霊能力者のΨ難
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転校生の名前は鳥束零太くん。霊能力者らしい。
で、今はクラスの皆が守護霊を見てもらおうと周りに集まっている。私はというと、幽霊の部類が大の苦手なので、話の輪に入れずにいる。守護霊とかよく分かんないし霊ってつくんだからオバケだよね?そんなのが四六時中一緒に居るなんて現実耐えられない!
かっこいい鳥束くんと話してみたかったんだけどなぁ…。
そう思っていると楠雄が教室に入ってきて鳥束くんを連れて行ってしまった。凄い形相だったけどどうしたんだろう?ああ、そういえば昨日来た霊能力者って鳥束くんだったのかな?てことはあの人も楠雄の正体知ってるのか…。
「ねぇ守護霊だって!気にならない?鳥束くんかっこいいし!」
『かっこいいのはわかるけど守護霊なんてそんな非現実的な…』
「あはは…ナマエってば幽霊とかそういうのダメだもんね。虫よりダメだよね?」
『だって怖いんだもん!』
「でも話せる口実って今のところこれくらいしか無いしちょっと話に行ってみようよ!』
『えぇ…もう、着いて行くだけだからね』
私は友達と鳥束くんを探しに教室を出た。
少し歩くと人だかりが出来ていたので凡そそこに居るだろうと足を止める。なんだかチワワチワワと聞こえるけど一体何の話をしていたんだろう?
「はーい!私の守護霊も見て欲しいでーす!」
「はいはいちょっと待つっスよ!えー、君の守護霊は音楽家っぽいっスね!」
友達の守護霊は音楽家か…。確かにこの子はピアノ習ってて上手だし……え、待って本当に守護霊って居るの?
私は鳥束くんの数歩後ろに居る楠雄の傍に寄った。
『ねえ楠雄、守護霊って本当に居るの?』
《こいつは本物の霊能力者だ。居て間違い無いだろう》
『えっ、てことはこの廊下…いや、学校中幽霊だらけ!?』
なんだか急に寒気がして私は無意識に楠雄の腕にしがみついていた。
楠雄は気にする素振りもなく、黙って鳥束くんを見ている。するとそれに気付いた鳥束くんは私と楠雄の元までやって来ては、大声を上げた。
「えぇっ!?ちょっ、えぇ!?斉木さん彼女居たんスか!?」
《煩い少し黙れ。ナマエはただの幼馴染だ》
「幼馴染が彼女って…斉木さんずるいっス!」
《人の話を聞け》
「ん?ていうか同じクラスの子っスよね?君の守護霊も見てあげましょうか?」
『や…あの……お断りします!!』
私の声は廊下中に響き渡った。
そして暫くの間、廊下で告白した男子が女子に大声で断られたという噂も広まったのだった。
で、今はクラスの皆が守護霊を見てもらおうと周りに集まっている。私はというと、幽霊の部類が大の苦手なので、話の輪に入れずにいる。守護霊とかよく分かんないし霊ってつくんだからオバケだよね?そんなのが四六時中一緒に居るなんて現実耐えられない!
かっこいい鳥束くんと話してみたかったんだけどなぁ…。
そう思っていると楠雄が教室に入ってきて鳥束くんを連れて行ってしまった。凄い形相だったけどどうしたんだろう?ああ、そういえば昨日来た霊能力者って鳥束くんだったのかな?てことはあの人も楠雄の正体知ってるのか…。
「ねぇ守護霊だって!気にならない?鳥束くんかっこいいし!」
『かっこいいのはわかるけど守護霊なんてそんな非現実的な…』
「あはは…ナマエってば幽霊とかそういうのダメだもんね。虫よりダメだよね?」
『だって怖いんだもん!』
「でも話せる口実って今のところこれくらいしか無いしちょっと話に行ってみようよ!』
『えぇ…もう、着いて行くだけだからね』
私は友達と鳥束くんを探しに教室を出た。
少し歩くと人だかりが出来ていたので凡そそこに居るだろうと足を止める。なんだかチワワチワワと聞こえるけど一体何の話をしていたんだろう?
「はーい!私の守護霊も見て欲しいでーす!」
「はいはいちょっと待つっスよ!えー、君の守護霊は音楽家っぽいっスね!」
友達の守護霊は音楽家か…。確かにこの子はピアノ習ってて上手だし……え、待って本当に守護霊って居るの?
私は鳥束くんの数歩後ろに居る楠雄の傍に寄った。
『ねえ楠雄、守護霊って本当に居るの?』
《こいつは本物の霊能力者だ。居て間違い無いだろう》
『えっ、てことはこの廊下…いや、学校中幽霊だらけ!?』
なんだか急に寒気がして私は無意識に楠雄の腕にしがみついていた。
楠雄は気にする素振りもなく、黙って鳥束くんを見ている。するとそれに気付いた鳥束くんは私と楠雄の元までやって来ては、大声を上げた。
「えぇっ!?ちょっ、えぇ!?斉木さん彼女居たんスか!?」
《煩い少し黙れ。ナマエはただの幼馴染だ》
「幼馴染が彼女って…斉木さんずるいっス!」
《人の話を聞け》
「ん?ていうか同じクラスの子っスよね?君の守護霊も見てあげましょうか?」
『や…あの……お断りします!!』
私の声は廊下中に響き渡った。
そして暫くの間、廊下で告白した男子が女子に大声で断られたという噂も広まったのだった。