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0〈死の果て〉
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きっと数時間くらい眠っていたのだと思う。ぼんやりとしていた頭で起き上がり、立ち上がって前へ進もうとしていた。が、足に重りが付いていて思うように歩けなかった上に、出ようにも格子が邪魔して外に出ることが出来なかった。頑丈な格子越しに木製の滑らかなテーブルに椅子。そして鼻がえらく長い老人が見えた。上質なスーツを身に纏っているその人の名前は〝イゴール〟そして、看守の双子。三つ編みに左目に眼帯をしている少女が〝ジュスティーヌ〟サイドをお団子にして右目に眼帯をしている少女が〝カトリーヌ〟
二人はイゴールのことを主と言っていた。そして私は囚人であり<イレギュラー>な存在だと。
私の役目は、ある囚人が来るまで、パレスという欲望を誰にも悟られる事なく粛清すること。それが、生き返る条件だった。
私は理解しがたいこの現状を信じてみようと思い、二つ返事で快諾した。理由は、川田が改心すれば、以前の優しい彼に戻ると思っていたから。
潜入先は自分の家。抜け道を知っている私じゃなければ攻略不可能なほどまで増築と仕掛けを増やしていた。一人入れるギリギリの穴、左右から斧が飛んでくるとか、命に係わるものばかり。楽に戦う術なんて持ち合わせてなんていないから気力が奪われた。変な化け物も出てくるせいで油断ならない。
身を隠し何日もかけてダンジョンの一番内部。大きな扉までセーフルームを駆使し、たどり着くことが出来た。が、扉には頑丈な錠前が掛けられていた。イゴールが言っていた。認知を変える必要があると……。
つまり、現実の世界に戻り、鍵を奪って川田のコレクション部屋を開ける。その部屋に予告状を添えておく。ジュスティーヌが言っていた。欲望の塊、オタカラなるものを奪えば改心できる。人の欲望に形はないが、予告すればもう一人の川田がオタカラを守ろうとする。そうしてやっと具現化することが出来るのだと。予告状を出してしまえば、効果は一日しか持たないのだという。
その日、パレスから引き上げ現実世界に戻ると、病院のベッドに横たわっていた。目を開くと安堵の笑みを浮かべる医者と看護師。どうやら、軽い脳震盪を起こしていたらしい。数分後に現れた川田は心配そうなふりをして迎えに来た。その日の夜退院し、帰りの車の中で頭ごなしに怒られた。内容は酷くくだらない。とあるキャバ嬢に結婚指輪を渡そうとしていた時に病院から電話があり、邪魔されたと。そして、
「やはり、学校に行かせるのは間違っていた。十日後、退学させるから。そのつもりでな」
翌日、川田がそう言ったのだ。今まで、義務のようになっていた執筆活動。大賞をとったら高校に行かせてやるという言葉を信じて頑張ってきたのに。やはり、大人な狡くて嫌いだ。一言で努力を踏みにじっていく。それが許せなくて、やるせなくて辛かった。
持ち合わせがなくてルーズリーフにボールペンで予告状を書く。何を書いたかは、頭に血が上っていて覚えてはいない。足音を出来るだけ立てず、家の中に設置されている監視カメラの死角を縫うように地下へ続く、開かずの扉に辿り着いた。
以前、あの部屋の中に何があるのか知りたくて、動画で見た通りに作った合鍵で錠前を取り外し、石造りの階段を下りてコレクション部屋へと潜入する。八畳ほどの広さで、本棚しかないという違和感を覚えて適当に弄ってみると、もう一つ部屋が現れた。
そこは私が今まで稼いできた金で買い取ったと思われる違法な薬物のオンパレード。おまけに本物にそっくりな銃