呪術
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「真希ぃ〜〜〜♡♡」
「は?だれこいつ」
突然現れた、目元の下にある涙黒子が特徴的な、なんていうかエロい生徒会長みたいな顔した女が真希に抱きつき、「げ、あ??!!!」唇と唇。口と口。マウストゥーマウス。そう、キス、接吻、ちゅーなどをかまし野薔薇が目を凝らすほど長くてばさばさのまつ毛がそっと伏せられる。
「真希、久しぶり♡相変わらず好き♡」
「おー。お前も元気そうだな」
「ちょ、っっっっと待て!!!あんた誰だよ、つーかなんで真希さんもキスされて拒んでないわけ!?」
「?私、この世にいるすべての女の子の恋人だから……?」
「はあ!?!?」
「ねえ、なにちゃん?名前は?君の顔見てるだけで涎が出る」
「きっっっっっっ」
全身鳥肌。今が夏だとは思えない。許容困難。
「赤点取ったの?悪い子ね、罰として私の奴隷になりなさい(性的)」だとか、「ご褒美として気持ちいいことたあくさんしてあげる♡(もちろん性的)」だとか言いそうな顔して何を言ってるんだこいつは。
男を肉棒としか思ってない(ど偏見)この女は、絶対に自分の顔の良さを理解している。野薔薇はそういうの、一発でわかってしまうのです。
口の端、何つけてんのか教えてほしいくらいプルプルの唇を舐める赤い舌が、いやらしくて、こんなに色気のある同性を見たことは初めてで、それからそれから。
ぐるぐると先ほどの気持ち悪すぎる発言が帳消しになるレベルの顔面と色気に、──良い匂いまでする、この女、本当に。
甘い甘い蜜に引き寄せられる蜂みたいに、野薔薇から唇を差し出そうと──。
「おい、そこまでにしとけ」
「真希、嫉妬?」
「ほざいてろ」
「かわいい〜♡」
うるうるの唇が離れていってしまった。軽口を叩くあの唇に、触れてしまったら。
甘い、甘い匂いが頭を酩酊させる。
すん、と匂えばまた近くで感じたくなる。
てか、さっきなにしようとした!?!?ぶんぶんと頭を振り、もう何もされていないと言うのに、あの唇は近くにないと言うのに、自分の口を手のひらで覆ってうるさい心臓に心の中で怒鳴っていると、「そうだ」ぱっちりとした大きな目がこちらを見た。
ぴたりと、野薔薇の動きが止まる。じわじわと、口を覆う手のひらに汗をかく。変で気持ち悪い女の、真っ赤に濡れた瞳の色がどろりと蕩ける。あり得ないくらい均整の取れた、余白のない顔面がそろりと微笑んで甘い色の頬が持ち上がった。
「天木名前です。んーと、一応呪術高専の二年生だから、これからよろしくね」
「……え゛」
「あ、そうそう。今日から君の恋人です♡」
「、」
ちゅ、と近くで聞こえた。
頬に、死ぬほど柔らかくて、かさつき一つ感じられない感触。それから、ずっと感じていたいと思ったばかりの、甘い匂いが鼻を掠めて──。
ばたん。野薔薇は、気を失った。
やっぱりこの女、キモすぎる。
天木名前は、
お前にだけは言われたくないと、四方八方から返ってきそうな言葉だが、平気な顔して「この世界の女の子全員私の彼女♡」なんて、能力と顔面に全ブリした男ですら言わない台詞を、言ってのける。どちらかと言うと、全男を手篭めにして全ての男を穴兄弟にしかねない顔をしているのに。
風紀、乱れないかなあ……。学生時代に、最強の片割れと二人して最強(アッチの方も)を振り翳して俺たち穴兄弟で竿姉妹の生産機♡をやってのけた男が白目を剥いて、天木名前が入学してきた時そんなことを心配した。し、実際に「真希さ、まさか……ヤってないよね?」恐る恐る聞いたことがある。相手はもちろん天木名前。
その瞬間、ブリザードが猛威を振るったあの時間を一生忘れることはない。
「センセェひどい。わたし、ちゃんと手順踏むし、
そう、だから、あの時に絶対に決めていたことがある。
来年、新入生で女の子がいるならば、絶対にその子の貞操を守らねばと。あの時、決めていた。何があっても、何が起ころうとも、それだけは、守ると……!!!
「野薔薇ぁぁぁぁ!!!!」
ばああああんと壊れて飛んでいった扉と共に、五条悟は崩れ落ちた。
一番この場にいてほしい存在がいないことに対しての絶望が最強を襲った。
「?先生、釘崎なら名前さんと合同任務だよ」
「い、いつ帰ってくる!?」
「いや、あんた知らないんですか。泊まりですよ、明後日まで帰ってきません」
「ああああああああああ!!!!!!!」
「センセェごちそうさまあ♡」脳内の天木名前がとろとろと瞳を蕩けさせて笑う。
ああ、また、風紀が……。
また、守れなかった……。
センセェ、奥さんいるのにワルイヒト♡なんて言って、男の骨の髄まで絞り取ろうとしてそうなのに……。放課後の教室で、男だけ真っ裸にして色々(性的)してそうなのに……。
くそっやりやがった、あいつ!!!食う気だ!!!!
