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ストーリー要約

アイドルユニット・Valkyrieの次回作の構想を練ろうとするもスランプに陥った影片。新たな表現を模索する彼に、真と宙から、NFT系メタバースサービスの実験的ワールド「テストワールド」への案内を受ける。

メタバースの世界に降り立った影片は、仮想空間では限りないリアル的表現と不可思議な芸術表現が共存することに深く感銘を受ける。そしてそれを後押しするように、「テストワールド」はユーザーがワールド内で作品を発表し販売できるNFT系のメタバースであり、影片は自分で作った作品たちを売り始める。
すると、影片の作品は一気に人気に火が付き、通常の通貨に換算すれば億単位の額になるようになった。その反応を受けて、更に作品を作ろうとする影片。その時、帰国した斎宮がそれを制止するためにワールドにjoinした。
「芸術家であるならば、己の作品を目先の金に任せて売り払うなんて真似はするな」。激怒する斎宮。思い直す影片。「自分の作品の本当の価値は何だろうか?」その答えは、「少なくともこんな高いのは不自然だ」。斎宮と影片は「テストワールド」内に「レイドボス」として「機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」を設定、高騰し過ぎた市場を最初からなかったものにした。
現実に帰還したValkyrie。影片が「テストワールド」内で発表した作品の多くは失われ、残ったものも、3Dプリンタで出力してみればなんとなく物足りない。「まだまだ腕が足らない」。そう独りごつ影片に、斎宮は影片が自分から離れ、彼らしい表現技法を自力で探し発表したことへの喜びを伝える。

時は流れ、新曲「迷宮電子回廊」の発表会。テーマは、最終的に斎宮の得意とする繊細な中世ヨーロッパ的表現センスと、影片が得てきた退廃的で現代的なセンスの融合。この発表の完成で、Valkyrieはようやく、斎宮と影片の二人が対等に才能を発揮し合うユニットに成長したのだった。
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