンタ等のご飯を毎日作らなきゃいかんの?!おかしくないか!?」
1人喚くナマエを無視し、クロロ達3人は食事を食べ始めた。
「ナマエ、今は聞き流しておけ」
「でもっ――」
「お嬢様、今はカゲロウの意見に従うべきかと」
「ミヤビまで!?」
「騒がしいぞ、ナマエ」
「うっさい!諸悪の根源は黙ってろ!!」
モグモグと咀嚼しながら言うクロロに、ナマエは殺意が芽生えた。
「大体、女に困ってないなら他を当たればいい話じゃないか!何でよりによって私なんだよ!?」
「言ったろ?オレはお前に惚れたと」
「私は人のことをモノ扱いする奴なんか大嫌いだ」
「落ち着け。飯を食う時くらいは大人しくしろ」
「カゲロウ!?」
「狼男の言う通りだ。飯位静かに食わせろ」
「……チッ」
「お行儀が悪いですわ、お嬢様」
ミヤビに窘められると、ナマエは視線を反らして再度舌打ちをした。
「ねぇねぇ!おかわりある?」
「は?」
「だーかーらー、おかわりあるかって訊いてるの!」
「……欲しいならキッチンから勝手に取ってこい」
「いいのか?」
「余すくらいなら食べて貰った方がマシなだけだ」
「なら、オレも遠慮なく貰うか」
シャルナークとフランクリンがキッチンへと向かうと、漸くクロロも綺麗に食べ終わった。
「アンタもおかわりいるなら勝手に取りに行ってよ」
「いや、オレはもう十分だ。それより――」
「団長ー!!」
クロロが何かを言いかけた時に、シャルナークが叫びながら戻って来た。
「……煩いぞ、シャル」
「だってフランクリンがッ!」
「あーもうっ!足りないなら足りないで作るから喚くな!」
「そーじゃなくて!誰か来たって言うんだよ!!」
慌てふためくシャルナークの発言に、ナマエはミヤビを仰ぎ見た。
「あら……本当ですわ。でもこの感じ……“ジン”ですわね」
「そう。なら問題ないね。ミヤビ、もてなしの準備をして」
「かしこまりました、お嬢様」
ミヤビは綺麗なお辞儀をすると、“ジン”と呼んだモノをもてなす準備をするためキッチンへと向かった。
「そう、“特別”なんだよ。あの2人は」
「そういうお前はどうなんだ?」
「へ?」
「随分と変わった【能力】を使っていたが……特質系なのか?」
「さぁね……確認したことないからわかんないや」
「自分の系統も知らずに【能力】を使ってたのか?!」
「そうだけど……悪い?」
ナマエの意外な言葉に、クロロは目を瞠った。自分の系統も分からずに【能力】を使っているというのは、今まで聞いた事がなかったからだ。
「悪いっていうより、信じられないな……」
「でも現にここにいるんだから、信じるしかないんじゃないの?」
不思議そうにしながら、ナマエは手を止めてクロロを見遣った。
「私は自分の系統に関心ないし、【指環】の“力”もあるからね。そんなに困った事ないしなぁ……逆に訊くけど、系統知っとかないとダメなの?」
「……【能力】を使いこなすには知っておくべきだな。それぞれの系統によって、使える【能力】の種類が変わってくるからな」
「ふーん……」
まるで興味を失ったかのように、ナマエはまた手を動かし始めた。
「すごーい!美味しそう!!」
テーブルに並べられた料理を前に、シャルナークは目を輝かせていた。
「……アンタ等、普段は一体何食べてるの?」
「「「ジャンクフード」」」
3人が口を揃えて答えたのを聞いて、ナマエは呆れ果てていた。
「もっとまともなモノ食べなよ……」
「だって、作ってくれる人いないし」
「だな。自分で作るなら盗んだ方が楽だってのもあるしな」
「お前が毎日作れば済む話だ、ナマエ」
「ちょっと待て!何で私がアンタ等のご飯を毎日作らなきゃいかんの?!おかしくないか!?」
1人喚くナマエを無視し、クロロ達3人は食事を食べ始めた。
「ナマエ、今は聞き流しておけ」
「でもっ――」
「お嬢様、今はカゲロウの意見に従うべきかと」
「ミヤビまで!?」
「騒がしいぞ、ナマエ」
「うっさい!諸悪の根源は黙ってろ!!」
モグモグと咀嚼しながら言うクロロに、ナマエは殺意が芽生えた。
「大体、女に困ってないなら他を当たればいい話じゃないか!何でよりによって私なんだよ!?」
「言ったろ?オレはお前に惚れたと」
「私は人のことをモノ扱いする奴なんか大嫌いだ」
「落ち着け。飯を食う時くらいは大人しくしろ」
「カゲロウ!?」
「狼男の言う通りだ。飯位静かに食わせろ」
「……チッ」
「お行儀が悪いですわ、お嬢様」
ミヤビに窘められると、ナマエは視線を反らして再度舌打ちをした。
「ねぇねぇ!おかわりある?」
「は?」
「だーかーらー、おかわりあるかって訊いてるの!」
「……欲しいならキッチンから勝手に取ってこい」
「いいのか?」
「余すくらいなら食べて貰った方がマシなだけだ」
「なら、オレも遠慮なく貰うか」
シャルナークとフランクリンがキッチンへと向かうと、漸くクロロも綺麗に食べ終わった。
「アンタもおかわりいるなら勝手に取りに行ってよ」
「いや、オレはもう十分だ。それより――」
「団長ー!!」
クロロが何かを言いかけた時に、シャルナークが叫びながら戻って来た。
「……煩いぞ、シャル」
「だってフランクリンがッ!」
「あーもうっ!足りないなら足りないで作るから喚くな!」
「そーじゃなくて!誰か来たって言うんだよ!!」
慌てふためくシャルナークの発言に、ナマエはミヤビを仰ぎ見た。
「あら……本当ですわ。でもこの感じ……“ジン”ですわね」
「そう。なら問題ないね。ミヤビ、もてなしの準備をして」
「かしこまりました、お嬢様」
ミヤビは綺麗なお辞儀をすると、“ジン”と呼んだモノをもてなす準備をするためキッチンへと向かった。