本編【31話~最終話】
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翌朝.。
趙雲の部屋で甘いひと時を過ごした後、正式に放免となった○が外へ出ると、そこには待ちわびていた男たちが顔を揃えていた。
「○! 無事だったか!」
真っ先に声を上げたのは馬超だった。
彼の後ろには、親衛隊の兵士たちも顔を並べ、安堵の表情を浮かべている。
「死に損なったわ」
○がいつものように生意気な口調で笑ってみせると、馬超は豪快に笑い飛ばした。
「全くだ、お前が処刑されるなんてことになったら、俺たちが城門をぶち破ってでも助け出すところだったぞ!」
馬超は喜びを抑えきれないといった様子で、○の肩を抱き寄せ、そのまま力任せに抱きしめた。
「良かった、本当によかった! これでお前も、名実ともに俺たちの仲間だ!」
「心配してくれてありがとう」
○が軽く抱きしめ返す。
そこへ背後から音もなく現れた趙雲が馬超の手首を掴んだ。
「馬超殿。そこまでにしていただこう」
馬超が不思議そうに手を離すと、趙雲は一歩前に出た。
「彼女はまだ、……心身ともに休息が必要な身だ。あまり手荒な扱いは控えてもらいたい」
「そうか?元気そうだぞ」
馬超が首を傾げると、親衛隊の兵士たちが「将軍、顔が怖いですよ」と小声で囁き合う。
趙雲は動じることなく、ただ真っ直ぐに馬超を見据え、その肩に置かれた手の感触を払拭するかのように、○の肩を抱き直した。
○は背後で、趙雲の耳の付け根が微かに赤いことを見逃さない。
(……ふふ、昨日の今日でこれだもの。嫉妬深いんだから)
馬超は、趙雲が○を背後に隠すように立ちはだかる様子を見て不可解そうに顎に手を当てた。
「何かいつもと雰囲気が違うな」
馬超の鋭い指摘に、親衛隊の兵士たちも「確かに」「いつもの趙雲殿とは少し雰囲気が違いますね」とざわめき始める。
すると○はいたずらっぽく目を細め、趙雲の背後からひょいと顔を出した。
そして趙雲の右腕に遠慮なく抱きつき、わざとらしく身体を密着させる。
「だって私たち、こういうことだから」
○は幸せそうに趙雲の腕に頬を寄せ、馬超たちに見せつけるように言い放った。
その堂々とした宣言に、周囲の兵士たちは「ええっ!」「やっぱり!」と一斉に沸き立つ。
「な、なにぃ…!? 趙雲、お前というやつは、いつの間に!あんなに冷たくしてたくせに!」
馬超が驚愕して目を見開く中、趙雲は表情ひとつ変えず、しかしその耳元をわずかに赤く染めながら、いつもの凛とした、けれどどこかぎこちない口調で窘めた。
「……○、やめなさい」
趙雲はそう言って彼女を引き離そうとするが、その手つきは驚くほど優しい。
○はそれを分かっていて、さらに強く抱きつく。
「やめない。なによ。昨日の夜は4回も「○っ!!」
趙雲は慌てて彼女の言葉を遮り、周囲を牽制するように咳払いをした。
規律を重んじる堅物な将軍と、彼を翻弄してやまない奔放な女。
その光景を見ていた馬超は、やがて呆れたように肩をすくめ、豪快に笑い出した。
「これが骨抜きにされたってやつか!」
趙雲は「…骨抜きなどではない」と静かに反論したが、彼が○を包み込むような眼差しは、誰の目にも明らかなほど、深い慈しみと愛に満ちていた。
長編にお付き合いいただき、ありがとうございました。
実はこの作品、シーズン2や短編も書いておりますが、それはまた後日…
趙雲の部屋で甘いひと時を過ごした後、正式に放免となった○が外へ出ると、そこには待ちわびていた男たちが顔を揃えていた。
「○! 無事だったか!」
真っ先に声を上げたのは馬超だった。
彼の後ろには、親衛隊の兵士たちも顔を並べ、安堵の表情を浮かべている。
「死に損なったわ」
○がいつものように生意気な口調で笑ってみせると、馬超は豪快に笑い飛ばした。
「全くだ、お前が処刑されるなんてことになったら、俺たちが城門をぶち破ってでも助け出すところだったぞ!」
馬超は喜びを抑えきれないといった様子で、○の肩を抱き寄せ、そのまま力任せに抱きしめた。
「良かった、本当によかった! これでお前も、名実ともに俺たちの仲間だ!」
「心配してくれてありがとう」
○が軽く抱きしめ返す。
そこへ背後から音もなく現れた趙雲が馬超の手首を掴んだ。
「馬超殿。そこまでにしていただこう」
馬超が不思議そうに手を離すと、趙雲は一歩前に出た。
「彼女はまだ、……心身ともに休息が必要な身だ。あまり手荒な扱いは控えてもらいたい」
「そうか?元気そうだぞ」
馬超が首を傾げると、親衛隊の兵士たちが「将軍、顔が怖いですよ」と小声で囁き合う。
趙雲は動じることなく、ただ真っ直ぐに馬超を見据え、その肩に置かれた手の感触を払拭するかのように、○の肩を抱き直した。
○は背後で、趙雲の耳の付け根が微かに赤いことを見逃さない。
(……ふふ、昨日の今日でこれだもの。嫉妬深いんだから)
馬超は、趙雲が○を背後に隠すように立ちはだかる様子を見て不可解そうに顎に手を当てた。
「何かいつもと雰囲気が違うな」
馬超の鋭い指摘に、親衛隊の兵士たちも「確かに」「いつもの趙雲殿とは少し雰囲気が違いますね」とざわめき始める。
すると○はいたずらっぽく目を細め、趙雲の背後からひょいと顔を出した。
そして趙雲の右腕に遠慮なく抱きつき、わざとらしく身体を密着させる。
「だって私たち、こういうことだから」
○は幸せそうに趙雲の腕に頬を寄せ、馬超たちに見せつけるように言い放った。
その堂々とした宣言に、周囲の兵士たちは「ええっ!」「やっぱり!」と一斉に沸き立つ。
「な、なにぃ…!? 趙雲、お前というやつは、いつの間に!あんなに冷たくしてたくせに!」
馬超が驚愕して目を見開く中、趙雲は表情ひとつ変えず、しかしその耳元をわずかに赤く染めながら、いつもの凛とした、けれどどこかぎこちない口調で窘めた。
「……○、やめなさい」
趙雲はそう言って彼女を引き離そうとするが、その手つきは驚くほど優しい。
○はそれを分かっていて、さらに強く抱きつく。
「やめない。なによ。昨日の夜は4回も「○っ!!」
趙雲は慌てて彼女の言葉を遮り、周囲を牽制するように咳払いをした。
規律を重んじる堅物な将軍と、彼を翻弄してやまない奔放な女。
その光景を見ていた馬超は、やがて呆れたように肩をすくめ、豪快に笑い出した。
「これが骨抜きにされたってやつか!」
趙雲は「…骨抜きなどではない」と静かに反論したが、彼が○を包み込むような眼差しは、誰の目にも明らかなほど、深い慈しみと愛に満ちていた。
長編にお付き合いいただき、ありがとうございました。
実はこの作品、シーズン2や短編も書いておりますが、それはまた後日…
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