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7〈辛いときこそ〉
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「……ならいい」
ベンチに座りながら三人のやり取りを聞き流す。三人は話に花を咲かせている為、忘れているかもしれないが、場所は中庭。やはり人目は気にしなければならない。宣告はせず見張っていると、遠くから三島くんが聞き耳を立てているのが見えた。じっと此方を監視している。
「ん? どこ行くんだ馨」
「ちょっとおべんじょ」
「お、おう。気ぃつけて」
女らしさの欠片もない言葉。それ故、坂本くんに何か勘違いさせてしまったらしく、少しだけ顔を赤らめている。気にせず、三島くんの元へ。
「え、藤村?」
無言で彼の腕を掴み、中庭から校舎内へ引きずる。途中、高巻さんが見ていたが、二人も相手することなど出来ない為、中庭に残った彼らに任せることにした。
どうやら三島くんは、体育教官室で坂本くんが漏らした「アレか!」という言葉が不思議で、ついてきてしまったらしい。何とか辞めてくれと説得し終えて、三島くんを見送ってからチャットで来栖くんへ連絡。ベルベットルームでジャンヌを回収してから彼方の世界へ。
「おわ⁉」
「な、なに」
何故か三人とも私の姿を見て驚いた反応をとる。
「……ビビらせんなよ、藤村か」
「ビビらせる要素あった?」
「藤村さん、これには理由があって……」
来栖くん曰く、少し前まで間違って高巻さんが此方側に来ていたのだという。ほぼ入れ違いのようになっており、あまりのタイミングの良さに驚いていたらしい。
「今度からナビ使うとき気ぃつけねえと……」
「使う道具のことは、確かめとけよ!
なんで見てただけのワガハイの方が詳しいんだよ!」
(ごもっともです)
なんて言葉は呑み込んで辺りを観察する。いつもより濃度が濃い気がする。つまりは歪みが酷くなってきているということ。これは早めに片をつけなければならない。そう改めて心に誓った。
いつ見ても気色の悪い空を眺めながら、さっそく乗り込もうとしたとき、モルガナは来栖くんのことを『ジョーカー』と呼んだ。
「ジョーカー? あだ名か?」
「ダセェ言い方するな! 『コードネーム』だ」
確かに、いつまでも坂本くん、来栖くん呼びはいろいろとまずい。いつ、ナビを使って此方側に人が来るのか分からない。