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電子の迷い子とアジテーター〜電脳世界での「先導」とは

電子の世界…人間の扱うコンピュータの世界は、本来ならば出会うことのないであろう人間達が同じレベルで出会う場所だ。少し砕くと、とんでもない有名人が自分のすぐそばにいるという事実が量産される場所だ。例えば、どのSNSでもいいが、「RT(或いはリブログ)」や「いいね」を思い出してみてほしい。どこにいるかは知らねど趣味が近い「仲間」とそういうリアクションを送り合うだけでなく、同じ好きなアーティストの公式垢とか、インフルエンサーからも同じようにリアクションをもらえる。それが電子の世界の特徴であり、楽しさである。
一方で、電子世界における「人間(ユーザー)」は必ずしも現実社会の彼らと同じ性質であるとは限らないということも考慮されたい。多くの人間は現実世界に於いて何かしらの形で抑圧され、苦痛を感じている。「授業がだるい」とか、「残業が多すぎる」などもその一つと言えよう。それらを対消滅させるが如く、人間は電子世界に希望や理想を見出し、ある者は愚痴を書き共感を集め、またある者は現実でのコンプレックスを克服したような人格を演じ、現実世界の自分とのバランスを取ろうとする。
これらの振る舞い全てが、「顔の無いクワイア」と表現できるのではないかと私は考える。
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