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4〈私は主人のいない騎士〉
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「そう、相手が遠距離武器を苦手とするなら、――ダウンを狙える」
「お前ら何言ってんだ……?」
「今回は来栖くんに任せようと思う。私はあまり残っていないんだよ」
岩井さんの店に行くことを怠ったせいで、矢の数が残り三本。やはりこれも偽物で、矢の先がゴムで出来ている。が、岩井さんがカーボン製の矢を取り寄せてくれたので、安定感抜群である。
「分かった。けど、ピンチの時は助けてくれよ」
「りょ」
敵は死刑台の人面花と、迷いへ誘う少女。来栖くんはトカチェフを撃ち、迷いへ誘う少女をダウンさせた後に、死刑台の人面花の体力を半分ほど減らす。連続攻撃で更に減らし、モルガナがパチンコで二体のシャドウを消滅させた。
少し離れた処から見学していた私たちは、二人の元へと歩み寄る。ずい、と坂本くんはトカチェフを見つめる。
「おい今、弾、出たよな⁉」
「ここは『認知の世界』だからな。
相手が『本物だ』と認知する限り、本物なのさ。幸い、見た目だけはリアルだしな」
「……わっけわかんねえ」
「まあ、お前のオツムじゃなー」
「こら、モルガナ。挑発しないの。つまりだ、これをモデルガンだと知らない人に向ければ、殺されると思い込むわけでしょ。銃は撃つもの。固定概念に囚われているなら、これは限りなく本物になる。まあ、モルガナのパチンコは例外だよね」
じ、とモルガナを見つめると、思い切り身体ごと逸らされた。が、その先には坂本くんがいるため、挟みうち。
「リアル威力じゃねえか! 認知はどこ行った!」
「ま、まあいい。好きに理解しろ」
そこは言いたくないらしいモルガナは、話題を変えるために声のトーンを変える。
「ああ、それから、今後は役割分担を決めようぜ」
「誤魔化しやがった……」
「あはは……」
どう戦うかは来栖くんが決めるということ。直接指示でもよし、各々がスキルを使うでもよしという判断だった。
「じゃあ、各々で戦ってくれ」
「わーった」
二つ返事で答え、歩を進めていく。何回か戦闘を終えて、また扉の前に見張りがいた。モルガナが取って置きの新技を教えてくれるということなので、坂本くんと再び見学する。
今回は総攻撃についての説明だ。敵全体をダウンさせると大きな隙が出来て、好き勝手攻撃できるというもの。
まずは迷いへ誘う少女を、来栖くんのアルセーヌのスキルであるエイハで弱点を突いてダウンさせ、総攻撃で一掃させた。
その後、敵が見張っていた扉を開けると、更に頑丈な扉があった。そのサイドにはバレーのポールが立っていた。ネットの代わりに鴨志田愛の修練場と小さく、秀尽学園バレー部と書かれている白い布が張ってあった。
「よしっ、ここだ!」
「鴨志田……、愛の……、修練場? ふざけやがって!」
酷く胸騒ぎのする中へ入っていった。呻き声や叫び声。声にならない苦痛を感じて無意識に胸を抑える。奴隷たちの思いまで入ってくるためそっと心に蓋をした。