床をどんどんと拳で叩き、可愛い可愛い教え子を毒牙から守れなかった自分を責め続けていると不意に思い出した。最近、妙に、やたらと機嫌が良かったことを。
「おっぱい大きい子だあいすき〜♡♡」真っ赤な瞳の奥で♡を浮かばせながらとろとろと笑う天木名前を思い出して、
「今すぐその任務取りやめにする!!!!てか、
「は!?」
「田舎から出てきて、都会に憧れてる女の子って可愛いよねえ……」白くてまろい頬に、うっとりするくらい綺麗な手を添えてこぼれ落ちそうなほどの艶を持たせて微笑む天木名前を思い出した。
「野薔薇ああああ!!!!」
「染めたばかりの髪の毛って、きっとなによりも美味しいに違いない」五条悟からのお土産でもらった、高級チョコレートを口に入れながら放ったあの言葉の気持ち悪さを忘れてはならない。
あの女、狙ってやがった、最初から、この時を!!!!
可愛い可愛い僕の教え子を!!!!
「五条先生違う任務あるんじゃなかったっけ?」
「そんなのどうでも良い!」
窓を開けて、桟に足を掛けた。そのときだった。
「おい悟」嫌な予感がした。
そう、いつも邪魔が入る。いつも守れない、大切なものを何一つ。
「私との合同任務がそんなに嫌か」
「ちが、だけど今だけは!!!」
「しのごのいうな。行くぞ」
「あああああああああ!!!!」
「野薔薇ちゃん、とおっても
「星5の200000000万点!」ぷるぷる唇の専売特許を奪われそうな五条悟の唇に負けない唇が、シーツの中に誰かにキスを落として。……。
「野薔薇ああああああああああああああ!!!!」
きっとこれは、妄想でも想像でもない。
これから起こる、五条悟にとっての悪夢と天木名前にとっての天国である。
清潔で清純な清楚な(外面だけ)女の子すぎて、周りに回ってクソエロい生徒会長(ど偏見)として認識されているため、あながち間違いではない天木名前が、エロいことなんて一つも知りませんという綺麗な顔で舌舐めズリしながら虎視眈々と女の子を狙っているため、可愛い可愛い教え子の貞操を守れなかった(襲われること大前提として決定事項)自分に涙を流しながら五条悟は学長に引きずられていった。
なまじ綺麗な顔で、齢17にしてなんのとは言わないが場数を踏んでいるため色気が凄まじい。
だから、男を肉棒としか思っていないとか単位は先生に体を売って補っているだとか言われるんだ。(本人は言われたことがない)
まったく同じ容姿の子がいたらただ単に清楚で綺麗な子だなあとしか思わない。絶対に。だというのに、中身に天木名前が入って、喋り始めたらさあ大変。
ぽてぽての唇は性別問わず惹かれるものがあるし、なによりも溢れ出る色気ととんでもない美貌があらゆる人間をダメにして、女の子の鋼鉄のガードを綿飴にしてそのガードごと美味しく頂くのが天木名前である。
気持ち悪い発言も、天木名前が女の子の手をやわやわ握って言葉なしに微笑めば帳消しになる威力を持っているため、気持ち悪いことを言う名前ちゃんのギャップやばい……♡の一言で落ち着いてしまうのだから、顔が良いって怖い。
「野薔薇ちゃんってね、可愛い可愛い黒子があるんだよ。ここに♡」
センセェ、知らないでしょ?
帰ってきたと思ったら、三日ぶりに会ったと思ったら、この一言。
太腿の際どいところまでスカートを捲り上げて、とろとろの瞳でうっとり笑う天木名前に、五条悟は走って逃げた。と、いうより
「の、のばら!!!」
「は?うっさいわね。何よ」
「な、名前とヤ、って……」
「名前さ、ん……は?あんた、何聞きにきたわけ、わたし、べつに、」
そして五条悟は崩れ落ちた。足が長すぎるせいで、四つん這いの格好になっても床が遠い。いや、いまはそんなことどうだって良い。
視線をあちらこちらにして、真っ赤な顔で恥じらうように二の腕をさすったり太腿をさすったり、──また、守れなかったと、悟は絶望した。
任務が決まっていたあの日から、こうなることは決まっていたが、諦めれきれなかった。一抹の望みにかけた。だというのに、これだ!!
