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6〈素知らぬ他人〉
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「……おっと」
先に来ていたのは来栖くんと坂本くん。そして高巻さん。意外な組み合わせに聞き耳を立てる。内容をまとめると、坂本くんたちに高巻さんが忠告した。皆は協力しないということ。此方へ来る高巻さんから隠れ、姿が見えなくなったのを三度ほど確認してから彼らの元へ駆け寄る。
「三島が、特別な『指導』を受けてるらしい」
「特別な『指導』ねぇ……」少し考える素振りをしてから「確かにアイツ、いつもアザだらけだしな」その言い草から察すると、何やら思い当たる節があるようだ。
私たちは三島くんが帰る前に話を訊くことにした。
ジャージのまま三島くんを探す。保健室に行けばいると思ったが、軽傷だった為、帰らせたらしい。急いで玄関まで走ると、三島くんはちょうど帰るところだった。
切り込み隊長の坂本くんが話しかける。此方に気づいた三島くんは坂本くんだけではなくて、来栖くんや私がいることに警戒心を露わにする。いざ、鴨志田がバレー部員に体罰をしているんじゃないか、ということについてすぐさま否定をする。言及をしていくと、逆ギレしたが、口止めされているのではないかという言葉に、三島くんはその場をじっと動かない。言いたいことを言えない人間の行動だと推測。彼だって人間だ。それなのに言葉が制限されている=口止めされている線が濃厚。
「何をしているんだ」
思わず舌打ちをしてしまいたくなるほどのタイミングで、鴨志田の登場。
しかも、顔面でスパイクを受けた人間に対して、部活に来いという鴨志田。三島くんが具合が悪いと進言すると、それを軽くあしらうように部活を辞めるか、という嫌な言葉で返した。
鴨志田に噛みつくが、鴨志田は視界に坂本くんを入れず、三島くんを真っ直ぐ見てほぼ一択の質問をする。行くのか、行かないのかと。
「……行きます」
そう答えを出した三島くんの表情は硬く、暗がりへ落ちた灯のように影を作っていた。
大人しくしていろと私たちに言った後、鴨志田は背を向けて去っていった。
「体罰の証明なんて、……意味ないんだよ。
みんな知ってんのさ……、校長も、親も。知ってて黙認してるんだ」
「嘘、だろ……」
気になることを告げる三島くんに、絶望に染まった顔をする坂本くん。どうやら私が思っている以上に根が深いらしい。
首を振り、三島くんは少し怒り気味で、駆け足で去っていった。頼みの綱は千切れてしまった。坂本くんはもう一度説得すると言っているが、望みは薄いだろう。その日は解散して各々帰路に就いた。
翌日の十四日。
その日私は、端末を家に忘れてしまい、坂本くんが授業中、端末を弄っているのを横目に見ていたら、歴史の乾先生にさされた。