恋は甘く煮詰めて
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煌びやかなジュエリーが並ぶ店内とぴっしりとスーツを着た大人たちがこちらに笑顔向けていらっしゃいませと言う。そんな雰囲気に圧倒されてる彼女が可愛い。俺が初めてお店に入った時みたいで、なんだか笑えてしまった。
「…なんですか」
少し嫌な顔をして俺を見ている彼女に『なんでもないよ』とはぐらかす。店内を見て回っていると隣にいたはずの彼女がいつの間にか足を止めて、ショーケースの中をしきりに覗き込んでいた。
『何見てるの?』
「推しのネックレスを見つけて…」
そう言って指さしたのは俺のつけているネックレス。いや、俺の方見れば?!キラキラと目を輝かせている彼女を見て、俺のファンなんだと改めて思った。
『つけてみる?』
「えっ?!」
困惑する彼女をよそに、店員さんに同じものをケースから出してもらう。男女問わずのデザインは華奢な彼女の首元によく映えた。俺はシルバーだけど、彼女はゴールドの方がよく似合ってる。試着をしてジッと鏡を見つめている彼女に思わず口角が緩んだ。
『これください』
「…?!山田さん?!」
かしこまりました、と店員さんは満面の笑みで会釈すると、ショーケースに残っていた値札を下げてレジへと向かった。
「ど、どういうことですか…!」
『俺からのプレゼント。』
あわあわとしながら彼女はショーケースに残っているシルバーのネックレスの値札を指さして「こんな高価なものいただけないです!」なんて小声で言った。
『大丈夫、お金はあるから』
あ、今絶対 “そういうことじゃない”って顔してる。
「……ありがとうございます」
車に戻り助手席に座った彼女の膝の上には、鮮やかなブルーの紙袋があった。彼女の首元で真新しく光っているネックレスが街の灯りを反射させている。
『どういたしまして』
ふと時計を見ると20時になろうとしていた。そういえば夕飯、食べてないよな。緊張と楽しさで気づいてなかった空腹を今更感じ始める。
『ねえ、お腹空かない?』
「…そうですね、何か食べましょうか」
とは言っても、無防備に外食すのはリスキーで。結局ここから近い俺の家で食べることにした。最初は彼女に「推しの家には行けません」なんて言われたけど。途中にあるスーパーでご飯とお酒を買って家に着けば、彼女は口をあんぐりと開けて建物を見上げていた。
『どうぞ〜』
「お邪魔します。」
…掃除しといてよかった。ほっとしたのもつかの間、俺の家に彼女の匂いがふわりと混ざって、なんだかドキドキし出す。落ち着けと自分を諭して彼女をリビングに案内すると、キョロキョロと部屋を見回していた。
『どしたの?』
そう言えば彼女は少し躊躇いながらあの…と小さく口を開いた。
「本当にここでゲームしてるんですか?」
『え、あぁ、うん』
遊び場のことかな?なんて瞬時に理解して、あの部屋だよと閉まっているドアを指さした。ふと彼女を見ればキラッキラに目を輝かせている。本当に好きなんだな、俺の事。なんて自惚れてしまって。
『見る?』
彼女のYESは今までで1番早かった気がする。
「…なんですか」
少し嫌な顔をして俺を見ている彼女に『なんでもないよ』とはぐらかす。店内を見て回っていると隣にいたはずの彼女がいつの間にか足を止めて、ショーケースの中をしきりに覗き込んでいた。
『何見てるの?』
「推しのネックレスを見つけて…」
そう言って指さしたのは俺のつけているネックレス。いや、俺の方見れば?!キラキラと目を輝かせている彼女を見て、俺のファンなんだと改めて思った。
『つけてみる?』
「えっ?!」
困惑する彼女をよそに、店員さんに同じものをケースから出してもらう。男女問わずのデザインは華奢な彼女の首元によく映えた。俺はシルバーだけど、彼女はゴールドの方がよく似合ってる。試着をしてジッと鏡を見つめている彼女に思わず口角が緩んだ。
『これください』
「…?!山田さん?!」
かしこまりました、と店員さんは満面の笑みで会釈すると、ショーケースに残っていた値札を下げてレジへと向かった。
「ど、どういうことですか…!」
『俺からのプレゼント。』
あわあわとしながら彼女はショーケースに残っているシルバーのネックレスの値札を指さして「こんな高価なものいただけないです!」なんて小声で言った。
『大丈夫、お金はあるから』
あ、今絶対 “そういうことじゃない”って顔してる。
「……ありがとうございます」
車に戻り助手席に座った彼女の膝の上には、鮮やかなブルーの紙袋があった。彼女の首元で真新しく光っているネックレスが街の灯りを反射させている。
『どういたしまして』
ふと時計を見ると20時になろうとしていた。そういえば夕飯、食べてないよな。緊張と楽しさで気づいてなかった空腹を今更感じ始める。
『ねえ、お腹空かない?』
「…そうですね、何か食べましょうか」
とは言っても、無防備に外食すのはリスキーで。結局ここから近い俺の家で食べることにした。最初は彼女に「推しの家には行けません」なんて言われたけど。途中にあるスーパーでご飯とお酒を買って家に着けば、彼女は口をあんぐりと開けて建物を見上げていた。
『どうぞ〜』
「お邪魔します。」
…掃除しといてよかった。ほっとしたのもつかの間、俺の家に彼女の匂いがふわりと混ざって、なんだかドキドキし出す。落ち着けと自分を諭して彼女をリビングに案内すると、キョロキョロと部屋を見回していた。
『どしたの?』
そう言えば彼女は少し躊躇いながらあの…と小さく口を開いた。
「本当にここでゲームしてるんですか?」
『え、あぁ、うん』
遊び場のことかな?なんて瞬時に理解して、あの部屋だよと閉まっているドアを指さした。ふと彼女を見ればキラッキラに目を輝かせている。本当に好きなんだな、俺の事。なんて自惚れてしまって。
『見る?』
彼女のYESは今までで1番早かった気がする。