エロ同人に出てくるような見た目で、男ではなく女の子ばかりを狙う悪質非道(お前が言うな)な天木名前に、五条悟は泣き崩れるしかないのだ。
「ご馳走様でしたあ、あっまちがえた。おはようございます、センセェ」
ひっどい言い間違いに悟は白目を剥きそうになった。
清潔で清純で清楚な女の子の仮面を被った、女の子狂い。
白くて毛穴ひとつ見つからない肌に乗っかる、大きな瞳と筋の通った鼻。ぷるぷるの唇と、悩ましげに歪む眉。
総合して、頭が良さそうな知的な雰囲気とそれに反して男を弄んでいそうな見た目。
きっと、男の夢ばかりを集めたエロい生徒会長像が共通認識として頭の中に刻み込まれているが故だと考えられるが、にしたって天木名前はどうしても「エッチなことが上手なんて、悪い子♡」とか言ってそうだし率先して教えそうだ。
まあ、あながち間違いでもないというのが現実である。
そして、悲劇は起こる。いや、起こっていた。
半年ほど前。天木名前が一年生だった頃。
10月31日よりも前のこと。
「天木名前って言います。可愛い可愛い唇で、あなたのお名前教えてくれないかな?」
「え゛」
「ちょ、名前さん!」
「……ぇ」
「♡」
おい待て、もう既に毒牙にかかったやつがいる。
夏油傑の、愛おしい双子の姉妹に天木名前はさらさらとした真っ黒の髪の毛を靡かせ、そろりと両手を二人の頬に添えると優しく優しく親指で唇を触った。
真っ赤な瞳が、とろとろになって目尻が下がる。頬の色が甘く染まり、「私、君たちと仲良くしたい。イイコトたくさんしよ?」熱のこもった声はチョコレートを溶かすような温度で、触れたら離れ難くなってしまうような粘稠さで、美味しそうな淡い唇が動く。
ごくりと、熱くなった唾液を飲み込めば二人は添えられた綺麗な手に自分たちの手を重ねて震える口を開いた。
「美々子、です」
「菜々子です……」
「可愛い君たちにぴったりな綺麗な名前だね」
なにせこの二人、自分より年上の大人ばかりに囲まれていて、その上女性との接触が少なかった。
それが、急に、鼻腔をくすぐる甘い香りと齧ったら簡単に痕がつきそうなほど真っ白で綺麗な肌にお姫様だと勘違いしそうなほど、たっぷりの色気と整った顔の、歳の近い女が自分たちに興味を持ってくれているのだから、落ちるのは早かった。
唇を、撫でる指の優しさに背中がゾクゾクした。言い得ない快感に、初めてのことに、目に涙がたまる。
「は、あ…名前、さ、」
「ななこ、ぉ、わたし変に、、」
「二人とも、もう気持ち良くなっちゃったの?かわいい……♡」
ぽろりと、溢れ出た涙一筋、天木名前は逃さない。
舌で掬い上げ、あまじょっぱい女の味に、びくりと肩を震わせた二人の愛おしさに、この場がホテルじゃないことを呪った。
そっと二人の耳に唇を近づけて、「もっと気持ちいこと、私としようね」なんてたって、天木名前は全女の子の恋人ですので。
発育の良い豊かな胸が押し上げる、制服の胸元を見て、天木名前は歓喜した。小さいのも好きだが、女の子の象徴である部位が大きいことはやはり、素晴らしい。
三人でするなんて、いつぶりかなあ。
額に、耳に、キスを落として天木名前は笑った。
「じゃあ、今度会おうね」
その瞬間、夏油傑が親友でも聞いたことのない声で叫ぶのはお約束である。
美々子と菜々子の純情?
もちろん、全女の子の恋人である天木名前が美味しく頂きました。
そんな名前ちゃん、携帯にはびっしりと女の子の連絡先が詰まっている。当然(?)ですよね。
あまりにも女の子に手を出すスピードが早いため、任務で護衛や調査などがある場合は出来るだけ護衛対象は男だけにしたし、調査の時は決して一人での単独行動は認められていない。
にも関わらず、護衛対象の母親、妹、嫁、浮気相手を気がつけば大好きわたしの彼女♡にしているし、よしよし♡(性的)もその日に済ませている。
そんな女狂いの名前ちゃん、意外なことにアニメと漫画、乙女ゲームが大好きである。
どうせ女の子だろ、と思った最強は驚きのあまり言葉を失った。何故なら、「この男の子とならえっちできる」と恥ずかしそうに見せてきたのは、二次元の男の子で、好きなキャラクターの話題で上がるのは男のばかりであったからだ。
「名前さあ、現実で男つくらないの?」
「ううーん、つくらないかなあ。わたし、女の子がいるし」
山ほどな。
照れたように笑うところだけを見ると、本当にただ顔面が良すぎる綺麗な女の子だというのに。
「アニメとかでは、男ばっかじゃん?好きになるの」
「そう、かっこいいですよねえ。東京リベンジャーズの男の子たち全員好き」
「付き合いたいとは思わないの?」
「頭の中でなら、思いますよ」
「現実とそれ、何が違うの?」
「やだなあ、センセェ。全然違いますよお」
女は現実、男は画面♡
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