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5〈坂本くんの試練〉
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敵が吹き飛んだおかげで、拿捕【だほ】されていたモルガナと来栖くんは自由の身になり、立ち上がる。私もその場から飛んで宙返りして彼ら側へと行く。
「ほんと、待たせちまったな……。いくぜ」
「クッ……、ナメるな、ガキが!」
剣を振り下げて現れたのは馬に乗った騎士。衛兵番長。
「ぶっ放せよ……『キャプテン・キッド』!」
坂本くんを加えての戦闘が始まる。
「カモシダ様の手を煩わす問題児がぁ!」そう声を上げる衛兵番長。それに負けないくらいの声で「どうせ、鴨志田の認知ってのは変わんねえんだろ? なら、問題児らしく振舞ってやるよ!」と応える。
「いくぜ! 俺のキッドぉ!」
戦闘開始直後、衛兵番長は穢れた二角獣二体を召喚する。その一体をキッドの電撃スキル、ジオで弱点にヒットし、ダウン。もう一体もダウンさせる。
一方、衛兵番長に弱点らしい弱点は見当たらないため、穢れた二角獣を倒した後に、物理とスキルで体力を減らしていく。私に物理スキルのスラッシュをしかけて来たが、物理は無効なため効かない。トドメは来栖くんの物理攻撃。
ぐったりとした衛兵番長は最後に何故自分が敗北したのかを問う。
「鴨志田が大したことないってだけだろ?」
その言葉を聞き終えた後に衛兵番長は消滅した。
坂本くんは、酷く消耗しているようで荒い呼吸を繰り返している。だが健闘虚しく、カモシダはまた余裕を取り戻していた。やはり、衛兵番長では『替えのきく玩具』だったか。
しかも奥の方から、あの美人さん、高巻さんがヒョウ柄の面積少ない水着を着てやってきたではないか。
「ここは『俺様の城』……何をやっても許される場所。誰もが俺様に気に入られたいと願う。
……貴様らのような頭の悪い賊以外はな」
「高巻! 何とか言えよ⁉」
「リュージ、冷静になれ! あの子は、どうやら本物じゃない。
奴隷たちと同じで『認知上の存在』なんだよ!」
「うらやましいか?
まあ貴様らのような問題だらけの不良には女は寄ってこないだろうなぁ?」
お前みたいな変態教師に、寄ってくる女は居ないと思うけど、と心の中でつぶやく。認知上というのは所謂、妄想だ。現実の高巻さんが、鴨志田に媚びを売っているところなど見たことが無いし、その真逆の反応だった。
「はやく掃除しろ!」
カモシダがそう呼びかけると多数の兵士が出現した。
「くそ、この数じゃ……、囲まれる前にズラかるぞ!」
「何もしねえで逃げんのかよ!」
「死んだら終わりだ」
そう来栖くんが冷静に告げる。それに同調したモルガナ。多数で今突っ込むべきではないと判断した坂本くんは捨て台詞を吐いて、カモシダがそれ以上で返す。