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6〈素知らぬ他人〉
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「お前らも聞こえてっか……?」
「にゃー!」
「ニャー」
ほぼ同時にボケてみると、瞬時に坂本くんが「ボケねえでいいからっ!」と、ツッコミを入れてくれた。超気持ちいい。
「オマエら、てこずってるみたいだな? 証人がなんとかって言ってたやつ」
「るせえんだよ」
「カモシダを何とかする方法、教えてやらんでもないけどね。
さっきオマエ、なかなかいい線、突いてたぜ?」
きっと、モルガナはオタカラを盗むことを告げるのだろう。少々うとうとと微睡の淵に座って足先だけ、ぶらぶらさせながら会話を聞く。
内容をかいつまんでまとめると、モルガナの声はペルソナ使いである私たちにしか聞こえない。ほかの人には猫の鳴き声としてしか聞こえないらしい。内緒話するにはもってこいだ。とあるBLマフィアゲームでは、重要な話だけイタリア語を使っていた。流石に、マフィアも猫語は理解できない。
中庭ではモルガナが見つかってしまう可能性があるため、坂本くんのスクールバッグに一旦入れて屋上へ。
「鴨志田を何とかできる方法、お前、知ってるつったよな」
「さっき、そいつが言ってた事だ。城の方から攻めるんだよ」
此処も簡単にいってしまえば、あの城は歪んだ鴨志田の心と深く繋がっている。ゆえに、彼方で城主を叩けば、現実の鴨志田にも何かしら影響が出るということ。間違ってもカモシダを殺さないことを念頭に置かなければ、いつかの川田のように廃人になってしまう。そして心臓発作であの世行き。何故、死因が心臓発作か分からないが、私は二度殺人を行ってしまっている。
人生二度目のパレスは元政治家の天下りが原因で出来たパレスを粛清した時だ。心臓発作により亡くなったことをネットの記事で知った。オタカラを盗む際に、威嚇射撃の為放った矢が誤って脳天に刺さってしまったのだ。医者は三人殺して一人前と聞く。あと一人殺したら一人前なのだろうか、ふと思った。
「それ……、俺たちの仕業になんのか?」
「それくらいの覚悟できてんだろう?」
坂本くんの悲痛な声色と、モルガナの棘のある声によって思考の湖から浮上することが出来たが、状況を把握したくて、来栖くんの顔を見上げる。しかし、何も感情を読むことが出来なかった。
モルガナはいつの間にか消えており、残った私たちの表情はどんよりと暗かった。
私と来栖くんは帰り道同じなため、一緒に学校を出る。すると、彼の端末が鳴った。来栖くんの端末を覗きみる。どうやら、バレー部の鈴井って子と鴨志田は噂になっているらしい。高巻嬢に手を出しておきながら、まだ慾を欲するのか……。