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5〈坂本くんの試練〉
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立ち上がり坂本くんはカモシダを睨みつける。シャンデリアの光に照らされた彼の顔は、力強かった。
「人を利用することしか考えてねえ……、お前の方がクズだ……。鴨志田ぁ!」
その言葉に怯み、坂本くんが数歩前へ出るたびに他力本願で黙らせようとするカモシダは酷く、小さく見えた。それでもどこかニヤけていて、
「ニヤけたツラで、こっち見てんじゃねえよ!」
強い言葉で指さした瞬間――。
――随分と待たせたものよ。
「ア……アアッ……!」
突如、苦しみだした坂本くんは頭を抱えてその場に崩れ落ちる。
――力がいるんだろう? ならば契約だ。
どうせ消しえぬ汚名なら、旗を掲げてひと暴れ……。
お前の中の『もう一人のお前』が、そう望んでいる……。
我は汝、汝は我……。
覚悟して背負え……。
これよりは、反逆のドクロが貴様の旗だ!
聞こえた。確かに彼のペルソナ――もう一人の人格(仮面)――の声が……。
顔を上げた彼の顔半分を覆うのはドクロの仮面。
「フン、貴様に何ができる……。
黙って眺めてるがいい!」
階段を上がってきた兵士を振り切り、その成り行きを見つめる。金色の鎧を身に纏った兵士が剣を振り上げる。すると、坂本くんは自分の殻――仮面――を剥がした。突風が彼の周辺をとりまき私を捕らえようとした兵士が吹き飛んでいく。
「……すごい。これが坂本くんの力」
まばゆい光に包まれて、現れたのは――海賊。船に乗った骸骨のペルソナ。キャプテン・キッド。
「コイツもだとッ……⁉」
吹き飛ばされそうな風が弱まり、改めて彼のペルソナを見る。キャプテン・キッド。またの名をウィリアム・キッド。元々、彼は海賊では無かったが、裏切りや船員の殺害などがあり、海賊にしかなれなかった。最終的には友人に裏切られて死刑に。その時、死体が腐り落ちないようにタールを塗られて数年、テムズ川口に晒し首にされた。
では、何故。彼が伝説となかったか。
それは、死刑前に彼が「莫大な財宝を隠した」と言ったからだ。今でも、彼の熱烈なファンは財宝を探しているらしい。
海賊、まさしく怪盗にふさわしい。
「これが、俺のペルソナ……。
こいつはいい……。
この力がありゃ、仮が返せる……」